【浅草の事業者向け】インバウンド集客成功の秘訣|明日からできる対策ガイド
公開日: 2025年8月31日 | 更新日: 2026年9月8日
浅草は、東京の中でも特に多くの外国人観光客で賑わう、日本を代表する観光地です。雷門、浅草寺、仲見世通りといった歴史的な魅力に加え、人力車や着物体験など、日本文化を深く味わえる「コト体験」が高い人気を集めています。
しかし、現場を見ていると、あることに気づきます。それは、本当に良いお店ほど、外国人観光客に「見つけてもらえていない」という現実です。味もサービスも一級品なのに、知られる工夫が一歩足りないだけで、すぐ隣を歩く観光客に素通りされてしまう。これは、お店にとっても、旅行者にとっても、大きな損失です。
この記事では、浅草の観光業・飲食業のみなさまが、外国人観光客に「見つけてもらい」「選ばれる」ための、明日から実践できる具体的なインバウンド集客対策を解説します。
この記事のポイント
① 良い店ほど「見つけてもらえていない」/② まず受け皿(GBP・口コミ)を整える/③ 整えてからSNSで広げる/④ おもてなしが最強の集客資産
1. 浅草の強みは「体験」|本物を、正しく発信する
浅草の最大の強みは、その歴史と文化です。単に商品やサービスを提供するだけでなく、この「浅草ならではの体験」を前面に出して発信していきましょう。
- 着物・浴衣で浅草を巡る体験
写真映えする着物・浴衣のレンタルは、外国人観光客に絶大な人気があります。雷門や浅草寺を背景にした美しい写真をSNSに投稿してもらうことが、そのまま次のお客様を呼び込む宣伝になります。 - 伝統工芸体験の提供
伝統工芸品を扱う店舗であれば、実演や簡単な製作体験を提供してみましょう。かんざしの製作体験や江戸切子のミニワークショップは、単なる「モノ消費」から「コト消費」へと価値を高めます。 - 食文化を深く知る体験
飲食店であれば、料理を出すだけでなく、その歴史や食べ方を伝えることで体験価値が高まります。「何故、浅草の伝統的な天ぷらはサクサクではないのか」「蕎麦のおいしい食べ方」といった豆知識は、彼らの興味を強く引きます。
ここで押さえておきたいのが、近年の外国人観光客の変化です。特に欧米圏からの旅行者は長期滞在が多く、「せっかくなら、本物の日本文化に触れたい」と考える方が明らかに増えています。「なんちゃって」の体験ではなく、本格的な体験ほど価値が伝わる時代です。浅草には本物が揃っています。背伸びをする必要はなく、今ある本物を、正しく発信することが第一歩です。
2. まず「受け皿」を整える|見つけてもらい、迷わせない
体験や料理にどれだけ自信があっても、その前に必ず越えるべき壁があります。それは「見つけてもらう」「入り口で迷わせない」という壁です。ここが抜けていると、どんなに良いお店でも機会を取りこぼしてしまいます。
実際に、こんな光景があります。
これは、私が浅草で人力車夫として数多くの外国人観光客を案内していた頃、何度も目にしてきた実際の光景です。お店の側は「マップに載っているから大丈夫」と思っていても、旅行者の側は最後のひと押しの情報がなくて入れない。この小さなギャップが、毎日のように機会損失を生んでいます。
2.1. Googleビジネスプロフィール(MEO)を「迷わせない」状態にする
浅草を訪れる外国人観光客の多くは、その場で「near me(近くの〜)」と検索してお店を探します。このとき、旅行者を迷わせないために、最低限そろえておきたいのが次の3点です。
- 外観写真を必ず載せる
意外と見落とされがちですが、これが「目の前のお店が正しいお店だ」と確信させる決め手になります。店構えが分かる写真を昼・夜それぞれ登録しておきましょう。 - 多言語での基本情報
店舗名、住所、電話番号、営業時間、ウェブサイトURLなどを、英語・中国語(簡体字)・韓国語などで正確に記載します。 - 臨時休業・営業時間の変更を必ず反映する
ここは日本の事業者が最も軽視しがちで、最も重要なポイントです。海外ではGoogleビジネスプロフィールがWebサイト以上に信頼される情報源です。臨時休業を反映し忘れると、「開いていると思って来たのに閉まっていた」という最悪の体験を生み、そのまま低評価につながります。
日本と海外では、Googleビジネスプロフィールの「重み」が違います。海外の旅行者にとって、ここは公式サイトと同じかそれ以上に信頼される「お店の顔」です。まずはこの顔を、迷わせない状態に整えることが最優先です。
