【2026年最新】原宿インバウンドの現状と流行り|外国人に人気のスポット5選と事業者の対策
公開日: 2026年6月5日 | 更新日: 2026年7月22日
「原宿、外国人ばっかりだな」。2026年のいま、竹下通りや表参道を歩いてそう感じた人は多いはずです。その体感は、気のせいではありません。
日本を訪れた外国人は、2025年に初めて年間4,000万人を突破。そして東京都の調査では、訪日客の約6割が渋谷・原宿エリアを訪れています。原宿はいま、日本でもっともインバウンドが集まる街のひとつになりました。
📌 この記事でわかること
- 2026年の原宿のインバウンド事情は、数字で見るとどうなっているのか
- 外国人観光客は、いま原宿で何を求め、何にお金を使っているのか
- 個人店や中小事業者が、この波にどう乗ればいいのか
「観光客は増えたけれど、うちの売上にはつながっていない」。そう感じている事業者の方に、特に読んでいただきたい内容です。
1. 数字で見る、2026年の原宿インバウンドの現在地
まずは体感を裏づける公的データから。原宿を含む渋谷エリアが、いかに特別な立ち位置にあるかがわかります。
訪日客は過去最高の4,268万人。主役は「欧米豪」へ
日本政府観光局(JNTO)によると、2025年の訪日外国人数は4,268万人。前年の3,687万人を15.8%上回り、初めて4,000万人の大台を超えました。
(過去最高・前年比+15.8%)
豪州も初の100万人超え
変化はそれだけではありません。この年、アメリカが初めて年間300万人を突破し、オーストラリアも初の100万人超え。これまでの東アジア中心から、欧米豪が全体を押し上げる構図へと変わりました。原宿で欧米圏の観光客が目立つようになったのは、この大きな流れの表れです。
訪日客の「行きたい街」1位は、4年連続で渋谷エリア
東京都が2026年6月に発表した最新の「国・地域別外国人旅行者行動特性調査」では、訪都外国人が実際に訪れた場所の1位は渋谷で、訪問率60.3%。2022年から4年連続の首位です。
訪都外国人の訪問先ランキング(令和7年調査)
出典:東京都「令和7年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査」
原宿はこの渋谷エリアの一部で、明治神宮前から竹下通り、表参道への回遊がこの数字を支えています。東京を訪れた外国人の6割が、渋谷・原宿エリアに足を運んでいる——これは他のどのエリアよりも高い数字です。裏を返せば、この街で商売をする事業者にとって、目の前を通る「見込み客」の数は日本屈指ということでもあります。
1人あたり約20万円。「宿泊費の高騰」が行動を変えた
同じ調査で、訪都外国人1人あたりが都内で使う金額は199,874円(前年比9.6%増)。なかでも宿泊費が65,199円と、前年から12.9%も上がっています。
この宿泊費の高騰が、観光客の動き方を変えました。宿代が高い分、旅の時間を無駄にできない。だから彼らは、あてもなく街を歩くのではなく、事前に調べた「行きたい店」に真っすぐ向かうようになっています。「たまたま通りかかって入る」客は、確実に減っているのです。
半数以上が「リピーター」。日本のファンが再訪している
もうひとつ見逃せないのが、訪日2回目以上のリピーターが54.6%と過半数を占めている点です。初来日で定番を回る層に加えて、日本のファンとして「また来た」層が厚みを増しています。彼らは定番だけでは満足せず、より深い体験や、まだ知られていない店を探しています。事業者にとっては、ありきたりな情報発信では選ばれにくくなっているということです。
2. 原宿はなぜ変わったのか——「街の中身」の変化
数字の裏側で、原宿という街そのものも大きく変わりました。かつての「日本の若者の街」という姿は、もう過去のものになりつつあります。
英語が標準語になり、言葉の壁が消えた
竹下通りを歩くと、聞こえてくるのは英語をはじめとした外国語が中心で、日本語のほうが少数派に感じる場面すらあります。飲食店のメニューも、紙からQRコード注文や多言語タブレットへと切り替わりました。
スマホの翻訳とキャッシュレス決済が普及したことで、「言葉が通じないから外国人客は難しい」という時代は、ほぼ終わりました。これは、語学に自信のない個人店にとってむしろ追い風です。
