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オーバーツーリズムとは?日本の事例と対策を浅草の現場から解説

目次
  1. オーバーツーリズムとは|意味と「観光公害」との違い
  2. なぜオーバーツーリズムが起きるのか
  3. 訪日客が急に増えた
  4. 泊まる場所が、一部の地域に集中している
  5. 海外の評価でも「集中」が日本の弱点
  6. データで見る日本のオーバーツーリズム
  7. 日本のオーバーツーリズム事例と対策
  8. 海外のオーバーツーリズム事例と対策
  9. 【浅草の現場】雷門前で数えて分かること
  10. 英語のコメントに見る「空いている浅草」
  11. 浅草で働く人の受け止めと、人力車の案内
  12. オーバーツーリズムの対策|国・自治体・事業者・旅行者ができること
  13. 国の対策
  14. 自治体ができること
  15. 事業者ができること
  16. 旅行者ができること
  17. よくある質問
  18. まとめ

「オーバーツーリズム」という言葉を、ニュースで見ない日はほとんどありません。

この記事では、オーバーツーリズムの意味と原因、日本と海外の事例、そして国・自治体・事業者がとっている対策をまとめました。
最後に、私たちMILOKUが毎月数えている浅草・雷門前の定点観測から、現場の様子をお伝えします。

先に結論です。

オーバーツーリズムとは 観光客が集中しすぎて、住民の暮らしや観光客の体験が損なわれる状態
日本の現状 混雑で困った訪日客は都市部だけを訪れた人で14%、地方部だけを訪れた人で6%
原因の1つ 外国人の宿泊の57.6%が東京・大阪・京都に集中
対策の方向 人数を減らすより、時間と場所を分けること
この記事でわかること
  • オーバーツーリズムの意味と「観光公害」との違い
  • なぜ起きるのか(データで見る原因)
  • 日本と海外のオーバーツーリズム事例と対策
  • 浅草の現場で見えていること
  • 国・自治体・事業者・旅行者ができる対策
都市部だけを訪れた訪日客のうち、混雑で困った人
14%
地方部だけなら6%
外国人の宿泊のうち、東京・大阪・京都の割合
57.6%
2025年
「観光需要の持続性」の日本の順位
106位
119か国中・WEF

オーバーツーリズムとは|意味と「観光公害」との違い

オーバーツーリズムとは、観光客が特定の場所や時間に集中しすぎて、住民の暮らしや旅行者の体験が損なわれる状態のことです。英語の over(多すぎる)と tourism(観光)を組み合わせた言葉で、日本語では「観光公害」と言い換えられることもあります。

観光庁は正式な定義を置いていませんが、取り組みのページで次のように説明しています。

「観光客が集中する一部の地域や時間帯等によっては、過度の混雑やマナー違反による地域住民の生活への影響や、旅行者の満足度低下への懸念が生じています。」
— 観光庁「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた取組」

観光庁の説明には「一部の地域や時間帯」とあります。問題とされているのは、観光客が多いこと自体ではなく、場所と時間が偏ることです。困るのは住民だけではありません。旅行者自身の満足度も下がることが挙げられています。

国連観光機関(UNWTO、現在の UN Tourism)も、2018年9月に報告書『’Overtourism’?』を発表しました。8都市を調べ、観光客の増加を管理するための11の戦略と68の施策を示しています。

なぜオーバーツーリズムが起きるのか

訪日客が急に増えた

2025年の訪日外客数は4,268万人でした。前の年から15.8%増え、初めて4,000万人を超えています(日本政府観光局、2026年1月21日発表)。

国は、2030年に訪日客6,000万人、訪日客の消費額15兆円を目標にしています(観光立国推進基本計画、2026年3月27日閣議決定)。
同じ計画では、過度な混雑やマナー違反への対策に取り組む地域を、2030年までに100地域つくる目標も新たに加わりました。

