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インバウンド富裕層マーケティング|観光庁データで見る集客の鍵

インバウンド富裕層マーケティング|観光庁データで見る集客の鍵
目次
  1. インバウンドの富裕層とは(観光庁の定義)
  2. 2%の人が、19%を使っている
  3. どの国の人が、よくお金を使うか
  4. 何で情報を集めているか
  5. 富裕層を迎える準備
  6. 支援事例
  7. よくある質問
  8. まとめ
  9. 参考・出典

訪日客のなかでも、1回の旅行で多くのお金を使う富裕層は、観光地や事業者にとって大切なお客様です。国も、富裕層を地方に呼び込む取り組みを進めています。

この記事では、観光庁のデータから、インバウンドの富裕層がどのくらいいて、どの国から来て、何で情報を集めているのかを整理し、集客の鍵を紹介します。

私たちMILOKUは、グループで浅草の忍者体験カフェなどの体験型店舗を運営し、鎌倉の高級貸別荘や浅草のショーシアターなど、観光事業者のインバウンド集客を支援しています。

この記事でわかること
  • インバウンドの富裕層とは(観光庁の定義)
  • 2%の人が、19%を使っている
  • どの国の人が、よくお金を使うか
  • 何で情報を集めているか
  • 富裕層を迎える準備
  • 支援事例
観光庁が「高付加価値旅行者」とする着地消費
100万円以上
1人あたり
訪日旅行者に占める高付加価値旅行者
約2%
約59万人(2023年時点)
旅行消費額に占める高付加価値旅行者
約19%
約1兆円(同)

インバウンドの富裕層とは(観光庁の定義)

観光庁は、いわゆる富裕層を「高付加価値旅行者」と呼び、日本国内での消費(着地消費)が1人あたり100万円以上の訪日外国人旅行者と定めています。

国は「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」として、高付加価値旅行者を地方に呼ぶモデル観光地を全国14地域選んでいます(東北海道、北陸、富士山麓、せとうち、沖縄・奄美など)。

2%の人が、19%を使っている

観光庁によると、高付加価値旅行者は訪日旅行者全体の約2%(約59万人)にすぎませんが、消費額では約19%(約1兆円)を占めています(2023年時点)。

高付加価値旅行者(着地消費100万円以上)は訪日旅行者の約2%(約59万人)だが、旅行消費額の約19%(約1兆円)を占める(2023年時点)
出典:観光庁 訪日旅行での高付加価値旅行者の誘致促進(2023年時点の数値)

人数は少なくても、地域にもたらす消費は大きい。これが、国や自治体が富裕層の誘客に力を入れる理由です。

どの国の人が、よくお金を使うか

観光庁の調査(2026年4-6月期)で、一般客の1人当たり旅行支出は平均24.5万円でした。高い順に、メキシコ52.1万円、中東47.8万円、英国45.8万円です。

2026年4-6月期の一般客1人当たり旅行支出。メキシコ52.1万円、中東47.8万円、英国45.8万円、全体の平均24.5万円
出典:観光庁 インバウンド消費動向調査 2026年4-6月期(2次速報、2026年9月30日発表)

2025年の1人当たり旅行支出の前年比を見ると、ドイツ+17.8%、カナダ+5.3%、英国+2.6%、米国+2.3%と欧米が伸びる一方、中国−10.9%、香港−9.2%などは下がりました。1人あたりの支出が大きい層を狙うなら、欧米や中東は外せない市場です。

何で情報を集めているか

観光庁の2025年の調査で、欧米8か国の「出発前に役立った情報源」を見ると、8か国すべてでSNSが3位以内、5か国で動画サイトが1位でした。英国とドイツでは「自国の親族・知人」が1位(英国41.5%、ドイツ43.3%)です。富裕層に限った数字ではありませんが、1人あたりの支出が大きい欧米の旅行者の傾向として参考になります。

国 出発前に役立った情報源の1位
英国 自国の親族・知人 41.5%
ドイツ 自国の親族・知人 43.3%
フランス SNS 41.6%
イタリア 動画サイト 45.5%
スペイン 動画サイト 46.4%
米国 動画サイト 43.0%
カナダ 動画サイト 45.4%
オーストラリア 動画サイト 43.9%

家族や知人の紹介、動画やSNSで見た評判が、行き先を決めるきっかけになっています。満足したお客様の口コミや紹介が、次のお客様を呼ぶ形です。

富裕層を迎える準備

準備 内容
外国語で、中身をくわしく伝える 体験の内容、料理、部屋、料金に何が含まれるかを、予約の前に外国語で見せる
予約と支払いをネットで終わらせる 問い合わせのやりとりを減らす。カードでの事前決済に対応する
写真と動画を整える 部屋や体験の様子が分かる写真・動画を、Googleマップや自社サイトに載せる
口コミを集める 満足したお客様に口コミをお願いする。口コミは、次のお客様の判断材料になる
貸切・個別対応の選択肢を用意する 人の少ない時間帯の案内、貸切、言語や食事制限への対応など、選べる形にしておく

支援事例

事例 内容
Château Marine by SUNGA KAMAKURA様(鎌倉の高級貸別荘) Googleマップの情報を整え、3ヶ月で検索数は合計1,435件。直近1ヶ月で、ルート検索・サイトへの移動・電話などの行動が287件
浅草香和様(浅草のショーシアター) Googleマップ・海外SEO・多言語サイトを組み合わせ、Googleマップの閲覧数は320%超UP、マップ経由の来店・予約は160%UP

よくある質問

Q. インバウンドの富裕層とは、どんな人ですか。
A. 観光庁は、日本国内での消費が1人あたり100万円以上の訪日外国人旅行者を「高付加価値旅行者」としています。2023年時点で訪日旅行者の約2%ですが、消費額の約19%を占めています。

Q. どの国の旅行者が多くお金を使いますか。
A. 観光庁の調査(2026年4-6月期)で1人当たり旅行支出が高いのは、メキシコ52.1万円、中東47.8万円、英国45.8万円でした。平均は24.5万円です。

Q. 富裕層に向けて、何から始めればいいですか。
A. 体験や部屋の中身を外国語でくわしく伝え、予約と支払いをネットで終わらせる準備からです。そのうえで、満足したお客様の口コミを集めます。

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まとめ

観光庁が「高付加価値旅行者」とする富裕層は、訪日客の約2%で消費額の約19%を占めます。1人当たりの支出が大きいのは、メキシコ・中東・英国などです。

欧米の旅行者は、家族や知人の紹介、動画やSNSで行き先を決めています。中身を外国語でくわしく伝え、予約と支払いを整え、満足したお客様の口コミで次のお客様を呼ぶ。この順番で準備を進めましょう。

参考・出典

この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどをグループで運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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