COLUMN

お役立ち情報

WeChat公式アカウントの開設方法|日本企業の手順と費用

WeChat公式アカウントの開設の手順と費用。認証の審査費用は1回99ドルで毎年の年審も99ドル、日本企業が開けるのはサービスアカウントの1種類だけ
目次
  1. WeChat公式アカウントの種類
  2. 日本企業が開けるのは、サービスアカウントだけ
  3. 開設の手順
  4. 必要な書類
  5. 費用
  6. 認証と年審の費用
  7. 運用の費用
  8. 始める前に:中国からの訪日客の今
  9. 自分で開くか、任せるか
  10. よくある質問

中国のお客様に向けて、WeChat(微信)で情報を発信したい。そう考えて調べ始めると、「公式アカウント」「サービスアカウント」「認証」と分かりにくい言葉が並び、日本の会社でも開けるのか、費用はいくらかが、なかなか見えてきません。

この記事では、日本企業がWeChatの公式アカウントを開設する方法を、Tencent(WeChatの運営会社)の公式ヘルプをもとにまとめます。公式ヘルプは中国語と英語のページが中心なので、日本の会社に関係するところを日本語で整理しました。

日本企業が開けるもの サービスアカウント(服务号)だけ。1社1アカウント
使えるようになるまで 登録 → 認証(審査)。認証が通るまでは使えない
認証の費用 1回99米ドル。審査に通らなくても返金なし。毎年の年審も99米ドル
審査の期間 書類をそろえて支払ってから7〜15営業日
始める前に 中国からの訪日客は2026年に大きく減っている。客層を見て決める
この記事でわかること
  • WeChat公式アカウントの種類
  • 日本企業が開けるのはサービスアカウントだけ
  • 開設の手順
  • 必要な書類
  • 費用(認証・年審・運用)
  • 始める前に知っておきたい、中国からの訪日客の今
  • 自分で開くか、任せるか
認証の審査費用(1回。審査結果にかかわらず返金なし)
99米ドル
Tencent 公式ヘルプ
書類をそろえて支払ってからの審査期間
7〜15営業日
同上
2026年1〜9月の中国からの訪日客(前年同期比)
55.5%減
日本政府観光局(JNTO)

WeChat公式アカウントの種類

WeChatの公式アカウントを登録する画面では、次の3つから種類を選びます(Weixin Official Accounts Platform、2026年11月5日確認)。

種類 公式の説明 向いている使い方
Official Accounts(購読型) フォロワー全員に記事を配信する。メディアや個人の発信向け ニュース・コラムの配信
Service Account(サービスアカウント) オンラインのサービスを提供し、利用者を管理する。企業・団体向け 店舗・施設の案内、予約やお知らせ
Mini Program WeChatの中でアプリのようにサービスを提供する 予約・注文などの機能

日本企業が開けるのは、サービスアカウントだけ

ここが、日本の会社がいちばん迷うところです。Tencentの公式ヘルプでは、中国本土以外の地域の会社(境外主体)が登録できるのは、いまはサービスアカウントだけだと説明しています(境外主体服务号注册流程、2026年11月5日確認)。

あわせて、次のことも書かれています。

項目 公式ヘルプの説明
登録できる地域 一部の地域のみ。登録画面で会社の登録地を選ぶ。選択肢にない地域は、今後の開放を待つ
登録できる数 境外主体は1アカウント
フォローできる人 中国国内・国外の個人のWeChat利用者
使えるようになる時期 登録のあと、認証が通ってから

中国国外の会社のアカウントでも、中国国内のWeChat利用者がフォローできます。ただし、登録しただけでは使えず、認証(審査)が通る必要がある点に注意してください。