泊まる場所が、一部の地域に集中している

人数が増えるだけなら、全国に分散すれば大きな問題にはなりません。
問題は、行き先が一部の地域に集中していることです。

2025年の外国人延べ宿泊者数のシェア。東京都33.5%、大阪府13.6%、京都府10.5%で3都府県の合計57.6%。地方部の伸びは15.5%で三大都市圏の4.9%の3倍
出典:観光庁「宿泊旅行統計調査(2025年・年間値(速報値))」(2026年2月27日公表)

2025年の外国人の延べ宿泊者数のうち、東京都が33.5%、大阪府が13.6%、京都府が10.5%でした。3都府県だけで57.6%です。

ただし、伸びているのは地方です。外国人の宿泊は、地方部が15.5%増と、三大都市圏(4.9%増)の3倍の速さで増えています。

外国人がどの都道府県に泊まっているかは「外国人宿泊者数の都道府県別ランキング」で、全47都道府県を並べています。

海外の評価でも「集中」が日本の弱点

世界経済フォーラム(WEF)の観光開発指数2024で、日本は119か国中3位でした。
ところが項目別に見ると、過密や需要の偏りのリスクを測る「観光需要の持続性」は119か国中106位です(順位は報告書の数値から私たちが算出)。

この項目は観光客の多い国ほど低く出やすいのですが、それでも日本は総合トップ10の中で最下位でした。

詳しくは「観光競争力ランキング2024|日本は世界3位、観光大国の強みと弱点」で解説しています。

外国人が増えたから、どこも混んでいるんだと思っていました。

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読者
読者
M
MILOKU

◀

全体の人数より、行き先が偏っていることのほうが大きいんです。外国人の宿泊の6割近くが、東京・大阪・京都です。
地方には、まだ余裕があるんですか?

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読者
読者
M
MILOKU

◀

伸びているのは地方のほうです。ただ、数の差はまだ大きいままですね。

データで見る日本のオーバーツーリズム

観光客自身は、混雑をどう感じているのでしょうか。観光庁が空港で訪日客に聞いた調査があります。

QUIZ
観光庁の調査で、混雑で困った訪日客の割合が高いのはどちらでしょう?
A. 都市部だけを訪れた人
B. 地方部だけを訪れた人
答えを見る
A. 都市部だけを訪れた人(14%)
地方部だけを訪れた人は6%でした。都市部は地方部の2倍以上です。
混雑で困った訪日客の割合。全体12.9%、都市部だけを訪れた人14%、地方部だけを訪れた人6%
出典:観光庁「令和7年度 訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」(2026年4月28日公表)

調査期間は令和7年11月18日〜令和8年1月13日。成田・羽田・関西・福岡・新千歳の5空港で、出国前の訪日客4,110人に聞いた結果です(複数回答)。

「観光地や地域の混雑」で困った訪日客は12.9%で、旅行中に困ったことの3位でした(1位はごみ箱の少なさ17.2%)。

では、混雑で何に困ったのでしょうか。

混雑で困った訪日客が困った内容。スムーズに移動できなかった66%、見たいものが十分見られなかった47%、混雑状況が分からなかった33%、マナー違反が不快だった23%
出典:観光庁「令和7年度 訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」(2026年4月28日公表)

いちばん多いのは「スムーズに移動できなかった」(66%)でした。
3人に1人は「混雑状況が分からなかった」(33%)と答えています。どこが空いているか分かれば避けられた混雑も、少なくなさそうです。

