インバウンドMEO対策とは?訪日外国人をGoogleマップで集める方法

目次
- インバウンドMEOとは|通常のMEOとの違い
- 「浅草」では、海外に届かないことがある
- なぜ、訪日客の店選びにGoogleマップが効くのか
- 順位より「いろいろな言葉で見つかること」を目指す
- Googleビジネスプロフィールの設定|6つのステップ
- ステップ1:オーナー確認を済ませる
- ステップ2:店名を整える
- ステップ3:カテゴリを設定する
- ステップ4:説明文と投稿は、英語でも書く
- ステップ5:メニューと料金を入れる
- ステップ6:写真をそろえる
- 実例:Googleマップ対策で、検索数が約32倍に
- 口コミ|集め方と返し方
- 口コミは、少しずつ積み上げるもの
- お願いのしかた
- 返礼品と引き換えのお願いはしない
- すべての口コミに返信する
- 支援先の実例
- やらなくていいこと
- 自社でやるか、外注するか
- こんな提案をする業者には注意
- よくある質問
- まとめ
外国人のお客様を増やしたいなら、まず整えたいのがGoogleマップです。
SNSや動画で日本の店を知った外国人も、行き先を決めて実際に向かうときには、地図を開きます。そこに自分の店の情報がそろっていなければ、候補から外れてしまいます。
私たちMILOKUは、浅草を拠点に、飲食店や体験施設のGoogleマップ対策を支援しています。自社でも寿司店や体験の店を運営し、Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出る店の情報)を日々さわっています。
この記事では、インバウンドMEO対策の考え方と具体的な設定、口コミの集め方、やらなくていいことを、支援先の実例とあわせて解説します。
先に結論です。
| インバウンドMEOとは | 訪日外国人に、Googleマップで店を見つけてもらい、選んでもらうための取り組み |
| 通常のMEOとの違い | 検索する言語、知られている地名、決め手になる情報が違う |
| 見落としやすい点 | 説明文と投稿は自動で翻訳されない。英語でも書いておく |
| 実例 | 更科天狐様 検索数623件→19,780件(約32倍)、浅草の飲食店K様 口コミ20件→320件 |
| 私たちの考え | 1つのキーワードの順位より、いろいろな言葉で見つかることを目指す |
- インバウンドMEOとは何か、通常のMEOとの違い
- Googleビジネスプロフィールの設定6ステップ
- 口コミの集め方と返し方(やってはいけないことも)
- 支援先の実例(検索数約32倍、口コミ16倍、閲覧数300%増など)
- やらなくていいこと
- 自社でやるか、外注するか
インバウンドMEOとは|通常のMEOとの違い
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップで店を見つけてもらうための取り組みです。Googleビジネスプロフィールの情報を整え、地図の検索結果に表示されやすくします。
インバウンドMEOは、そのうち訪日外国人に向けたものを指します。
「日本語の情報を英語にするだけ」ではありません。前提がいくつか違います。
| 通常のMEO(日本人向け) | インバウンドMEO | |
|---|---|---|
| 検索する言語 | 日本語 | 英語が中心。中国語・韓国語も |
| 知られている地名 | 「浅草」「中目黒」など町名・駅名 | 「Tokyo」。町名は知られていないことが多い |
| 店を選ぶ決め手 | 口コミ評価、価格 | 写真、料金の明示、対応言語、口コミ |
| 口コミの言語 | 日本語 | 英語の口コミが、次の外国人客の判断材料になる |
「浅草」では、海外に届かないことがある
代表・川名が人力車の車夫をしていたころ、外国人のお客様から実際に聞かれた質問の1つが、「浅草ってどこ?東京は知ってるけど浅草は知らない」でした。
日本人にはおなじみの町名も、海外の人には知られていないことがあります。店の説明や投稿では、「Tokyo」や近くの有名な場所と一緒に書くと伝わりやすくなります。
なぜ、訪日客の店選びにGoogleマップが効くのか
