飲食店の英語ページは4店に1店|東京5エリアの公式サイトを調査

目次
外国人のお客様に来てほしい飲食店は、どれくらい英語のホームページを用意しているのでしょうか。
私たちMILOKUは、浅草・上野・新宿・渋谷・銀座の5エリアについて、地図データ(OpenStreetMap)に載っている飲食店4,740店を集め、サイトの URL が登録されている店の公式サイトを1店ずつ自動で確認しました(2026年10月21日)。
結果は、公式サイトを確認できた489店のうち、英語のページがあったのは113店(23.1%)。およそ4店に1店でした。
先に結論です。
| 英語ページがある店 | 公式サイトを確認できた489店のうち113店(23.1%)。約4店に1店 |
| エリア別 | 浅草が39.7%で最も高く、新宿は17.6% |
| チェーン店 | 4.0%(149店中6)。チェーンでない店は31.5% |
| 翻訳ウィジェットだけの店 | 66店。ウィジェットの翻訳は、検索エンジンや AI が読める英語の URL を持たない |
| 飲食店がやること | 英語の URL を持つページを作り、Googleマップなどの「サイト」欄を正しくする |
- 東京5エリアの飲食店、英語ページは4店に1店
- エリア別|浅草が最も高い
- チェーン店ほど英語ページがない
- 「英語っぽい」だけのサイトも多い
- なぜ英語ページが要るのか|AI の回答は店の公式サイトを引かない
- 飲食店の多言語対応、何から始めるか
東京5エリアの飲食店、英語ページは4店に1店
5エリアの地図データに載っていた飲食店は4,740店。そのうち、サイトの URL が登録されていたのは716店(15.1%)でした。公式サイトを自動で確認できた489店を調べると、英語のページがあったのは113店(23.1%)です。
| 確認した結果 | 割合(489店のうち) |
|---|---|
| 英語のページがある | 23.1% |
| 英語の表記はあるが、英語のページではない(翻訳ウィジェットだけなど) | 17.0% |
| 日本語と英語の併記の可能性 | 3.3% |
| 英語なし | 56.6% |
地図に載っている4,740店全体に対して数えると、英語のページが確認できた店は2.4%です。英語のページがあるだけで、同じエリアの多くの店と差がつくということです。
エリア別|浅草が最も高い

浅草は68店中27店(39.7%)で、5エリアの中で最も高くなりました。チェーン店を除くと45.6%です。天ぷら・うなぎ・すき焼き・とんかつなど、老舗の店が英語のページを持っていました。ただし浅草の店数は68店と少ないので、「傾向」として見てください。
チェーン店ほど英語ページがない

意外だったのは、チェーン店のほうが英語のページを持っていないことです。チェーン店は149店中6店(4.0%)、チェーンでない店は340店中107店(31.5%)でした。店舗のページにも、会社のトップにも英語のページが見つからないチェーンが多くありました。
答えを見る
「英語っぽい」だけのサイトも多い
英語のページがない店の中には、「英語の表記はあるけれど、英語のページではない」店も多くありました。
| よくある形 | 何が問題か |
|---|---|
| 翻訳ウィジェット(ボタンで自動翻訳)だけ | 66店。うち48店は1つのチェーン。英語の URL を持たないので、検索エンジンや AI には英語のページとして読まれない |
| 「サイト」が食べログ・Instagram・入居ビルのページ | サイトの URL が登録された716店のうち77店(10.8%)は、店のサイトではなかった |
| リンク切れ | 地図に登録された公式サイトの URL のうち95店(14.9%)は、404やドメイン切れでつながらなかった |
地図やGoogleマップの「ウェブサイト」欄が正しいかどうかは、すぐに確かめられて、手間もかからない改善点です。
なぜ英語ページが要るのか|AI の回答は店の公式サイトを引かない
外国人のお客様は、Googleマップや口コミサイト、最近は AI の回答で店を探します。私たちが、英語で東京・大阪・京都の飲食店を調べたときの Google の AI 概要(検索結果の上に出る AI の回答)の出典を調べたところ、上位30の引用のべ104,877件のうち、日本の飲食店の公式サイトは0件でした。
AI が引用しているのは、YouTube・Reddit・SNS(47.5%)や、口コミ・予約サイト(22.8%)です。そもそも、AI が読める英語の「店自身のページ」が少ないことも、理由のひとつと考えられます(英語ページがあれば引用される、とまでは今回の調査からは言えません)。
翻訳ボタンを付けるだけでは、英語のページにはなりません。
英語の URL を持つページ(例:/en/)を作り、日本語のページとつないでおくことで、はじめて英語で検索する人や AI に「英語のページ」として見つけてもらえます。
飲食店の多言語対応、何から始めるか
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よくある質問
Q. 飲食店の公式サイトに英語ページがあるのは、どれくらいですか。
A. 私たちが東京の主要5エリアで、OpenStreetMap に URL が登録されている飲食店の公式サイトを確認したところ、確認できた489店のうち113店(23.1%)に英語のページがありました。チェーン店に限ると4.0%でした。
Q. 翻訳ボタン(ウィジェット)を付ければ、英語対応になりますか。
A. 開いた人にとっては読めるようになりますが、英語の URL を持たないため、英語で検索する人や AI には英語のページとして見つかりにくくなります。英語の URL を持つページを作るのがおすすめです。
Q. 英語ページには何を載せればいいですか。
A. 店の紹介、メニューと値段、営業時間、行き方、予約の方法です。まずはこの5つを1枚のページにまとめるところから始めてください。
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まとめ
東京の主要5エリアで、公式サイトに英語のページがある飲食店は約4店に1店でした。チェーン店では4.0%にとどまり、翻訳ボタンだけの店や、「サイト」が食べログ・SNS・リンク切れになっている店も少なくありません。
裏を返せば、英語の URL を持つページを1枚作り、Googleマップや地図の「サイト」欄を正しくするだけで、同じエリアの多くの店と差がつけられます。
調べ方と限界
- 対象:OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors)に登録された、浅草・上野・新宿・渋谷・銀座の矩形の範囲の飲食店(レストラン・カフェ・バー・パブ・ファストフード)4,740店。2026年10月21日に取得
- サイトの URL が登録されていた店の公式サイトのトップページを自動で取得し、英語のページ(英語へのリンクの先・hreflang・トップそのもの)があるかを機械的に判定。公式サイトを確認できたのは489店
- 「東京の飲食店の◯%」ではありません。 地図に載っていない店や、URL が登録されていない店は含みません。URL が登録されている店は、チェーン・カフェ・サイトに力を入れている店に偏っていると考えられます
- トップページと英語へのリンク1つだけを確認しています。下の階層にだけ英語がある店は見落とす場合があります。英語の中身(量や正確さ)は見ていません
- 自動で確認できなかった店が150店あります(リンク切れ・アクセスの制限など)
- 店名は出していません
参考・出典
- MILOKU調べ:OpenStreetMap(© OpenStreetMap contributors)の飲食店と公式サイトの英語ページ(2026年10月21日取得)
- MILOKU調べ:英語の Google AI 概要の出典(東京・大阪・京都の飲食16テーマ、2026年10月取得)