訪日客が日本旅行で困ったこと全体は「海外の反応まとめ|日本旅行で外国人が驚いたこと・困ったこと」でまとめています。

日本のオーバーツーリズム事例と対策

日本各地で、入山料や税、料金の見直し、移動手段の工夫などの対策が始まっています。自治体の公式発表で確かめたものを並べます。

地域 対策 始まった時期
富士山(山梨県・吉田ルート) 通行料1人1回4,000円、1日4,000人まで。午後2時〜翌午前3時はゲートを閉鎖(山小屋に泊まる人を除く) 条例の施行は2024年7月
富士山(静岡県) 入山料1人1回4,000円。オンラインの事前学習が必須 —
京都市 宿泊税を引き上げ。1人1泊200円〜10,000円の5段階に 2026年3月
京都市 京都駅と清水寺・祇園などを結ぶ「観光特急バス」(土日祝、大人500円) 2024年6月
宮島(広島県廿日市市) 宮島訪問税。1人1回100円 2023年10月
姫路城(兵庫県姫路市) 入城料を一般2,500円に。姫路市民は1,000円、18歳未満は無料 2026年3月
富士河口湖町(山梨県) 河口湖駅前のローソン前に黒い幕を設置。理由は「住民と観光客を交通事故から守るため」 2024年5月
鎌倉市(神奈川県) 江ノ電の駅で、沿線住民を優先して乗せる社会実験 2023年から
浅草(東京都台東区) 持ち帰り用ごみ袋と4言語のマナーリーフレットの配布、移動式ごみ箱を持ったスタッフの巡回、店頭の行列を緩和する実験など 2024年12月

出典:山梨県(2026年4月27日更新)、静岡県、京都市、京都市交通局、廿日市市、姫路市(2026年2月9日発表)、富士河口湖町、鎌倉市、台東区(2024年11月26日発表)の各公式ページ。

いくつか補足します。

  • 姫路城は、市民と市外の人で料金を分けました。 いわゆる「二重価格」ですが、分けたのは国籍ではなく住所です
  • 鎌倉の江ノ電の優先乗車は、実際に行われたのは2023年だけでした。2024〜2026年は、駅の外に列ができず実施されていません(鎌倉市の報告書)
  • 埼玉県川越市は、観光客に負担を求める法定外税を「検討中」としています。導入はまだ決まっていません(川越市の資料)
富士山の4,000円や、姫路城の2,500円は、高く感じます。

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読者
読者
M
MILOKU

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人数を減らすというより、払ってでも来る人に来てもらい、そのお金を保全や混雑対策に回す考え方ですね。
姫路城は、市民は1,000円のままなんですね。

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読者
読者
M
MILOKU

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はい。住民の負担は増やさずに、観光客に負担してもらう形です。

海外のオーバーツーリズム事例と対策

海外でも、観光客に負担を求める動きが広がっています。

都市 対策 時期
ベネチア(イタリア) 日帰り客に入域料。4日前までに払えば5ユーロ、直前の4日間は10ユーロ(宿泊客は対象外)。2026年は4〜7月の60日間 2024年に試行開始
バルセロナ(スペイン) 観光税を引き上げ。市の上乗せ分が1泊5ユーロになり、5つ星ホテルでは1泊7.50ユーロから12ユーロに 2026年4月
アムステルダム(オランダ) 宿泊税は宿泊料金の12.5%。クルーズ船の日帰り客にも1人15ユーロ 2026年の税率

出典:ベネチア市(2025年11月19日発表)、カタルーニャ州税務庁、アムステルダム市の公式ページ。

ベネチアの入域料は、2024年の試行では29日間でしたが、2025年は54日間に広がり、収入は約542万ユーロでした(ベネチア市)。バルセロナでは、市の上乗せ分は2027年に6ユーロ、2028年に7ユーロと、さらに上がる予定です。

【浅草の現場】雷門前で数えて分かること

私たちMILOKUの代表・川名は、毎月第1土曜の14時から1時間、浅草・雷門前の同じ交差点に立ち、通行人の数や持ち物を数え続けています。

浅草・雷門前の通行人100人を100マスで表した図。外国人72人、日本人28人。聞こえた言語は英語11、中国語7、韓国語4グループ
出典:私たちMILOKUによる浅草・雷門前の定点観測(2026年3月7日・第30回)

