世界の観光都市ランキング2025|東京は3位、日本から5都市がトップ100入り
公開日: 2026年10月6日 | 更新日: 2026年10月10日
英国の市場調査会社ユーロモニターインターナショナルが発表した世界の観光都市ランキング2025(Top 100 City Destinations Index 2025)で、東京は3位に入りました。アジアの都市では1位です。
| 1位 | パリ |
| 2位 | マドリード |
| 3位 | 東京(アジア1位) |
| 日本の都市 | 東京3位・大阪11位・京都19位・札幌50位・福岡64位 |
日本から5都市がトップ100に入りました。
ただし評価の中身を見ると、日本の都市には共通の弱点があります。そしてその弱点は、ほかの国際レポートや浅草の現場とも一致していました。
- 世界の観光都市ランキング2025の上位と、トップ100に入った日本の5都市
- 日本の都市の強み(衛生・安全)と弱み(持続可能性)
- 4つの国際レポートが同じことを言っている、という発見
- 浅草・雷門前の定点観測で見た「世界3位の現場」
出典:ユーロモニターインターナショナル「Top 100 City Destinations Index 2025」
日本語プレスリリース(2025年12月4日)、英語プレスリリース(2025年12月5日)。
毎年12月に発表されており、2026年9月時点では2025年版が最新です。
世界の観光都市ランキング2025 TOP5
| 順位 | 都市 | 国 |
|---|---|---|
| 1 | パリ | フランス |
| 2 | マドリード | スペイン |
| 3 | 東京 | 日本 |
| 4 | ローマ | イタリア |
| 5 | ミラノ | イタリア |
トップ10には、アジアからシンガポールとソウルも入っています。
ユーロモニターが公開しているプレスリリースで順位が明記されているのは、ここまでです。
6〜10位の並びは、私たちが確認できた原典には記載がなかったため載せていません。
日本の観光都市ランキング|トップ100に5都市
| 世界順位 | 都市 |
|---|---|
| 3位 | 東京 |
| 11位 | 大阪 |
| 19位 | 京都 |
| 50位 | 札幌 |
| 64位 | 福岡 |

東京・大阪・京都の3都市がトップ20に入り、札幌と福岡もトップ100に入りました。
どうやって順位を決めているのか|6分野・55指標
このランキングは、観光客の数だけで決まるものではありません。
ユーロモニターは、次の6つの分野・合計55の指標で100都市を比較しています。
| 分野 |
|---|
| 経済・ビジネスの実績 |
| 観光パフォーマンス |
| 観光政策と魅力度 |
| 観光インフラ |
| 衛生・安全 |
| 持続可能性 |
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日本の都市の強みと弱み
ユーロモニターの日本語プレスリリースは、日本の都市について次のように評価しています。
| 分野 | |
|---|---|
| 高く評価された | 観光インフラ、衛生・安全 |
| 後れをとった | 持続可能性 |
世界3位の東京も含めて、日本の都市は「持続可能性」が共通の課題とされています。
4つの国際レポートが、同じことを言っている
私たちはこれまでに、日本の観光を評価した複数のレポートを原典から読んできました。
その結果を並べると、別々の機関が別々の方法で出した評価が、同じ方向を指しています。
弱点:観光客の集中と持続可能性
| レポート | 日本の評価 |
|---|---|
| ユーロモニター(本記事) | 日本の都市は持続可能性で後れ |
| 世界経済フォーラム 観光開発指数2024 | 過密や需要の偏りのリスクを測る「観光需要の持続性」が119か国中106位(上位10か国で最下位) |
| 観光庁 宿泊旅行統計(2025年) | 外国人の宿泊の57.6%が東京・大阪・京都に集中 |
| 浅草・雷門前の定点観測 | 仲見世の裏通りに、食べ歩きの自粛を求める英語の看板が増設 |
強み:衛生と安全
| レポート | 日本の評価 |
|---|---|
| ユーロモニター(本記事) | 日本の都市は衛生・安全で高評価 |
| 世界平和度指数2026 | 「社会の安全・治安」の分野で163か国中4位 |
| 世界経済フォーラム 観光開発指数2024 | 保健・衛生が119か国中12位 |
世界平和度指数の分野別順位と、観光開発指数の項目別順位は、各報告書の数値から私たちが算出したものです。

