ホテル稼働率の平均【2025年】客室稼働率の都道府県ランキング・旅館は38.4%
公開日: 2026年10月6日 | 更新日: 2026年10月10日
宿泊施設の部屋は、いまどのくらい埋まっているのか。
観光庁が公表している数字で、全47都道府県と施設タイプ別をまとめました。
先に数字を並べます。
| 2025年の客室稼働率 | |
|---|---|
| 全国平均 | 61.8%(前年差 2.2ポイント増) |
| ビジネスホテル | 75.3% |
| シティホテル | 74.2% |
| リゾートホテル | 56.9% |
| 旅館 | 38.4% |
| 簡易宿所 | 29.6% |
ビジネスホテルと旅館で、倍近い開きがあります。
- 2025年のホテル稼働率の平均と、全47都道府県のランキング
- 施設タイプでこれほど違う(ビジネスホテル75.3%・旅館38.4%)
- 外国人の宿泊が減ったのに稼働率1位の大阪府、観光地なのに低い県
- 自分の宿の稼働率を、何と比べればいいのか
出典:観光庁「宿泊旅行統計調査(2025年・年間値(速報値))」(2026年2月27日公表)。
2025年の数値は速報値のため、確定値で動く可能性があります。
客室稼働率は、日本人・外国人の両方の宿泊を含む数字です。
ホテル稼働率の都道府県ランキング(全47都道府県)

| 順位 | 都道府県 | 客室稼働率 | 前年差 |
|---|---|---|---|
| 1 | 大阪府 | 78.8% | +3.4pt |
| 2 | 東京都 | 76.8% | +1.7pt |
| 3 | 福岡県 | 72.6% | +0.5pt |
| 4 | 愛知県 | 69.2% | +2.6pt |
| 5 | 京都府 | 66.7% | +3.9pt |
| 6 | 神奈川県 | 66.0% | +4.2pt |
| 7 | 埼玉県 | 65.7% | +3.1pt |
| 8 | 千葉県 | 64.7% | +3.2pt |
| 8 | 広島県 | 64.7% | +2.1pt |
| 10 | 青森県 | 61.4% | +3.4pt |
| 11 | 北海道 | 61.2% | +1.4pt |
| 12 | 兵庫県 | 61.1% | +4.2pt |
| 13 | 沖縄県 | 60.0% | +5.1pt |
| 14 | 香川県 | 59.6% | +6.7pt |
| 15 | 宮城県 | 59.5% | +1.9pt |
| 16 | 岡山県 | 59.4% | +1.2pt |
| 17 | 熊本県 | 59.3% | +3.3pt |
| 18 | 石川県 | 58.2% | -8.6pt |
| 19 | 三重県 | 57.3% | +4.9pt |
| 20 | 愛媛県 | 56.9% | +1.7pt |
| 21 | 山口県 | 56.8% | -1.3pt |
| 22 | 長崎県 | 55.9% | +2.5pt |
| 23 | 岐阜県 | 55.8% | +4.6pt |
| 23 | 静岡県 | 55.8% | +1.2pt |
| 25 | 富山県 | 55.3% | +0.8pt |
| 26 | 岩手県 | 55.1% | +1.6pt |
| 26 | 栃木県 | 55.1% | +2.1pt |
| 28 | 島根県 | 54.7% | -0.8pt |
| 29 | 宮崎県 | 54.5% | +3.4pt |
| 30 | 茨城県 | 54.0% | -1.1pt |
| 31 | 滋賀県 | 53.8% | -1.3pt |
| 32 | 大分県 | 53.6% | ±0.0pt |
| 33 | 佐賀県 | 53.4% | +2.0pt |
| 34 | 徳島県 | 52.5% | +3.9pt |
| 35 | 奈良県 | 52.2% | +6.0pt |
| 36 | 鹿児島県 | 52.0% | -0.2pt |
| 37 | 鳥取県 | 51.9% | +1.6pt |
| 38 | 山形県 | 51.0% | +1.7pt |
| 39 | 福島県 | 49.1% | +4.7pt |