街全体が「SNSの舞台装置」になった
いまの原宿を理解するうえで欠かせないのが、SNSの存在です。竹下通りに増え続けるレインボーカラーの綿あめや、何段も積み上げたトッピングクレープ。これらは「食べるもの」というより、「撮るための小道具」として機能しています。
観光客はスイーツを手にした瞬間、最高の一枚を撮ることに集中し、撮り終えた時点で目的を達成してしまう。極端な場合、食べきらずに捨ててしまうことすらあります。彼らにとって原宿での時間は、「体験する場所」であると同時に「世界に発信する記録をつくる場所」なのです。
💡 あなたの店の商品やサービスは、思わず撮って投稿したくなるものになっているでしょうか。この視点が、いまの原宿では集客を大きく左右します。
その一方で、街には歪みも生まれている
華やかさの裏で、課題も深刻です。撮影後に捨てられる食べ物や包装によるゴミの増加、それに追いつかないゴミ箱の不足。街の衛生環境の悪化は、原宿で働く人・暮らす人の負担に直結しています。「Kawaii」文化が世界に届く一方で、街本来の価値が損なわれていないか——この問い直しが、いま必要とされています。

3. 外国人はいま、原宿で何を買っているのか
消費のかたちも、はっきりと変わりました。キーワードは「街歩き」から「目的買い」へです。
来日前に「買うもの」は決まっている
観光客の多くは、来日する前からInstagramやTikTokで「原宿で買うべきもの」を調べ済みです。ランキング動画や口コミを見て、行く店をあらかじめ決めてから来る。前述の宿泊費高騰も相まって、いまの訪日客は「明確な買い物リスト」を持って街に来ているのです。
これは事業者にとって重要な意味を持ちます。「来店前のオンライン検索」で見つけてもらえなければ、そもそも候補にすら入らないということだからです。
抹茶と「Mochi」——手軽な日本らしさが人気
いま強く支持されているのは、高級な寿司や天ぷらではなく、手軽で「日本らしい」商品です。なかでも抹茶スイーツは圧倒的な人気で、抹茶クレープや抹茶チョコレートは「日本を代表する味」として、お土産にも自分用にも買われています。
団子や餅も、「Mochi」という世界共通語として広まりました。外国人が思い浮かべる「Mochi」は、チョコを包んだものや甘く味付けされたもの。混雑した街中でも片手で食べられる、いわば「究極のフィンガーフード」として愛されています。
大切なのは「モノ」より「思い出」になってきた
こうした変化は、単に「買うものが変わった」以上の意味を持ちます。外国人が原宿に求めているのは、モノそのものよりも、SNSでシェアできる体験や思い出へと移っています。この「コト消費」への流れを押さえられるかどうかが、これからの集客を分けます。
4. インバウンド客に人気の原宿スポット5選【2026年版】

実際に外国人観光客の満足度が高く、SNSでの発信も多い5つのスポットを紹介します。自店の近くにこうした集客拠点があるかどうかは、来店動線を考えるうえでも参考になります。
1竹下通り|「Kawaii」文化の象徴
言わずと知れた原宿のメインストリート。カラフルなスイーツから個性的なファッションまで、日本のポップカルチャーが凝縮されています。食べ歩きを楽しむ人が多く、特に抹茶関連の商品が人気。混雑のなかでも、観光客は次々に写真を撮ってSNSに投稿しています。
2ハラカド(東急プラザ原宿「ハラカド」)|銭湯も体験できる新名所
2024年オープンの複合施設で、原宿の新名所として急速に人気を集めています。目玉は地下の「小杉湯原宿」。清潔でモダンな空間は、初めて銭湯に触れる外国人でも入りやすく、日本文化を安心して体験できる場に。屋上からの眺めも人気で、喧騒から一息つける場所としても重宝されています。
3明治神宮|賑わいと静寂のコントラスト
竹下通りのすぐ隣にありながら、一歩入れば静寂と自然に包まれる空間。ショッピングの喧騒との落差そのものが、外国人にとって強烈な魅力になっています。この振り幅こそが原宿体験を完成させる要素として、家族連れもカップルも必ず立ち寄ります。
4キデイランド原宿店|アニメ・キャラクターグッズの殿堂