2.2. 口コミへの多言語返信で「信頼」を積み上げる
受け皿を整えるもう一つの柱が、口コミです。海外から来る旅行者は「旅行で失敗したくない」という気持ちが強く、行った人の生の声を日本人以上に参考にします。だからこそ、良い口コミにも悪い口コミにも、真摯に、そして相手の言語で返信している姿勢が、次のお客様の安心につながります。
この「受け皿づくり」がどれほど効くのか。私が支援した浅草の讃岐うどん店の事例を紹介します。
【事例】浅草の讃岐うどん店|TripAdvisor 473位 → 2位
味とサービスには絶対の自信があるものの、浅草寺裏という立地で認知がほとんどなく、周辺1,000軒以上の競合に完全に埋もれていた個人店でした。そこで、まず受け皿を徹底的に整えました。お店の魅力が一目で伝わるよう、多言語で写真付きのメニューや店舗説明をTripAdvisor上に作り込み、来店客が自然と口コミを投稿したくなる導線を設計。寄せられたレビューには、一件ずつ多言語で丁寧に返信を続けました。
結果、数件だった口コミは100件超の高評価レビューへと積み上がり、TripAdvisorの浅草エリアランキングで473位から2位へと大きく順位を上げました。今では外国人観光客が途切れない繁盛店として定着しています。派手な広告は一切使っていません。受け皿を正しく整えるだけで、良いお店は正しく評価されるのです。
▼インバウンドMEOについて詳しく知りたい方はこちら
【インバウンドMEO完全ガイド】2025年最新版!Googleマップで外国人観光客を呼び込む方法
3. 整えた受け皿に、人を呼び込む|SNSと拡散
Googleビジネスプロフィールや口コミという「受け皿」が整って、はじめてSNSでの発信が生きてきます。順番が逆になると、どれだけSNSで話題になっても、興味を持った人が最後にたどり着く場所で迷い、取りこぼしてしまうからです。受け皿が整ったら、いよいよ人を呼び込むフェーズです。
InstagramやTikTokは、外国人観光客に情報を届ける強力なツールです。
- ビジュアルコンテンツの投稿
浅草の季節の風景、美味しそうな料理、ユニークな商品など、写真や動画で視覚に訴えるコンテンツを投稿します。 - ハッシュタグの活用
「#asakusa」「#tokyo」「#visitasakusa」など、英語や中国語のハッシュタグを積極的に使いましょう。 - インフルエンサーとの連携
浅草に強い海外のインフルエンサーと連携し、店舗やサービスを紹介してもらうことで、効果的に情報を広げられます。
ここで一つ、大事なコツがあります。それは「英語字幕をつければ伝わる」わけではないということです。むしろ、言葉に頼らない発信の方が国境を越えて刺さります。職人が包丁でネタを切る音、鉄板の上で肉が焼ける質感、店内の活気ある空気感——こうしたノンバーバル(非言語)の映像や音は、どの国の人にもダイレクトに「行ってみたい」と思わせます。翻訳に悩む前に、まず五感に訴える動画を撮ってみてください。
この「受け皿×発信」の掛け算がどれほどの力を持つか。私が支援した、浅草・観音裏の老舗料亭の事例を紹介します。
【事例】浅草・観音裏の老舗料亭|Googleマップ閲覧数 前年比204%
1952年創業、芸者衆の唄や踊り、四季の会席料理を楽しめる格式高いお店でしたが、「一見さんお断り」のような心理的ハードルの高さと、ネット上の情報不足から、海外への発信力が追いついていませんでした。そこでまず、敷居を下げて安心してもらうためにGoogleマップ(MEO)を完全に多言語化・最適化。その上で、伝統の裏側を覗きたいという欧米客の好奇心を刺激するため、TikTokで「新人芸者の日常に密着する動画シリーズ」を投稿したところ、初期の動画がいきなり20万回再生を突破しました。さらに、90分で芸者との会話やお座敷遊びを気軽に楽しめるインバウンド特化のプランを開発し、販売導線を整えました。
結果、Googleマップの閲覧数は前年比204%を記録。「動画に出ているあの芸者さんに会いたい」と、海外から指名で予約が入るようになりました。受け皿を整えた上で発信したからこそ、伝統が現代のテクノロジーで見事に生まれ変わった好例です。
▼インバウンドのSNS集客について詳しく知りたい方はこちら
【初心者必見!】SNSで始めるインバウンド集客|外国人観光客を惹きつけるSNS戦略
