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インバウンド向けホームページ|作っても予約されない理由と書く項目

英語ページを作っても予約されない理由。体験の予約に要る5項目がそろうのは29サイト中3(10.3%)、飲食店のキャンセル規定は36サイト中5(13.9%)
目次
  1. インバウンド向けホームページとは
  2. 英語ページがあっても予約されない3つの理由
  3. 理由1|予約の判断に要る項目が欠けている
  4. 理由2|「それは何か」と値段に答えていない
  5. 理由3|口コミ・英語対応・支払いが書いていない
  6. 宿・体験・飲食で、英語ページの中身はこれだけ違う
  7. インバウンド向けホームページに書く項目チェックリスト
  8. やらなくていいこと
  9. サイト全体を作り直す
  10. 「検索で聞かれていないから」と予約・キャンセルを省く
  11. 制作会社に頼む前に確かめること
  12. よくある質問
  13. まとめ
  14. 調べ方と限界
  15. 参考・出典

「英語のホームページを作ったのに、外国人のお客様からの予約が増えない」。観光・体験・飲食の事業者の方から、よく聞くお悩みです。

私たちMILOKUは、東京5エリア(浅草・上野・新宿・渋谷・銀座)で公式サイトに英語ページがある宿泊・観光体験・飲食店の103サイトについて、英語のページに値段・予約方法・キャンセル規定など13項目が書いてあるかを自動で確かめました(2026年10月25日)。あわせて、外国人が予約の前に英語で何を検索しているか、日本での支払いをどう語っているかも調べています。

先に結論です。

観光・体験の英語ページ 体験の予約サイトなら必ずある5項目(値段・所要時間・含まれるもの・予約方法・キャンセル規定)がそろうのは29サイト中3(10.3%)
書いていないことが多いもの キャンセル規定(観光体験34.5%・飲食店13.9%)、英語で対応できること(27.6%・5.6%)、口コミへの導線(20.7%・8.3%)
外国人が最初に知りたいこと 「それは何か」(44問中16問)と値段(8問)
やること 英語ページを「施設の紹介」から「予約の判断に使えるページ」に変える。足りない項目を足すだけでよい
この記事でわかること
  • インバウンド向けホームページとは
  • 英語ページがあっても予約されない3つの理由
  • 宿・体験・飲食で、英語ページの中身はこれだけ違う
  • インバウンド向けホームページに書く項目チェックリスト
  • やらなくていいこと
  • 制作会社に頼む前に確かめること
5項目がそろう観光・体験の英語ページ
10.3%
29サイト中3
キャンセル規定がある飲食店の英語ページ
13.9%
36サイト中5
予約前の英語の質問で最も多い「それは何か」
36.4%
44問中16問

インバウンド向けホームページとは

インバウンド向けホームページは、訪日外国人のお客様に向けて、英語などの外国語で情報を出すホームページです。日本語のサイトに外国語のページを足す形(多言語サイト)が一般的です。

上位の解説記事の多くは、言語の選び方・翻訳の品質・多言語対応の SEO を中心に書いています。どれも大切ですが、事業者にとってのゴールは、外国人観光客に「予約してもらう」「来店してもらう」ことです。英語に翻訳されていても、予約を決めるのに必要なことが書いていなければ、お客様は別のサイトで比べることになります。

多言語対応の基本は、多言語対応とは?お店が英語で発信すべき理由を3つの調査でにまとめています。この記事では、英語ページの「中身」に絞ります。

英語ページがあっても予約されない3つの理由

理由1|予約の判断に要る項目が欠けている

英語ページがある観光・体験施設29サイトについて、項目ごとに書いてある割合を数えました。

英語ページがある観光・体験施設29サイトで書いてあった項目の割合。行き方・場所89.7%、営業時間86.2%、値段69.0%、予約の方法62.1%、所要時間41.4%、キャンセル規定34.5%、支払い方法34.5%、含まれるもの27.6%、英語で対応できること27.6%、口コミへの導線20.7%
出典:MILOKU調べ。OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors)に公式サイトの URL が登録された東京5エリアの観光・体験施設のうち、英語ページがあった29サイトを2026年10月25日に自動で判定(多めに数える誤りあり)