2026年3月7日(第30回)の観測では、雷門前を歩く100人のうち72人が外国人でした。持ち物を数えると、食べ歩きの飲食物を持った人が34人いました。

同じころ、仲見世の裏通りには、食べ歩きの自粛を求める英語の看板が増えていました。
観光客が増えたことで生まれるルールは、すでに浅草の街の中に形になって表れています。

浅草は、国のオーバーツーリズム対策の「先駆モデル地域」に、東京都内で唯一選ばれています。台東区は「EDO IT!」をスローガンに、持ち帰り用ごみ袋の配布や、店頭の行列を緩和する実験などを進めています。食べ歩きそのものを禁止する条例はありません。

英語のコメントに見る「空いている浅草」

私たちは、外国人が夜や早朝の浅草をどう語っているかも調べました。
英語のYouTube動画29本に付いたコメント1,238件のうち、英語で60字以上の573件を AI(Claude)で読み取り、夜・早朝の浅草について書かれた44件を数えています。

夜・早朝の浅草についての英語のYouTubeコメント44件の内容。人が少ない・混雑を避けられる15件、店が閉まっている・営業時間12件、近くに泊まっている10件、飲み10件、写真9件
出典:私たちMILOKUの独自調査(英語のYouTube動画29本・2026年10月6日取得)

いちばん多いのは「人が少ない・混雑を避けられる」(15件)でした。
その次に多いのが、「店が閉まっている」「何時まで開いているか」という声(12件)でした。

混雑を避けたい外国人は、すでに時間をずらしています。でも、その時間に開いている店が少ない。
ここに、浅草の事業者ができることがあります。

調査の限界:コメントを書くのは動画の視聴者で、浅草を訪れる外国人全体の代表ではありません。読み取りと分類は AI(Claude)。分類の基準は MILOKU が決め、無作為の30件を代表・川名が確かめて、すべて一致しました。

浅草は昼間に人が集中しすぎて、うちの前の通りも歩けないくらいです。

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店長
店長
M
MILOKU

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外国人のお客様の中にも、混雑を避けて朝や夜に来たい人がいます。英語のコメントでも「人が少ない時間がいい」という声がいちばん多かったんです。
でも、うちは夕方には閉めてしまいます。

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店長
店長
M
MILOKU

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そこが惜しいところです。「何時まで開いているか」を英語で出しておくだけでも、空いている時間に来てもらうきっかけになります。

浅草で働く人の受け止めと、人力車の案内

代表・川名

浅草は、基本的に観光業をやっている方が多いので、地元で働いている感覚としては、「もっともっと来てほしい」という印象が強かったです。
住宅エリアの方々にとっては迷惑だという話もあるのかもしれませんが、浅草で働いている方々、観光事業をやっている方々は、まだまだ来てほしいという感覚が非常に強いです。

代表・川名

人力車の車夫としては、混雑を避けるために、メインの浅草寺以外の場所を紹介することも多かったです。
浅草寺の裏の方、奥の方に行くと、待乳山聖天という有名なお寺があったり、その先には今戸神社という有名な神社があったりします。浅草寺以外にも、由緒正しい歴史のある観光スポットが非常に多いので、そのあたりを紹介することが非常に多かったです。

オーバーツーリズムの対策|国・自治体・事業者・旅行者ができること

国の対策

国は2023年10月18日、「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」を決めました(観光立国推進閣僚会議)。柱は3つです。

1
過度な混雑やマナー違反への対応
受け入れ環境の整備、予約制などの需要の管理、時間や場所の分散、マナー違反の防止
▼
2
地方部への誘客
都市部に集中している観光客を、地方へ誘う
▼
3
地域住民と協働した観光振興
住民と一緒に対策をつくる地域を、モデルとして選ぶ