訪日客が日本に来る前に役立てた情報源は、SNSが43.3%、動画サイトが39.6%でした(観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書」)。
SNSや動画で「行ってみたい」と思った人は、そのあと店の情報を調べます。そこで見るのが、検索結果とGoogleマップです。
私たちは以前、TikTokでフォロワーが40万人に増えたのに、外国人のお客様が増えなかった案件を経験しました。外国人は動画を見たあと、店名ではなく「rickshaw(人力車)」のような一般的な言葉で検索するからです。
SNSで生まれた関心を、Googleマップと検索で受け止める準備が必要です。詳しくは「インバウンド集客の方法9選」でお伝えしています。
外国人は、店をとても慎重に選びます。
絶対に失敗をしたくないっていう気持ちで来るんですよね。これは、僕らが海外旅行に行く時も同じ。じゃあどうするかっていうと、かなり調べるんですよ。
調べたときに、写真も料金も英語の説明も出てこない店は、選ばれにくくなります。味やサービスの良し悪し以前の問題です。
順位より「いろいろな言葉で見つかること」を目指す
MEO対策というと、「〇〇というキーワードで3位になりました」という報告がよくあります。
私たちは、1つのキーワードの順位を追うことには、あまり意味がないと考えています。
そこでトップ3に出てきたからと言って選ばれるかって話なんだよ。クリック率は高い。確かに。でも本当適当に探す時だけだよね。俺らが対策する人って基本的に観光客が多いわけじゃん。結構調べるんすよ。
Googleマップの順位は、検索する人のいる場所によっても変わります。店の前で自分が見た順位が、旅行者に見えている順位とは限りません。
私たちが見ているのは、Googleビジネスプロフィールの管理画面にある「どんな言葉で表示されたか」です。
| まだ弱い状態 | 育っている状態 |
|---|---|
| 店名でしか表示されていない | 「ランチ」「体験」など目的の言葉でも表示される |
| 日本語の言葉だけ | 英語の言葉(restaurant、experience など)でも表示される |
| ジャンル名が1〜2語だけ | 関連するジャンルや特徴の言葉でも表示される |
成果を出すには、アカウントの設計と口コミの両輪が必要です。どちらか一方だけでは、なかなか動きません。
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Googleビジネスプロフィールの設定|6つのステップ
ステップ1:オーナー確認を済ませる
オーナー確認が済んでいないと、情報を編集できません。確認には数日かかることがあるので、最初に済ませましょう。
ステップ2:店名を整える
店名は、看板と同じ表記にします。店名にキーワードを詰め込むのは、Googleのポリシー違反です。「〇〇レストラン 浅草 安い 英語対応」のような店名にはしないでください。
店名を変えるときは、順番に気をつけます。私たちは、看板と登録している店名が一致していないために、Googleに正しく認識されなかった事例を見てきました。
ステップ3:カテゴリを設定する
カテゴリは、メインと追加で最大5つまで設定できます。私たちは基本的に3つ(メイン1つと関連2つ)から始めます。
| 考え方 | 向いているとき | 例 |
|---|---|---|
| 専門に寄せる | ジャンル名で探す人が多い | 「もんじゃ焼き店」 |
| 広く取る | ジャンル名で探す人が少ない | 「レストラン」「和食店」 |
ステップ4:説明文と投稿は、英語でも書く
ここが、いちばん見落とされやすいところです。私たちが管理画面で確かめたところ、店名とカテゴリは外国語に自動で翻訳されますが、説明文と最新情報(投稿)は翻訳されません。

日本語の説明文だけでは、外国人には店の魅力が伝わりません。説明文には日本語と英語の両方を書き、投稿もときどき英語で出しましょう。
説明文に書きたいのは、外国人が知りたい3つのことです。どんな雰囲気か、何が食べられるか(何ができるか)、いくらくらいかです。
また、店名が特定の言語でうまく表示されない場合は、「第三者として修正を依頼する」機能で、その言語の表記を申請できます。
ステップ5:メニューと料金を入れる
