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外国人宿泊者数の都道府県別ランキング【2025年】地方の伸びも

外国人宿泊者数の都道府県別ランキング|全国の都道府県 47
目次
  1. 都道府県ランキング(全47都道府県)
  2. 通説:ゴールデンルートへの一極集中
  3. ところが、伸びているのは地方です
  4. 伸び率で並べ替えると、順位が入れ替わります
  5. 唯一、大きく減った上位県
  6. 現場から見た「東京33.5%」の中身
  7. 公的統計も同じ方向を指しています
  8. この数字を、自店にどう使うか
  9. よくある質問
  10. まとめ

外国人観光客はどこに泊まっているのか。観光庁が公表している数字で、全47都道府県を並べました。

結論を先にお伝えします。

2025年の外国人延べ宿泊者数(全国) 1億7,786万8,000人泊(前年比8.2%増)
上位3都府県(東京・大阪・京都)の合計 57.6%
三大都市圏の伸び 4.9%増
地方部の伸び 15.5%増

一極集中は続いています。ただし、伸びているのは地方です。

出典:観光庁「宿泊旅行統計調査(2025年・年間値(速報値))」(2026年2月27日公表)。
2025年の数値は速報値のため、確定値で動く可能性があります。
「延べ宿泊者数」とは、宿泊した人数に泊数を掛けたものです(1人が2泊すれば2人泊)。

都道府県ランキング(全47都道府県)

外国人延べ宿泊者数の都道府県ランキング上位10の横棒グラフ。東京都5,959万人泊、大阪府2,420万人泊、京都府1,875万人泊と続く
出典:観光庁「宿泊旅行統計調査(2025年・年間値(速報値))」
順位 都道府県 外国人延べ宿泊者数 全国シェア 前年比
1 東京都 59,591,270人泊 33.5% +4.9%
2 大阪府 24,203,390人泊 13.6% -4.7%
3 京都府 18,747,780人泊 10.5% +10.7%
4 北海道 12,815,920人泊 7.2% +24.3%
5 沖縄県 8,689,510人泊 4.9% +25.2%
6 福岡県 7,909,710人泊 4.5% +7.1%
7 神奈川県 5,053,800人泊 2.8% +14.3%
8 愛知県 4,863,240人泊 2.7% +24.5%
9 千葉県 4,440,650人泊 2.5% +0.7%
10 山梨県 2,680,960人泊 1.5% +4.9%
11 長野県 2,454,030人泊 1.4% +4.9%
12 石川県 2,202,210人泊 1.2% +0.1%
13 静岡県 2,183,860人泊 1.2% +15.8%
14 広島県 2,120,570人泊 1.2% +8.3%
15 岐阜県 1,999,760人泊 1.1% +3.7%
16 兵庫県 1,947,120人泊 1.1% +29.3%
17 熊本県 1,762,520人泊 1.0% +19.8%
18 大分県 1,505,490人泊 0.8% -4.0%
19 香川県 1,119,220人泊 0.6% +23.4%
20 宮城県 1,003,880人泊 0.6% +29.3%
21 和歌山県 896,340人泊 0.5% +13.8%
22 新潟県 820,880人泊 0.5% +55.3%
23 長崎県 760,380人泊 0.4% +18.2%
24 鹿児島県 696,790人泊 0.4% +12.4%
25 岡山県 676,730人泊 0.4% +31.7%
26 愛媛県 580,100人泊 0.3% +28.3%
27 青森県 522,180人泊 0.3% +26.4%
28 奈良県 501,920人泊 0.3% +25.5%
29 栃木県 457,510人泊 0.3% -5.0%
30 岩手県 429,130人泊 0.2% +11.1%
31 福島県 380,180人泊 0.2% +17.3%
32 三重県 372,080人泊 0.2% +54.3%
33 群馬県 358,840人泊 0.2% -17.0%
34 富山県 323,760人泊 0.2% +29.3%
35 滋賀県 306,640人泊 0.2% -9.0%
36 茨城県 296,210人泊 0.2% +6.7%
37 山形県 291,950人泊 0.2% +14.0%
38 埼玉県 290,730人泊 0.2% +27.7%
39 宮崎県 261,410人泊 0.1% +22.7%
40 佐賀県 254,330人泊 0.1% +10.9%
41 徳島県 230,300人泊 0.1% +32.6%
42 鳥取県 198,930人泊 0.1% +68.0%
43 山口県 161,890人泊 0.1% +29.0%
44 秋田県 145,040人泊 0.1% +21.3%
45 高知県 136,510人泊 0.1% +3.6%
46 島根県 112,110人泊 0.1% +33.9%
47 福井県 110,240人泊 0.1% +19.6%

シェアは全国計から算出しました。

通説:ゴールデンルートへの一極集中

インバウンドの話題では、東京・大阪・京都に集中しすぎているという指摘が定番です。

数字はそのとおりでした。

東京都 5,959万1,270人泊(33.5%)
大阪府 2,420万3,390人泊(13.6%)
京都府 1,874万7,780人泊(10.5%)
3都府県 合計 1億254万2,440人泊(57.6%)

外国人の宿泊の6割近くが、3つの都府県に集まっています。

ところが、伸びているのは地方です

同じ統計に、もう1つの数字があります。

区分 2025年の前年比
三大都市圏(埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・京都・大阪・兵庫) 4.9%増
地方部(それ以外) 15.5%増