開設の手順

公式ヘルプの説明を、順番に並べると次のとおりです。

1
登録画面を開く
https://mp.weixin.qq.com/ の右上から登録に進む
▼
2
会社の登録地と種類を選ぶ
日本の会社はサービスアカウントを選ぶ
▼
3
アカウントの情報を入れる
名前などを登録する。名前は中国本土のアカウントとも重複できない
▼
4
認証を申し込む
管理画面の「設定と開発」→「微信認証」→「開通」。規約に同意し、書類を出し、名前を確定し、請求書(電子発票)を確認して、費用を払う
▼
5
審査を受ける
支払い後、第三者の審査機関が割り当てられる。審査中は担当者に電話やメールで確認が来る
▼
6
使い始める
認証が通ったら、配信や案内を始められる

(出典:境外主体服务号认证(企业)、境外版服务号认证相关问题、いずれも2026年11月5日確認)

審査中に、審査機関から電話やメールで確認が来ることは、見落とされがちです。審査の担当者と連絡が取れないと、手続きが止まってしまいます。中国語か英語でやり取りできる担当者を、先に決めておきましょう。

必要な書類

会社(企業)として認証を受けるときに必要な書類は、次のとおりです(境外主体账号认证所需资料、2026年11月5日確認)。

書類 内容
会社の証明 会社の登記の証明書か、事業の許可証
担当者の身分証 両面のカラースキャン
申請公函 Tencentの書式。簡体字・繁体字・英語から選べる
運営授権書 担当者に運営を任せることを示す書類。簡体字・繁体字・英語から選べる
担当者の電話の請求書 出せない場合は、会社の固定電話の明細(社印つき)か銀行の明細
商標の書類 商標をもとに名前を決める場合だけ。商標登録証や使用の許諾書

申請公函と運営授権書は、Tencentの書式に沿って書きます。書式は簡体字・繁体字・英語で用意されているので、日本語のままでは出せません。

費用

認証と年審の費用

Tencentの公式ヘルプが示している費用は、次のとおりです。

費用 金額 公式ヘルプの説明
認証の審査費用 1回99米ドル 一度きりの支払い。認証の結果にかかわらず返らない
年審(毎年の更新)の費用 1回99米ドル 初回の認証と同じ。第三者の審査機関に払う
支払い方法 — WeChat Pay か、カード(American Express・UnionPay・Diners Club・Discover・JCB・Mastercard・Visa)

(出典:境外主体账号认证问题汇总、境外主体账号微信认证年审相关说明、いずれも2026年11月5日確認)

審査に通らなくても費用は返りません。書類に不備があって出し直すと、そのたびに費用がかかる可能性があります。書類は、出す前にそろっているかを確かめてから申し込みましょう。

運用の費用

開設したあとは、中国語で記事を書き、配信し、問い合わせに答える運用が続きます。私たちMILOKUでは、業務提携先の株式会社KENTOSHIと連携して、RED(小紅書)・WeChat・Weiboをまとめて運用する「Great Wall Social」を、月額10万円からご提供しています。窓口は私たちMILOKUに一本化しています。

始める前に:中国からの訪日客の今

WeChatの公式アカウントは、中国のお客様に届けるための道具です。始める前に、中国市場がいまどうなっているかを確かめておきましょう。

日本政府観光局(JNTO)によると、2025年の中国からの訪日客は909万5,931人で、韓国に次いで2番目でした。ところが2026年に入ってから大きく減り、1〜9月は333万5,500人で、前年同期より55.5%少なくなっています。JNTOは、中国政府から日本への渡航を避けるよう注意喚起が複数回あったと記しています(JNTO 訪日外客数(2026年9月推計値)、2026年10月21日公表)。

訪日客に占める中国の割合は、2019年30.1%、2024年18.9%、2025年21.3%、2026年1〜9月10.9%
出典:日本政府観光局(JNTO)「国籍/月別 訪日外客数」(2026年10月21日公表、2026年は推計値を含む)から私たちMILOKUが算出