外国人は、知らない店に入る前に値段を確かめたがります。メニューは写真と税込の料金をセットで載せ、英語の名前も添えましょう。
ただし、日本語をそのまま直訳するのは避けてください。
辛子明太子。明太子を海外向けに直訳すると「魚の卵」みたいな表現になる。すごく美味しくなさそうなんですよ。
ステップ6:写真をそろえる
写真は、30〜40枚以上を目安にそろえます。外観、店内、料理やメニュー、スタッフ、そしてお客様の様子です。
このとき、外国人のお客様の写真だけにしないことが大切です。
外国人だけしか来てないよって見せ方はあんまり好ましくない。日本人の写真を載せることによって地元の人も来てるよっていう雰囲気も作れる。
外国人のお客様は、地元の人にも愛されている店を探しています。日本人のお客様を遠ざけないためにも、両方の写真を載せましょう。
実例:Googleマップ対策で、検索数が約32倍に
更科天狐様(そば・天ぷら)では、Googleビジネスプロフィールの多言語化、写真の設計、口コミの運用を進めました。
その結果、Googleでの検索数は前年同期の623件から19,780件になりました。電話の数も約21.3倍になっています。

口コミ|集め方と返し方
口コミは、少しずつ積み上げるもの
Googleマップで店を比べるとき、決め手になりやすいのが口コミです。
浅草の飲食店K様では、Googleの口コミが20件から320件に増えました(2026年8月末時点)。

口コミ一個一個が血の一滴だと思ってください。この積み重ねが外国人の方を呼んできてくれることにつながります。
お願いのしかた
返礼品と引き換えのお願いはしない
「口コミを書いてくれたら1品サービス」のように、口コミと引き換えに割引や景品を出すのは、Googleのポリシー違反です。違反すると、口コミの削除、プロフィールへの制限、新しい口コミの受付停止などが起こり得ます。
日本では2023年10月1日から、ステルスマーケティングも景品表示法の規制対象になりました。規制の対象になるのは、投稿したお客様ではなく店の側です。
すべての口コミに返信する
| 口コミの種類 | 返し方 |
|---|---|
| 高評価 | お礼を伝え、褒めていただいた料理や体験の名前を繰り返し、次回の提案をする |
| 低評価 | まず謝意を伝え、言い訳をせず、改善したことを具体的に書く |
| 英語の口コミ | 英語で返す。翻訳ツールを使って構わない。次の外国人客も読んでいる |
支援先の実例
いずれも、私たちが支援し、事例ページで公開している実例です。
| 事業者 | 主な取り組み | 結果 |
|---|---|---|
| 更科天狐様(そば・天ぷら) | 多言語化、写真の設計、口コミの運用 | 検索数 623件→19,780件、電話 約21.3倍(前年同期比) |
| inimu様(浅草の香水づくり体験ストア) | プロフィールの最適化、キーワードの設計、多言語化 | Googleマップの閲覧数 前年比300%増。「Japanese fragrance」「浅草 香水」でGoogleマップ検索1〜3位 |
| 浅草香和様(和風ショーシアター) | MEO、インバウンド向けSEO、多言語サイト | Googleマップの閲覧数 前年比320%超の増加、マップ経由の来店・予約数 前年比160% |
| くくりひめ珈琲様 | Googleマップ対策 | Googleマップの閲覧数 259%増 |
| Château Marine by SUNGA KAMAKURA様 | Googleマップ対策 | 来店につながる行動 月287件 |
| 浅草うどん様 | 口コミの運用、トリップアドバイザー対策 | トリップアドバイザー 473位→2位(浅草のレストラン1,000軒以上の中で) |
詳しくは成功事例をご覧ください。
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実は簡単なんですよ。ただこれを体系的にちゃんと説明・作業できる人がいないっていうだけ。
やらなくていいこと
ツールや有料プランを売る側からは、言いにくいことをまとめます。
| やらなくていいこと | 理由 |
|---|---|
| 1つのキーワードの順位を毎日確かめる | 順位は見る場所で変わる。見るべきは「どんな言葉で表示されたか」 |