行き方(89.7%)や営業時間(86.2%)は、ほとんどのサイトに書いてあります。一方、キャンセル規定は34.5%、含まれるものは27.6% でした。

体験の予約サイト(OTA)の商品ページには、値段・所要時間・含まれるもの・予約方法・キャンセル規定の5つが必ず並びます。この5つが自社の英語ページにそろっていた観光・体験施設は、29サイト中3(10.3%)。値段・予約方法・キャンセル規定の3つに絞っても、そろうのは7サイト(24.1%)でした。

英語ページの多くは「施設の紹介」で止まっていて、「予約の判断材料」になっていません。 外国人のお客様から見ると、判断材料がそろっている予約サイトで比べて予約するほうが早い、ということになりかねません。予約サイトの仕組みは、OTAとは?ホテル・旅行の予約サイトの仕組みと手数料、使い方で解説しています。

理由2|「それは何か」と値段に答えていない

次に、外国人が予約の前に英語で何を調べているかを見ました。米国の英語の Google 検索で、東京の体験・ツアー・宿など15語を調べ、検索結果の「他の人はこちらも質問」に出た44問を分類しています(2026年10月25日。分類は AI〔Claude〕)。

外国人が予約前に英語で検索したときの「他の人はこちらも質問」44問の型。それは何か16問、値段8問、旅程・観光全般5問、行く価値はあるか4問、どこがよいか4問、安全・飲酒3問、所要時間2問、作法・その他2問、予約・キャンセル0問
出典:MILOKU調べ。米国の英語の Google 検索で東京の体験・ツアー・宿など15語を2026年10月25日に取得し、AI(Claude)で分類

最も多いのは「それは何か」で16問(36.4%)。What is a rickshaw ride?(人力車に乗るとはどういうことか)、What is a kimono or yukata?(着物と浴衣は何が違うか)のように、体験そのものの説明を求める質問です。次が値段(8問・18.2%)でした。

日本の事業者にとっては当たり前のことでも、初めて日本に来る人には「何をするのか」から分かりません。英語ページの最初の数行で、何の体験か・何をするのか・いくらかを答えることが、予約の入口になります。

検索結果の下に出る「関連する検索」では、「<体験名> reviews」「<体験名> reddit」のような口コミを探す語が15語中9語に、値段を探す語が15語中8語に出ました。Google の AI による概要(中身が取れた5語)の本文にも、値段が4語、所要時間と英語対応が各3語で入っていました。

QUIZ
外国人が予約前に英語で検索したとき、「他の人はこちらも質問」に最も多く出た質問は?
A. 予約の方法・キャンセル
B. それは何か
答えを見る
B. それは何か(44問中16問)
予約・キャンセルの質問は0問でした。ただし、書かなくてよいという意味ではありません(後で説明します)。

理由3|口コミ・英語対応・支払いが書いていない

外国人のお客様は、予約の前に第三者の評判を確かめています。ところが、英語ページに口コミ・評価への導線(Google や Tripadvisor へのリンクなど)がある施設は、観光体験で20.7%、飲食店で8.3%でした。

「英語で大丈夫か」も同じです。English-speaking staff(英語を話すスタッフ)のように英語で対応できることを書いていたのは、観光体験27.6%・飲食店5.6%。英語のページがあるのに、英語で接客できるかが分かりません。

支払いの情報も足りていません。英語ページに支払い方法がある施設は、観光体験で34.5%、飲食店で30.6%でした。

外国人が日本での支払いをどう語っているかも、英語の YouTube のコメントで調べました(支払いを題名にした動画65本のコメントから無作為に600件を読み、関係のある156件を分類。読み取りと分類は AI)。「現金のみの店」に触れたのは156件中5件(3%)で、話題になること自体が多くありません。ただ、日本での経験の中で現金のみに触れた12件のうち困った話は4件あり、そのうち3件は飲食店で「現金のみだと知るのが遅かった」という話でした。

困るのは「現金のみ」そのものより、それを店に着いてから知ることです。現金のみの店こそ、英語ページに「Cash only」と書いておくと親切です。

宿・体験・飲食で、英語ページの中身はこれだけ違う

同じ調べ方で、業種ごとに比べました。

英語ページに書いてあったもの 宿泊(38) 観光・体験(29) 飲食店(36)
13項目のうち5項目以上 86.8% 62.1% 47.2%
キャンセル規定 71.1% 34.5% 13.9%
英語で対応できること 26.3% 27.6% 5.6%
口コミ・評価への導線 21.1% 20.7% 8.3%