| 40 | 和歌山県 | 48.5% | +5.9pt |
| 41 | 高知県 | 48.3% | +1.9pt |
| 42 | 秋田県 | 48.1% | -0.6pt |
| 43 | 群馬県 | 46.9% | +2.8pt |
| 44 | 福井県 | 46.5% | -1.4pt |
| 45 | 新潟県 | 46.4% | +0.9pt |
| 46 | 山梨県 | 44.7% | +1.9pt |
| 47 | 長野県 | 39.9% | +0.3pt |
1年でどこが動いたか
稼働率は全国で2.2ポイント上がりました。ただし、すべての県が上がったわけではありません。
上がった県(上位5)
| 都道府県 | 稼働率 | 前年差 | 順位 |
|---|---|---|---|
| 香川県 | 59.6% | +6.7pt | 14位 |
| 奈良県 | 52.2% | +6.0pt | 35位 |
| 和歌山県 | 48.5% | +5.9pt | 40位 |
| 沖縄県 | 60.0% | +5.1pt | 13位 |
| 三重県 | 57.3% | +4.9pt | 19位 |
下がった県(下位5)
| 都道府県 | 稼働率 | 前年差 | 順位 |
|---|---|---|---|
| 石川県 | 58.2% | -8.6pt | 18位 |
| 福井県 | 46.5% | -1.4pt | 44位 |
| 山口県 | 56.8% | -1.3pt | 21位 |
| 滋賀県 | 53.8% | -1.3pt | 31位 |
| 茨城県 | 54.0% | -1.1pt | 30位 |

石川県だけが、8.6ポイントという大きな下げ方をしています。
他の下落県が1ポイント台であるのに対し、けた違いです。
原典は理由を説明していません。 私たちも推測は書きません。
一方で香川県6.7ポイント増、奈良県6.0ポイント増、和歌山県5.9ポイント増と、
上位に並ぶのは三大都市圏以外の県です。これは外国人延べ宿泊者数で
地方部が15.5%増と三大都市圏(4.9%増)の3倍で伸びたことと、方向が一致しています。
施設タイプ別のホテル稼働率|旅館は38.4%
全国平均61.8%という数字は、実態をならしすぎています。
答えを見る
| 施設タイプ | 稼働率 | 空いている割合 |
|---|---|---|
| ビジネスホテル | 75.3% | 約4分の1 |
| シティホテル | 74.2% | 約4分の1 |
| リゾートホテル | 56.9% | 約4割 |
| 旅館 | 38.4% | 約6割 |
| 簡易宿所 | 29.6% | 約7割 |

旅館は、平均して6割の部屋が空いています。
訪日外国人は過去最高を更新し、外国人延べ宿泊者数も8.2%増えました。
それでも旅館の稼働率は38.4%です。
「インバウンドが伸びている」という話と、「自分の宿が埋まっている」という話は、別物です。
大阪府だけ、2つの数字が逆を向いています
上位の都道府県で、1か所だけ説明の要る動きがあります。
外国人の宿泊は減ったのに、部屋は全国でいちばん埋まっていました。
客室稼働率は日本人の宿泊も含む数字ですから、外国人以外で埋まっていたことになります。
なお、原典はこの理由を説明していません。 私たちも推測は書きません。
これは宿泊事業者にとって重要な示唆を含みます。
稼働率が高いことと、インバウンドが取れていることは、同じではありません。
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観光地なのに低い県があります
| 都道府県 | 稼働率 | 順位 |
|---|---|---|
| 長野県 | 39.9% | 47位 |
| 山梨県 | 44.7% | 46位 |
| 新潟県 | 46.4% | 45位 |
| 群馬県 | 46.9% | 43位 |
下位には、観光地として知られた県が並んでいます。
施設タイプ別の数字と重ねると、説明がつきます。
旅館やリゾートホテルの比率が高い地域ほど、全体の稼働率は下がります。