| 店名にキーワードを詰め込む | Googleのポリシー違反 |
| 口コミの購入や、見返りつきのお願い | ポリシー違反。口コミの削除などで失うもののほうが大きい |
| 余分な連携ツールを入れる | アンケートから口コミへ誘導する機能など。必要なのは基本の整備 |
| すべての言語に一度に対応する | まず英語から。ほかの言語は、来ているお客様に合わせて足せばよい |
| トリップアドバイザーの有料機能に課金する | 上位表示に必須ではない。浅草うどん様の473位→2位も課金なしで達成 |
Googleマップ対策の連携ツールについて、代表・川名はこう話しています。
余分な機能ばっかつけるんですよ。これ全部不要なんで本当に必要ないです。
自社でやるか、外注するか
| やり方 | 向いている店 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 自社でやる | 写真の撮影や口コミのお願いを、日々の業務に組み込める店 | 設定と口コミの運用に、毎月まとまった時間がかかる |
| 最初の設計だけ頼む | 日々の運用は自分たちでできる店 | 設計の考え方を引き継いでもらう |
| すべて頼む | 人手が足りない店 | 提案内容が、Googleのガイドラインに沿っているかを確かめる |
こんな提案をする業者には注意
次のような提案は、Googleのポリシー違反です。
- 口コミの購入や、サクラによる投稿
- 店名へのキーワードの詰め込み
- 実際にはない住所での登録
違反が見つかったとき、制限を受けるのは業者ではなく店のプロフィールです。
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よくある質問
Q. インバウンドMEOとは何ですか。
A. 訪日外国人に、Googleマップで自分の店を見つけてもらい、選んでもらうための取り組みです。Googleビジネスプロフィールの情報を、外国人に伝わる形に整えます。
Q. 通常のMEOと何が違いますか。
A. 検索する言語、知られている地名、店を選ぶ決め手が違います。外国人は英語でも探し、町名より「Tokyo」のような広い地名を知っています。写真や料金、英語の説明が、選ばれるかどうかを左右します。
Q. Googleビジネスプロフィールは自動で翻訳されますか。
A. 私たちが管理画面で確かめたところ、店名とカテゴリは自動で翻訳されますが、説明文と最新情報(投稿)は翻訳されません。説明文と投稿は、英語でも書いておくことをおすすめします。
Q. 口コミを増やすにはどうすればいいですか。
A. 満足していただけた瞬間に、その場でQRコードを見せてお願いするのが効果的です。口コミと引き換えに割引や景品を出すことは、Googleのポリシー違反なのでやめてください。
Q. インバウンドMEOで成果が出た事例はありますか。
A. 更科天狐様ではGoogleでの検索数が623件から19,780件に、浅草の飲食店K様ではGoogleの口コミが20件から320件に増えました。inimu様ではGoogleマップの閲覧数が前年比300%増え、「Japanese fragrance」などでGoogleマップ検索の1〜3位に入っています。
▼MILOKUの支援サービス
インバウンドMEO・多言語SEO対策
▼支援事例
浅草・更科天狐様|インバウンドMEOで検索数3,000%超
鎌倉の高級貸別荘|MEO対策で来店につながる行動が月287件
まとめ
| ポイント | |
|---|---|
| インバウンドMEOとは | 訪日外国人に、Googleマップで見つけてもらい、選んでもらうための取り組み |
| いちばんの盲点 | 説明文と投稿は自動で翻訳されない。英語でも書く |
| 写真 | 30〜40枚以上。外国人だけでなく、日本人のお客様の写真も |
| 口コミ | 満足した瞬間に、その場でお願いする。返礼品は使わない。すべてに返信する |
| 目指すもの | 1つの言葉の順位より、いろいろな言葉で見つかること。設計と口コミの両輪で |
インバウンドMEOは、特別な技術より、基本を丁寧に続けることで成果が出ます。
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