宿泊は、予約の仕組みごと英語になっているところが多くあります。差がついているのは観光・体験と飲食店です。飲食店では、英語ページがある113店とは別に、翻訳ウィジェット(ボタンで翻訳する仕組み)だけの店が66店ありました。ウィジェットの翻訳は、検索エンジンや AI が読める英語の URL を持ちません。

飲食店の英語ページについて詳しくは、飲食店の英語ページは4店に1店|東京5エリアの公式サイトを調査をご覧ください。

ここがポイント

値段・行き方・営業時間は、たいてい書いてあります(3業種の計で79.6%・93.2%・83.5%)。
差がつくのは、キャンセル規定・英語対応・支払い・口コミといった「予約の手前の条件」です。

インバウンド向けホームページに書く項目チェックリスト

調査の結果をもとに、英語ページに書く項目を、上から優先する順に並べました。右の列は、英語ページがある観光・体験施設29サイトのうち、その項目が書いてあった割合です。

項目 なぜ要るか 書き方の例 観光・体験で書いてあった割合
何の体験か・何をするのか 予約前の質問で最も多い What is ◯◯? に2〜3文で答える (調べていない)
値段(1人いくら・総額) 質問の2位。関連検索にも多い ¥◯,◯◯◯ per person(含まれるものと一緒に) 69.0%
含まれるもの 予約サイトの基本の5項目 What’s included: guide, rental, tea 27.6%
所要時間 予約サイトの基本の5項目 60–90 minutes 41.4%
予約方法 予約サイトの基本の5項目 予約ボタン、または予約サイトへのリンク 62.1%
キャンセル規定 予約サイトの基本の5項目 Free cancellation up to 24 hours before 34.5%
英語で対応できること 「英語で大丈夫か」に答える English-speaking guide / English menu 27.6%
支払い方法 現金のみは店に着く前に知らせる Cash only / Credit cards accepted 34.5%
口コミへの導線 予約前に評判を探す人が多い Google・Tripadvisor の評価へのリンク 20.7%
行き方・集合場所・営業時間 すでに書いてあることが多い 最寄り駅から徒歩◯分、Meeting point 89.7%(行き方)

体験の事業者なら、まず含まれるもの・所要時間・予約方法・キャンセル規定の4つを点検してください。予約サイトの商品ページと同じ項目が、自社の英語ページにもそろっているか。ここが埋まれば、英語ページを持つ観光・体験施設の中で少数派になれます。

飲食店なら、キャンセル規定・英語で注文できるか・支払い方法と、食事制限への対応です。

やらなくていいこと

サイト全体を作り直す

英語ページがすでにあるなら、作り直す必要はありません。値段・行き方・営業時間は、多くのサイトにすでに書いてあります。足りない数項目を、今あるページに足すだけで十分です。

「検索で聞かれていないから」と予約・キャンセルを省く

予約・キャンセル・子ども・服装・写真の質問は、「他の人はこちらも質問」に1問も出ませんでした。ですが、これは Google が選んで表示した質問の話で、お客様が気にしていないという意味ではありません。予約サイトの商品ページに必ず並ぶ項目ですから、自社の英語ページにも書いておきます。

英語のホームページは2年前に作りました。でも、外国人のお客様は予約サイトから来る方ばかりです。

▶

体験
体験の運営者
M
MILOKU

◀

英語ページに、キャンセル規定と、何が含まれるかは書いてありますか。
体験の紹介文と写真、アクセスだけです。

▶

体験
体験の運営者
M
MILOKU

◀

予約サイトには、値段・所要時間・含まれるもの・キャンセル規定が並んでいます。お客様はそちらで比べて決めています。まずは同じ項目を英語ページに足しましょう。作り直しは要りません。

制作会社に頼む前に確かめること

これから英語のホームページを作る、または制作会社に作り直しを頼む場合は、見積もりの前に次を確かめておくと、予約につながるページになりやすくなります。

1
予約サイトの自社の商品ページを並べる
値段・所要時間・含まれるもの・キャンセル規定を、そのまま英語ページの材料にする
▼
2
「それは何か」を2〜3文で書く
初めての人に向けて、何をするのか・どこが日本ならではかを説明する
▼
3
英語の URL があるページにする
翻訳ウィジェットだけでは、検索エンジンや AI に読まれない
▼
4
予約と口コミへの導線を置く
予約ボタン(予約サイトでもよい)と、Google・Tripadvisor の評価へのリンク
▼
5
Googleマップの情報とそろえる
営業時間・値段・支払い方法を、ホームページと Googleマップで同じにする