旅館38.4%、リゾートホテル56.9%という水準が、そのまま地域の平均を押し下げるためです。
稼働率が低い=人気がない、ではありません。 施設の構成が違うのです。
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外国人がどの都道府県に泊まっているかは外国人宿泊者数の都道府県ランキングで、全47都道府県を並べています。
現場から見た、浅草の変化
ここからは統計ではなく、私たちMILOKUの一次データです。
代表・川名は、毎月第1土曜の14時から1時間、浅草・雷門前の同じ交差点に立ち、
通行人100人の持ち物を数え続けています。2026年3月7日の観測は30回目でした。
| 持ち物(通行人100人) | 人数 |
|---|---|
| 食べ歩きの飲食物 | 34人 |
| 買い物袋 | 29人 |
| スーツケース | 22人 |
| カメラ(一眼) | 8人 |
| 手ぶら | 7人 |
雷門前を歩く100人のうち、22人がスーツケースを持っていました。
日中の観光地で5人に1人がスーツケースを持っているということは、
その場で泊まるか、これから移動するかのどちらかです。
浅草は「通過する街」から「滞在する街」へ動いています。
東京都の客室稼働率は76.8%(全国2位)です。
浅草に限れば、宿は足りていないと考えるのが自然でしょう。
宿泊事業者が、この数字をどう使うか
| 立場 | 読み方 |
|---|---|
| 旅館 | 平均38.4%。6割空いているのが普通の状態。 満室を目指すより、空いている日をどう埋めるかの設計が要る |
| ビジネスホテル | 平均75.3%。価格と稼働のバランスが論点。 埋めることより単価を上げる余地がある |
| リゾートホテル | 平均56.9%。繁閑差が大きい。閑散期の平日をどう埋めるかが勝負 |
| 稼働率が低い県の宿 | 地域平均と比べるより、同じ施設タイプの全国平均と比べる。 長野39.9%は施設構成の結果 |
そして、すべての宿泊事業者の方にお伝えしたいことがあります。
自分の稼働率を、地域の平均と比べないでください。
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長野県の旅館が「県平均39.9%だから普通」と考えるのは誤りです。
比べるべきは旅館の全国平均38.4%です。同じ土俵で見ないと、良し悪しが判断できません。
よくある質問
Q. 客室稼働率とは何ですか。
A. 提供している客室のうち、実際に利用された割合です。
日本人と外国人の両方の宿泊を含みます。
Q. ホテル稼働率の平均はどのくらいですか。
A. 61.8%でした。前年から2.2ポイント上がっています。
Q. 客室稼働率が一番高い都道府県は。
A. 大阪府の78.8%です。次いで東京都76.8%、福岡県72.6%となっています。
Q. なぜ旅館だけ稼働率が低いのですか。
A. 原典は理由を説明していません。 数字として確かなのは、
旅館38.4%に対しビジネスホテル75.3%と、倍近い差があることです。
Q. 2025年の数字は確定していますか。
A. 速報値です。 確定値で変わる可能性があります。
まとめ
| ポイント | |
|---|---|
| 全国平均 | 61.8%(前年差2.2ポイント増) |
| 施設タイプ別の差 | ビジネスホテル75.3% vs 旅館38.4%。倍近い開き |
| 都道府県1位 | 大阪府78.8%(ただし外国人宿泊は4.7%減) |
| 都道府県最下位 | 長野県39.9%(旅館・リゾートの比率が高い) |
| 比べるべき相手 | 地域平均ではなく、同じ施設タイプの全国平均 |
「インバウンドが過去最高」と「自分の宿が埋まっている」は、別の話です。
私たちMILOKUは、浅草で自ら店舗を運営しながら、同じ交差点に毎月立って客層の変化を数え続けています。
統計と現場の両方から、自館がいま置かれている状況を数字で整理できます。
インバウンド集客でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。