このモデルに選ばれた「先駆モデル地域」は、全国で26地域です。東京都内で選ばれたのは浅草(台東区)だけで、台東区は「都内では唯一」と発表しています。

自治体ができること

ここまでの事例を並べると、自治体の対策は次の4つに分けられます。

対策 例
負担を求める 入山料(富士山)、宿泊税(京都市)、訪問税(宮島)、住民と観光客で料金を分ける(姫路城)
人数を管理する 1日の人数の上限・時間による規制(富士山)
移動を分ける 観光客向けのバス(京都市)、住民の優先乗車(鎌倉市)
ルールを伝える マナーリーフレット・持ち帰り用ごみ袋(台東区)

事業者ができること

打ち手 中身
空いている時間を案内する 朝・夜の営業時間を英語で出す。Googleマップの営業時間を正しくしておく
混雑状況を伝える 「この時間は空いています」を店頭やSNSで出す(混雑状況が分からなかった訪日客は33%)
予約制にする 行列が近所の迷惑にならないよう、時間指定の予約を受ける
ルールを先に伝える 食べ歩き・ごみ・撮影のルールを、英語で入店前に伝える
近くの別の場所を勧める 自店の周りの、空いている見どころを紹介する

旅行者ができること

混雑する時間を避けること、地域のルールを守ること、地方にも足を延ばすことです。
混雑で困った訪日客は、地方部だけを訪れた人では6%と、都市部の半分以下でした。

よくある質問

Q. オーバーツーリズムとは何ですか。
A. 観光客が特定の場所や時間に集中しすぎて、住民の暮らしや旅行者の体験が損なわれる状態のことです。観光庁は、一部の地域や時間帯で過度の混雑やマナー違反が起き、住民の生活への影響や旅行者の満足度の低下が心配されていると説明しています。

Q. オーバーツーリズムと観光公害の違いは何ですか。
A. 日本語では、オーバーツーリズムを「観光公害」と言い換えることがあります。ただし観光庁の説明が問題にしているのは、観光客が多いこと自体より、場所と時間の偏りによる混雑やマナー違反、そして住民の生活と旅行者の満足度への影響です。

Q. 日本のオーバーツーリズムの事例にはどんなものがありますか。
A. 富士山の通行料(1人4,000円)と1日の人数制限、京都市の宿泊税の引き上げと観光特急バス、宮島訪問税(1人100円)、姫路城の入城料の見直し(一般2,500円・市民1,000円)、鎌倉市の江ノ電の住民優先の社会実験などがあります。東京都内では、浅草(台東区)が国の先駆モデル地域に選ばれています。

Q. オーバーツーリズムの対策にはどんなものがありますか。
A. 時間と場所を分けること(混雑する時間・場所を避けて案内する、地方へ誘導する)、入域料や宿泊税などの負担を求めること、予約制にすること、ルールを事前に伝えることなどがあります。

Q. 訪日客はどのくらい混雑に困っていますか。
A. 観光庁の令和7年度の調査では、旅行中に混雑で困った訪日客は12.9%でした。都市部だけを訪れた人で14%、地方部だけを訪れた人で6%です。

まとめ

ポイント
オーバーツーリズムとは 観光客が集中しすぎて、住民の暮らしや観光客の体験が損なわれる状態
原因 訪日客の急増(2025年4,268万人)と、行き先の集中(宿泊の57.6%が東京・大阪・京都)
日本の現状 混雑で困った訪日客は都市部で14%、地方部で6%
浅草の現場 雷門前の100人中72人が外国人。空いている時間を求める声と、店が閉まっている不満
国・自治体の対策 対策パッケージ(2023年)、先駆モデル地域26地域(都内は浅草だけ)、入山料・宿泊税・訪問税
対策の方向 時間と場所を分けること。事業者は「空いている時間」を英語で案内する

オーバーツーリズムは、観光客の数そのものより、時間と場所が偏ることで起きています。
偏りを少しずつならすことは、国や自治体だけでなく、一軒一軒の店にもできます。

私たちMILOKUは、浅草で自ら店舗を運営しながら、同じ交差点に毎月立って観光客の変化を数え続けています。
地域や店に合った外国人のお客様の迎え方を、ご一緒に考えることができます。
インバウンド集客でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどをグループで運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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