制作会社・集客の会社の選び方は、インバウンド集客の会社の選び方|タイプ別の違いと依頼前に確認する7つにまとめています。

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よくある質問

Q. インバウンド向けホームページには、何を書けばいいですか。
A. 何の体験・店か、値段、含まれるもの、所要時間、予約方法、キャンセル規定、英語で対応できること、支払い方法、口コミへの導線です。英語ページがある観光・体験施設29サイトでは、予約サイトの基本の5項目(値段・所要時間・含まれるもの・予約方法・キャンセル規定)がそろうのは3サイトでした。

Q. 英語のホームページを作ったのに予約されないのはなぜですか。
A. 理由の一つは、予約を決めるのに必要なことが書いていないことです。観光・体験の英語ページでキャンセル規定があったのは34.5%、英語で対応できることを書いていたのは27.6%でした(MILOKU調べ、2026年10月)。

Q. 翻訳ウィジェットで多言語化するだけではだめですか。
A. ウィジェットの翻訳は、検索エンジンや AI が読める英語の URL を持ちません。英語で検索する人に見つけてもらうには、英語の URL があるページを用意するのが確実です。

Q. 予約サイト(OTA)に載せていれば、ホームページの英語ページは要りませんか。
A. 予約サイトだけでも予約は入ります。ただ、手数料がかかり、英語で検索した人が最初に見るのが自社のページとは限りません。自社の英語ページにも同じ項目をそろえておくと、どちらから来た人も迷いません。

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多言語サイト制作
SEO・MEO対策

まとめ

インバウンド向けホームページが予約につながらない理由は、英語にしたかどうかより、予約を決めるのに必要なことが書いてあるかにあります。英語ページがある観光・体験施設のうち、予約サイトの基本の5項目がそろっていたのは29サイト中3でした。外国人が最初に知りたいのは「それは何か」と値段です。今ある英語ページに、含まれるもの・所要時間・キャンセル規定・英語対応・支払い方法・口コミへの導線を足すところから始めてください。

英語ページの見直しや多言語サイトの制作でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

調べ方と限界

  • 英語ページの中身:OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors)に公式サイトの URL が登録された東京5エリアの施設のうち、英語ページがあった103サイト(宿泊38・観光体験29・飲食店36)の英語ページ(1サイト最大6ページ)を2026年10月25日に自動で取得し、13項目が英語で書かれているかを語のパターンで判定しました。飲食店は英語ページがある店から無作為に選んでいます。判定は自動のため多めに数える誤りがあり(無作為10サイトで確かめた一致率は約9割)、記載率は実際より高めの可能性があります。画像の中の文字や、JavaScript で表示される内容は読めていません。施設名は出していません
  • 予約前の英語の質問:米国の英語の Google 検索で15語(体験7・ツアー6・飲食1・宿1)を2026年10月25日に1回取得し、「他の人はこちらも質問」44問と関連検索114件を分類しました(分類は AI〔Claude〕)。「他の人はこちらも質問」は Google が選んで表示した質問で、検索の多さを表すものではありません
  • 支払いの声:支払いを題名にした英語の YouTube 動画65本のコメント3,631件のうち、英語60字以上の1,945件から無作為に600件を読み、関係のある156件を分類しました(読み取りと分類は AI〔Claude〕)。どの話題が多く出るかは動画の題名の影響を受けます。困りごとの内訳は件数が小さく、例として示しています

参考・出典

  • MILOKU調べ:英語ページの中身(東京5エリアの宿泊・観光体験・飲食店103サイト、2026年10月25日取得)
  • MILOKU調べ:外国人が予約前に英語で検索する質問(米国の Google 検索・15語、2026年10月25日取得)
  • MILOKU調べ:外国人は日本での支払いをどう語るか(英語の YouTube コメント、2026年10月25日取得)
  • OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors) https://www.openstreetmap.org/copyright

この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどをグループで運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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