アニメファンから圧倒的な支持を集める店。ここを目当てに来日する外国人も多く、日本のポップカルチャー人気を象徴するスポットです。スタッフの多言語対応も進み、スムーズに買い物を楽しめます。
5原宿ツーリスト・インフォメーションセンター(HIS原宿TIC)|手ぶら観光の拠点
原宿駅から徒歩1分。荷物預かり、Wi-Fiレンタル、多言語案内をワンストップで提供。最大18か国語対応のスタッフが常駐し、手ぶらで身軽に街を回りたい観光客に広く使われています。
5. 「観光客は増えたのに売上が伸びない」を解く鍵
ここまでの変化を事業者の視点でまとめると、集客の成否を分けるポイントは2つに絞られます。
鍵① 外国人が使う「検索キーワード」で見つけてもらう
いまの訪日客は、来店前に必ずスマホで検索します。ここで重要なのが、日本人と外国人では検索の言葉が違うという点です。
🇯🇵 日本人の検索
「原宿 ラーメン」
エリア名+ジャンルで具体的に
🌏 外国人の検索
「Tokyo ramen」「ramen near me」
広域名や現在地ベースで探す
この検索行動のギャップを埋めるキーワード対策ができていないと、目の前に見込み客がいても、オンラインでは見つけてもらえません。
鍵② SNSの前に「受け皿」を整える
集客というとSNS運用から始めがちですが、それだけでは落とし穴があります。SNSはあくまで「知ってもらうきっかけ」にすぎません。
外国人客が「行く店」を決めるまで
① SNSで知る
⇓
② Googleマップ・口コミで確認(MEO)
⇓
③ Webサイトで確認(SEO)
⇓
④ 来店・予約
②③で情報が薄い・口コミが少ないと、その瞬間に候補から外れてしまう。リピーターが半数を超え、比較検討が当たり前のいまはなおさらです。
受け皿(MEO・SEO)がないままSNSを頑張っても、来店にはつながりません。まず情報の受け皿を整えることが、確実に訪日客を呼び込む勝ちパターンです。
6. 個人店でもできる、「現場目線」のインバウンド対策
とはいえ、大手のように多額の予算はかけられない——それが個人店・中小事業者の現実だと思います。大手チェーンが当たり前に導入する多言語対応やキャッシュレス決済に、小さな店が同じように投資するのは簡単ではありません。しかし、原宿の魅力の本質は、むしろこうした個人店にこそあります。
だからこそMILOKUは、無駄を削ぎ落とし、本当に効果の出る施策だけに絞る方針をとっています。TripAdvisorやMEOの運用代行を、次の価格で提供しているのはそのためです。
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そして何より、インバウンド対策に高い語学力は必要ありません。大事なのは、接客を仕組みにして、自信を持って一歩踏み出すこと。自分たちの商品やサービスに自信がある事業者ほど、正しいマーケティングと現場目線のノウハウがあれば、必ず海外のお客様を呼び込めます。
まとめ:数と質、両方を追う時代へ
2026年の原宿は、訪日客4,268万人・訪問率6割という圧倒的な「数」の一方で、リピーター増加と目的買いという「質」の変化に直面しています。この両方に応えるには、二つの方向を同時に進める必要があります。
🏗 土台づくり:多言語対応やキャッシュレス、そしてMEO・SEOという「受け皿」を整えること
✨ 体験の磨き込み:モノ消費からコト消費へ。人の温かい接客や、そこでしか出会えない一点物を、SNSでシェアされる強みに変えること
日本人の礼儀正しさや丁寧な接客は、世界的に見て希少な価値です。テクノロジーの土台と、人間的な温かさ。この二つが融合した店こそが、世界から選ばれ続けます。
「観光客は多いのに、うちには来ない」。その課題には、必ず理由と打ち手があります。原宿をはじめとする街の魅力を、正しく世界へ届けるお手伝いを、私たちにさせてください。
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【データ出典】訪日外国人数:日本政府観光局(JNTO)2025年推計値/訪問先・支出額・リピーター率:東京都「令和7年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査」(2026年6月発表)