地方部は、三大都市圏の3倍の速さで伸びています。

これは私たちの解釈ではなく、観光庁の資料が明示している区分です。

「一極集中」は現在の姿としては正しい。ただし、変化の方向は逆を向いています。

伸び率で並べ替えると、順位が入れ替わります

都道府県 前年比 実数 実数の順位
1 鳥取県 +68.0% 198,930人泊 42位
2 新潟県 +55.3% 820,880人泊 22位
3 三重県 +54.3% 372,080人泊 32位
4 島根県 +33.9% 112,110人泊 46位
5 徳島県 +32.6% 230,300人泊 41位
6 岡山県 +31.7% 676,730人泊 25位
7 兵庫県 +29.3% 1,947,120人泊 16位
8 宮城県 +29.3% 1,003,880人泊 20位
9 富山県 +29.3% 323,760人泊 34位
10 山口県 +29.0% 161,890人泊 43位

上位10のうち、実数で10位以内に入っているのは北海道だけです。

鳥取県は実数では43位ですが、1年で68.0%伸びています。

地方で実際に外国人客を増やした取り組みは地方誘致の成功事例10選で紹介しています。

唯一、大きく減った上位県

都道府県 前年比 実数 実数の順位
群馬県 -17.0% 358,840人泊 33位
滋賀県 -9.0% 306,640人泊 35位
栃木県 -5.0% 457,510人泊 29位
大阪府 -4.7% 24,203,390人泊 2位
大分県 -4.0% 1,505,490人泊 18位

上位3都府県のうち、減ったのは大阪府だけです(4.7%減)。

なお、原典は減少の理由を説明していません。 私たちも推測は書きません。
確かなのは、シェア2位でありながら唯一の大幅減だったという事実です。

現場から見た「東京33.5%」の中身

ここからは統計ではなく、私たちMILOKUの一次データです。

東京都が33.5%を占めるのは事実ですが、その中身も変わり続けています。

代表・川名は、毎月第1土曜の14時から1時間、浅草・雷門前の同じ交差点に立ち、同じ項目を数えています。
2026年3月7日の観測は30回目でした。

項目 結果
通行人100人の内訳 日本人28人 / 外国人72人
聞こえた言語(25グループ) 英語11・中国語7・韓国語4・その他3(スペイン語2・フランス語1)
持ち物(100人) 食べ歩きの飲食物34人・買い物袋29人・スーツケース22人

観測を始めた当初、雷門前で聞こえる外国語は中国語が過半でした。
それが現在は英語が最多です。

そして買い物袋を、食べ歩きの飲食物が上回りました。

公的統計も同じ方向を指しています

日本政府観光局(JNTO)によると、2026年1〜8月の訪日外客数は前年同期比2.7%減でした。
内訳を見ると、変化がはっきりします。

市場 2026年1〜8月の累計 前年同期比
中国 2,904,600人 56.7%減
韓国 7,420,300人 21.2%増
台湾 5,402,000人 19.8%増
米国 2,305,300人 6.1%増
メキシコ 151,300人 28.0%増

出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年8月推計値)」(2026年9月16日発表)。
2026年の数値は推計値です。

雷門前で数えた言語の変化と、公的統計の増減が、同じ方向を指しています。

「東京に集中している」という一言では、中身の入れ替わりが見えません。

この数字を、自店にどう使うか

立場 読み方
三大都市圏の事業者 総数は伸びているが、来ている人の国籍が入れ替わっている。 対応言語と提供内容の見直しが要る
地方の事業者 市場は15.5%増で伸びている。 「都市に取られている」という前提は、もう正しくない
伸び率上位県の事業者 鳥取・新潟・三重などはすでに大きく伸びている。 受け入れ体制が追いついているかを先に確認する

そして、地方の事業者の方にお伝えしたいことが1つあります。

エリア名だけで発信しても、外国人には伝わりません。

私たちが浅草の現場で実際に受けた質問に、「浅草ってどこ? 東京は知ってるけど浅草は知らない」というものがありました。
浅草ですら、地名として単独では認知されていないということです。

地方であれば、なおさらです。
「どこにあるか」ではなく「東京や大阪から何時間か」で伝える。 これは今日から直せます。

訪日外客数そのものの推移は訪日外客数の推移にまとめています。

よくある質問

Q. 外国人宿泊者数が一番多い都道府県は。
A. 東京都です。2025年は5,959万1,270人泊で、全国の33.5%を占めました。

Q. 延べ宿泊者数とは何ですか。
A. 宿泊した人数に泊数を掛けた数字です。1人が2泊すれば2人泊と数えます。
実際の人数ではありません。

Q. 2025年の数字は確定していますか。
A. 速報値です。 確定値で変わる可能性があります。

Q. 地方はどのくらい伸びていますか。
A. 地方部(三大都市圏以外)は15.5%増でした。三大都市圏は4.9%増です。

Q. 減っている県はありますか。
A. あります。上位県では大阪府が4.7%減でした。ほかに群馬県、滋賀県、栃木県、大分県が減少しています。

まとめ

ポイント
全国 1億7,786万8,000人泊(8.2%増)
上位3都府県 東京33.5%・大阪13.6%・京都10.5%で合計57.6%
変化の方向 地方部15.5%増 vs 三大都市圏4.9%増。地方が3倍の速さ
伸び率首位 鳥取県68.0%増(実数では43位)
上位で唯一の減少 大阪府4.7%減

「一極集中」は現在の姿であって、これからの姿ではありません。

日本が世界で何位なのかは、治安・幸福度・英語力・パスポートなど8つの国際ランキングを1ページにまとめた「日本の世界ランキングまとめ【2026年版】」をご覧ください。

私たちMILOKUは、浅草で自ら店舗を運営しながら、同じ交差点に毎月立って客層の変化を数え続けています。
統計と現場の両方から、自社の地域でいま何が起きているのかをご一緒に整理できます。
インバウンド集客でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどをグループで運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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