COLUMN

お役立ち情報

インバウンドとアウトバウンドの違い|観光とマーケティングで解説

目次
  1. ひと目で分かる違い
  2. 観光のインバウンドとアウトバウンド
  3. マーケティングのインバウンドとアウトバウンド
  4. インバウンドマーケティングとは
  5. アウトバウンドマーケティングとは
  6. どちらを選ぶか
  7. 私たちMILOKUの使い分け
  8. アウトバウンド:「作ってみました」で始める営業
  9. インバウンド:全部は書かない
  10. よくある質問
  11. まとめ
  12. 参考・出典

「インバウンド」と「アウトバウンド」は、使われる場面によって意味が変わる言葉です。観光の話なのか、マーケティングの話なのかで、指すものが違います。

この記事のテーマは、2つの意味の違いと使い分けです。

私たちMILOKUは、グループで浅草の忍者体験カフェなどの体験型店舗を運営しながら、訪日客向けの集客(インバウンド集客)を支援しています。自社の集客でも、検索で見つけてもらうインバウンドマーケティングと、こちらから提案に行くアウトバウンドの営業の両方が欠かせません。

この記事でわかること
  • ひと目で分かる違い
  • 観光のインバウンドとアウトバウンド
  • マーケティングのインバウンドとアウトバウンド
  • どちらを選ぶか
  • 私たちMILOKUの使い分け

ひと目で分かる違い

場面 インバウンド アウトバウンド
観光 外国から日本に来る旅行(訪日旅行) 日本から外国に行く旅行(海外旅行)
マーケティング お客様に見つけてもらう集客(検索・記事・SNSなど) こちらからお客様に届ける集客(営業電話・DM・広告など)
共通する考え方 外から内へ入ってくる 内から外へ出ていく

英語の inbound は「内へ向かう」、outbound は「外へ向かう」という意味です。何が内で何が外かが、場面によって変わります。

観光のインバウンドとアウトバウンド

観光では、インバウンドは訪日外国人旅行、アウトバウンドは日本人の海外旅行を指します。

JNTOの統計では、日本は長いあいだ「出ていく人」のほうが多い国でした。1971年から2014年まで、出国日本人数が訪日外客数を上回り続けます。それが2015年に逆転しました。訪日外客数は1,973万7,409人、出国日本人数は1,621万3,789人で、1970年以来45年ぶりに訪日が出国を上回りました。

訪日外客数と出国日本人数。2014年は訪日1,341万人・出国1,690万人、2015年は訪日1,974万人・出国1,621万人で逆転、2019年は訪日3,188万人・出国2,008万人
出典:JNTO「年別 訪日外客数・出国日本人数の推移」(出国日本人数の原典は法務省 出入国管理統計)

2019年には訪日外客数が3,188万2,049人、出国日本人数が2,008万669人となり、差はさらに広がりました。2025年の訪日外客数は4,268万3,301人で、過去最多です。

訪日外客数の推移は「訪日外国人の推移」で詳しく紹介しています。

マーケティングのインバウンドとアウトバウンド

マーケティングでは、お客様との接点をどちらがつくるかで分けます。

インバウンドマーケティング アウトバウンドマーケティング
考え方 お客様に見つけてもらう(プル型) こちらから届ける(プッシュ型)
主な手法 検索で読まれる記事、Googleマップ、SNS、資料のダウンロード 営業電話、DM、展示会、テレビCM、広告
よいところ 一度つくった記事や口コミが残り、続けて集客できる。自分から調べに来た人が集まる 始めてすぐに届く。届けたい相手を選べる
弱いところ 成果が出るまで時間がかかる 続けるほど費用と手間がかかる。一方的だと敬遠されやすい

インバウンドマーケティングとは

お客様が自分で調べたときに、役立つ情報で見つけてもらう集客です。検索で読まれる記事、Googleマップ、口コミ、SNSなどが入口になります。記事や口コミはインターネット上に残るため、積み重ねるほど集客の土台になります。

アウトバウンドマーケティングとは

こちらからお客様に連絡したり、広告を出したりして届ける集客です。営業電話、DM、展示会、広告などが入ります。届けたい相手を選んで、すぐに動き始められます。

どちらを選ぶか

どちらか一方ではなく、組み合わせるのが基本です。

状況 向いているもの
すぐに反応がほしい・相手が決まっている アウトバウンド(営業・DM・広告)
長く続く集客の土台をつくりたい インバウンド(記事・Googleマップ・口コミ)
新しいサービスを知ってもらいたい アウトバウンドで知ってもらい、インバウンドで調べたときの受け皿を用意する

アウトバウンドで知ってもらっても、相手が調べたときに情報が見つからなければ、そこで終わってしまいます。届ける施策と、見つけてもらう準備は、セットで考えましょう。

私たちMILOKUの使い分け

アウトバウンド:「作ってみました」で始める営業

私たちは、営業電話の最初の一言を「御社のホームページ、ちょっと作ってみたので、一度見てもらえませんか」に変えたことがあります。頼まれる前に試作をつくって持っていく営業です。

ふつうの営業電話は「話を聞いてください」と相手に判断を求めます。すでに動いた事実があると、相手は反応しやすく、断られても会社の名前は記憶に残ります。ホームページのほかにも、外から見える範囲でまとめたインバウンド対策の資料や、Googleマップのチェックリストを相手向けにつくって持っていく形も使えます。

インバウンド:全部は書かない

自社のサービスページでは、サービスの細かい中身をすべて書き切らないようにしています。全部書くと、読んだ人が「分かった気」になって、問い合わせをせずに終わることがあるからです。お客様に見つけてもらったあと、「話を聞いてみたい」と思ってもらう余白を残すことも、インバウンドマーケティングの設計のひとつです。

よくある質問

Q. インバウンドとアウトバウンドの違いは何ですか。
A. 観光では、インバウンドは訪日外国人旅行、アウトバウンドは日本人の海外旅行です。マーケティングでは、インバウンドはお客様に見つけてもらう集客、アウトバウンドはこちらから届ける集客です。

Q. インバウンドの反対語は何ですか。
A. アウトバウンドです。インバウンドが「外から内へ」、アウトバウンドが「内から外へ」を表します。

Q. 訪日客が日本人の海外旅行を上回ったのはいつですか。
A. 2015年です。JNTOの統計で、訪日外客数(1,973万7,409人)が出国日本人数(1,621万3,789人)を上回り、1970年以来45年ぶりの逆転でした。

Q. インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングは、どちらがよいですか。
A. 目的によります。すぐに反応がほしいならアウトバウンド、長く続く集客の土台をつくるならインバウンドです。多くの場合は、両方を組み合わせます。

▼関連記事
インバウンドマーケティングとは/インバウンドとは?意味と語源

▼MILOKUの支援サービス
マーケティング/コンサルティング

まとめ

インバウンドとアウトバウンドは、観光では訪日旅行と海外旅行、マーケティングでは見つけてもらう集客とこちらから届ける集客を指します。日本では2015年に、訪日外客数が45年ぶりに出国日本人数を上回りました。

マーケティングでは、どちらか一方ではなく組み合わせるのが基本です。届ける施策と、見つけてもらう準備をセットで進めましょう。

参考・出典

この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどをグループで運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

プロフィールを見るメディア掲載・実績

いつでもお気軽に
ご相談ください