安全で清潔。でも、人が集まりすぎている。
世界3位という評価の裏にある日本の姿は、どのレポートから見てもほぼ同じです。
外国人がどの都道府県に泊まっているかは外国人宿泊者数の都道府県別ランキングにまとめています。
東京3位の中身を、浅草の現場で見る
東京が世界3位になった背景を、統計ではなく現場から見てみます。
私たちMILOKUの代表・川名は、毎月第1土曜の14時から1時間、浅草・雷門前の同じ交差点に立ち、同じ項目を数え続けています。
2026年3月7日の観測は30回目でした。

| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 通行人100人のうち外国人 | 72人 |
| 聞こえた言語(25グループ) | 英語11・中国語7・韓国語4・その他3(スペイン語2・フランス語1) |
| 持ち物(100人) | 食べ歩きの飲食物34人・買い物袋29人・スーツケース22人 |
雷門前を歩く人の7割以上が外国人で、5人に1人がスーツケースを持っています。
この日の観測を、代表・川名はこう書き残しています。
開始当初は中国語が過半だったが完全に多国籍化。持ち物は「買い物の紙袋」→「食べ歩きスイーツ」へ露骨にシフト。
世界3位の観光都市の、いちばん混み合う場所の一つが浅草です。
そしてここで増えている「食べ歩き自粛」の看板は、レポートが指摘する持続可能性の課題が、現場ではすでに形になっていることを示しています。
国単位で見た観光客数の順位は世界の観光客数ランキングをご覧ください。
「観光客が多い都市」と「総合ランキング」は違う
最後に、誤解しやすい点を1つ取り上げます。
答えを見る
このランキングの1位はパリですが、外国人の到着数だけで見ると、上位はバンコク、香港、マカオです(ユーロモニターの解説記事より)。
観光客の数が多いことと、観光都市として総合的に評価されることは、別の話です。
総合ランキングは、経済やインフラ、安全、持続可能性まで含めた評価だからです。
東京の3位も、観光客の数だけでなく、インフラや衛生・安全が評価された結果です。
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事業者の方へ|次に問われるのは「持続可能性」
このランキングから、観光事業者が読み取れることは2つあります。
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1つ目。地方都市でも、世界の評価に入れる。
札幌(50位)と福岡(64位)は、東京・大阪・京都以外で世界トップ100に入りました。
観光庁の統計でも、2025年の外国人宿泊者数は地方部が15.5%増と、三大都市圏(4.9%増)の3倍の速さで伸びています。
2つ目。これからの評価軸は「持続可能性」。
日本の都市は、安全と衛生ではすでに世界最高水準の評価を得ています。
差がつくのは、観光客の集中をどう和らげるかです。
| やること | 理由 |
|---|---|
| 混雑していない時間帯や場所を案内する | 集中を避けたい旅行者に選ばれる |
| 地域のルール(食べ歩きなど)を多言語で先に伝える | トラブルを減らし、住民との摩擦を防ぐ |
| 大都市以外の魅力も発信する | 地方部の伸びは都市部の3倍 |
観光客を増やすことより、観光客とうまく付き合える地域であることが、次の評価を決めます。
よくある質問
Q. 世界一の観光都市はどこですか。
A. ユーロモニターの世界の観光都市ランキング2025ではパリが1位です。
Q. 東京は世界の観光都市ランキングで何位ですか。
A. 3位です。アジアの都市では1位でした。
Q. 日本の観光都市ランキングはどうなっていますか。
A. 世界トップ100に、東京(3位)、大阪(11位)、京都(19位)、札幌(50位)、福岡(64位)の5都市が入っています。
Q. このランキングはどうやって決めているのですか。
A. 経済・ビジネス、観光パフォーマンス、観光政策と魅力度、観光インフラ、衛生・安全、持続可能性の6分野・55の指標で100都市を比較しています。
Q. 最新版はいつ発表されますか。
A. 毎年12月に発表されています。2026年9月時点では、2025年12月に発表された2025年版が最新です。
Q. 観光都市ランキングはほかにもありますか。
A. あります。旅行雑誌の読者投票など、さまざまな団体が独自の方法でランキングを発表しており、評価方法によって順位は変わります。本記事は、ユーロモニターのランキングを取り上げています。
まとめ
| ポイント | |
|---|---|
| 1位 | パリ |
| 東京 | 3位(アジア1位) |
| 日本のトップ100入り | 5都市(東京・大阪・京都・札幌・福岡) |
| 日本の強み | 観光インフラ、衛生・安全 |
| 日本の課題 | 持続可能性 |
| 他レポートとの一致 | 観光客の集中(WEF 106位、宿泊の57.6%が3都府県)、安全(治安分野4位) |
東京は世界3位。安全で清潔な都市として評価される一方、観光客の集中が共通の課題です。
私たちMILOKUは、浅草で自ら店舗を運営しながら、同じ交差点に毎月立って観光客の変化を数え続けています。
国際的な評価と現場の実感の両方から、地域と事業者に合った集客の形をご一緒に考えます。
インバウンド集客でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。