4. 多言語・多文化対応で「おもてなし」を強化する
集客がうまくいっても、来店した後の体験が伴わなければ、良い口コミもリピートも生まれません。外国人観光客が安心して過ごせる環境を整えることは、集客と同じくらい重要です。
- 多言語メニュー・案内の用意
メニューや案内を多言語(特に英語・中国語・韓国語)で用意するのは基本です。写真付きのメニューは、言葉の壁を一気に下げてくれます。 - キャッシュレス決済への対応
クレジットカードのタッチ決済に加え、アジア圏の旅行者が日常的に使うAlipayやWeChat Payに対応すると、利便性が格段に上がります。「支払えずに諦める」という機会損失を防げます。 - 文化・習慣への配慮
ベジタリアンやハラル対応のメニュー、食物アレルギーの分かりやすい表示など、食の多様性に応えることで、より多くのお客様を迎えられます。
ただ、こうした仕組み以上に外国人観光客の心を動かすのは、日本人にとっては「当たり前」の心づかいです。
以前、あるお客様から直接こんな話を聞きました。お昼の忙しい時間帯にもかかわらず、箸をうまく使えずに困っていた外国人客に、店員さんが手を止めて箸の使い方をレクチャーしてくれた——それがとても嬉しかった、と。海外では、チップを払わなければ良いサービスを受けられないことも珍しくありません。だからこそ、見返りを求めずに差し出される日本の自然なホスピタリティに、多くの旅行者が深く感動します。ほとんどのお店で店員さんが笑顔で、英語が話せなくても一生懸命こちらの意図を汲み取ろうとしてくれる。この姿勢そのものが、実は最強の集客資産です。
▼多言語対応について詳しく知りたい方はこちら
【2025年最新】「これでもう迷わない!」Webサイトを多言語化する方法を解説!
5. まとめ:良いお店が知られないのは、もったいない

ここまで様々な対策を紹介してきましたが、私が現場でずっと感じているのは、結局のところ「良いサービス」がすべての基盤だということです。裏技のような集客術は存在しません。土台となる良いサービスがあって、そこにマーケティングの知識が乗ったとき、はじめてお店は爆発的に伸びます。
実際、浅草には、どのお客様に紹介しても必ず喜ばれたカフェがあります。その理由は、奇をてらった仕掛けではなく、ただ「良いサービス」でした。良いお店には、それを支えるまっとうな理由が必ずあるのです。
だからこそ、私はこう思います。知られるべき良いお店が、マーケティングの差だけで外国人に知られないのは、社会的な損失だと。あなたのお店にすでにある魅力を、正しく「見つけてもらい」「迷わせず」「安心して選んでもらう」。その一つひとつを積み重ねていけば、ビジネスは必ず次の段階へ進みます。
【浅草に特化したインバウンド集客は MILOKU へ】
この記事を執筆した株式会社MILOKU 代表取締役 川名 友貴は、浅草に特化したインバウンド集客のプロフェッショナルです。
新卒で銀行員というキャリアを歩みながら、並行して浅草で人力車夫として活動していたという異色の経歴を持ちます。雷門、浅草寺、仲見世通りを舞台に、人力車を通じて数多くの外国人観光客と直接触れ合ってきた経験は、机上の空論ではない、現場でしか得られない生きたノウハウを与えてくれました。
- 外国人観光客の「生の声」を聞いてきた
「何に感動するのか」「何に困っているのか」を肌で感じ、彼らのリアルなニーズと行動パターンを深く理解しています。 - 浅草の「地場の魅力」を知り尽くしている
定番ルートだけでなく、SNS映えする隠れたスポットや外国人に人気の店など、地元のネットワークを活かした具体的な提案ができます。
この浅草での経験が、MILOKUが提供するインバウンド集客支援サービスの原点です。浅草という地場に特化したインバウンド対策を、現場で理解し実践してきた私たちだからこそ、あなたのビジネスを成功へと導けます。
インバウンド市場は今、かつてないチャンスに満ちています。この大きな波をビジネスの成長につなげるために、私たちが全力でサポートします。どんな小さなことでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
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浅草で自ら店舗を運営し、300社以上を支援してきた立場から、優先順位をつけてご説明します。