中国の人の多くは、SNSで旅行先を調べています。観光庁の調査では、2026年4〜6月期に出発前の情報源としてSNSを挙げた中国の人は52.0%でした。

出発前の情報源としてSNSを挙げた人の割合は、韓国53.9%、中国52.0%、香港46.7%、オーストラリア44.6%、台湾44.1%、米国39.6%
出典:観光庁「インバウンド消費動向調査」2026年4〜6月期(2次速報)集計表 参考3(全目的)

私たちは、いまのお客様に中国の方がどれだけいるかを見てから、中国向けのSNSに力を入れるかを決めることを勧めています。中国のお客様が多い施設なら、WeChatやREDは優先度が高くなります。そうでなければ、英語や繁体字・韓国語の発信を先に整えたほうが、早く成果につながることもあります。

中国のお客様が減っているなら、WeChatは今は始めないほうがいいでしょうか。

▶

店長
店長
M
MILOKU

◀

お客様に中国の方がどれくらいいるかで決めるのがいいと思います。開設と認証には書類の準備と審査の期間がかかるので、中国のお客様が多い店なら、早めに準備しておく考え方もあります。
QUIZ
2026年1〜9月、訪日客に占める中国の割合は?
A. 10.9%
B. 21.3%
C. 30.1%
答えを見る
A. 10.9%
2019年は30.1%、2025年は21.3%でした。2026年は前年同期より55.5%減っています。

自分で開くか、任せるか

WeChatの公式アカウントは、日本の会社でも自分で開設できます。ただ、つまずきやすいところがあります。

つまずきやすいところ なぜ
書類 申請公函・運営授権書は簡体字・繁体字・英語の書式。不備で出し直すと費用がかかる可能性がある
審査中のやり取り 審査機関から電話・メールで確認が来る
名前 中国本土のアカウントとも重複できない。商標で名前を決めるなら商標の書類が要る
毎年の年審 1回99米ドル。年審では会社名を変えられない
開設後の運用 中国語での記事・配信・問い合わせ対応が続く

開設だけを自分で行い、運用を任せる方法もあります。中国向けのSNSは、WeChatだけでなくREDやWeiboとの組み合わせで考えることも多いので、まずは客層と目的を整理するところからご相談ください。

ここがポイント

日本企業が開けるWeChat公式アカウントは、サービスアカウントだけ。
登録したあとに認証(1回99米ドル・7〜15営業日)が通って、はじめて使えます。書類は簡体字・繁体字・英語の書式で用意し、審査機関とのやり取りに備えましょう。始める前に、いまのお客様に中国の方がどれだけいるかを確かめてください。

▼関連記事
インバウンドのSNS運用|国別に選ぶ媒体と、来店につなげる順番
中国人観光客はなぜ減った?現在と推移、中国インバウンドの今後
国籍別の外国人延べ宿泊者数2025|東京に泊まる国・地方に泊まる国

よくある質問

Q. 日本の会社でもWeChat公式アカウントを開設できますか。
A. できます。ただし、Tencentの公式ヘルプでは、中国本土以外の地域の会社が登録できるのは、いまはサービスアカウント(服务号)だけとされています。登録できる地域も一部で、登録画面で会社の登録地を選びます。

Q. WeChat公式アカウントの開設に費用はかかりますか。
A. 開設のあとに必要な認証の審査費用が、1回99米ドルかかります。審査に通らなくても返金されません。毎年の年審も1回99米ドルです。支払いはWeChat Payかカードで行えます。

Q. 開設から使えるようになるまで、どのくらいかかりますか。
A. 認証の審査は、書類をそろえて費用を払ってから7〜15営業日です。書類の準備にかかる時間も見込んでおきましょう。

Q. 中国国内の人も、日本の会社のアカウントをフォローできますか。
A. Tencentの公式ヘルプでは、中国国内・国外の個人のWeChat利用者が、海外の会社が登録したサービスアカウントをフォローできると説明しています。

▼MILOKUの支援サービス
SNS運用代行(RED・WeChat・Weiboの一括運用「Great Wall Social」を含む)

この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどをグループで運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

プロフィールを見るメディア掲載・実績

いつでもお気軽に
ご相談ください