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インバウンドSNS集客の成功事例|自社データで見る伸びる投稿

目次
  1. 1. 前提:SNSは「集客」ではなく「認知」の道具です
  2. 2. 実例①:自社の寿司店が、開設4ヶ月でフォロワー5万人
  3. 3. 実例②:飲食店の運用初月、動画9本で5万再生
  4. 4. 実例③:同じ動画が、媒体を変えたら伸びた
  5. 5. 媒体ごとの「クセ」を知っておく
  6. 6. 失敗事例:フォロワー40万人でも、外国人客は増えませんでした
  7. 7. だから、見るべき指標はフォロワー数ではありません
  8. 8. SNSと口コミは、つなげると強い
  9. 9. やらなくていいこと
  10. 10. 最初の90日の進め方
  11. 11. よくある質問
  12. まとめ
  13. あわせて読む

「SNSをやったほうがいいのは分かるが、何を投稿すれば外国人に届くのか分からない」
「フォロワーは増えたのに、来店にはつながらない」

どちらもよくいただくご相談です。この記事では、一般論ではなく、私たちMILOKUが自社の店舗で実際に計測した数字をもとに、「何が伸びて、何が伸びなかったか」をお伝えします。

この記事の結論
  1. SNSは「認知」の担当です。 集客にするには、Googleマップや予約の受け皿とセットで設計します
  2. 言葉に頼らない動画(ノンバーバル)が、訪日集客では最も効きます
  3. 同じ動画でも、媒体によって伸び方がまったく違います。 フォロワー数を目標にしないでください

私たちは浅草で忍者体験カフェを、新宿で寿司店を自社運営しています。評論家ではなく、自分たちの店で毎日SNSを回している側の視点で書きます。

戦略の全体像や媒体の選び方はフォロワーは多いのに集客ゼロ?外国人を呼ぶSNS戦略にまとめています。この記事は、その実例と実データ編です。


1. 前提:SNSは「集客」ではなく「認知」の道具です

最初に、いちばん大事な前提をお伝えします。

SNSは、それ単体では集客になりません。 SNSは「知ってもらう」ための道具であり、実際に予約・来店してもらうには、受け皿が要ります。

役割 担当
知ってもらう(認知) SNS(TikTok/Instagram/YouTube)
見つけてもらう(検索) Googleマップ(MEO)/検索(SEO)
予約してもらう(獲得) 公式サイト/OTA/Googleからの予約

SNSでどれだけ再生されても、店名で検索したときにGoogleマップが整っていなければ、そこで取り逃します。この記事はSNSの話ですが、SNS単体で完結させないことだけは、先にお伝えしておきます。

「バズ」を目的にしないでください

再生数やフォロワー数は、それ自体が売上ではありません。
フォロワー数を目標にすると、外国人客が増えないまま数字だけが伸びます(後述の失敗事例のとおりです)。


2. 実例①:自社の寿司店が、開設4ヶ月でフォロワー5万人

新宿で自社運営している寿司店のSNSは、開設から4ヶ月でフォロワー5万人を突破しました。

このアカウントの特徴は、ひとつだけです。言葉をほとんど使っていません。

一般的な飲食店のSNS 私たちの寿司店
「本日のおすすめ」を文章で告知 握る手元、ネタの断面、湯気を映すだけ
日本語のキャプション中心 言葉に頼らない(ノンバーバル)
日本人フォロワーが中心 国境を越えて拡散する
代表・川名

外国人のお客様は、日本語の説明を読めません。でも、寿司を握る手元の動画は、言葉がなくても伝わります。
「美味しそう」に、翻訳は要らないんです。だから海外にまで届きます。

言葉を使わないというのは、翻訳の手間を省くための妥協ではありません。訪日集客では、むしろそれが最も強い——これが自社で回して分かったことです。


3. 実例②:飲食店の運用初月、動画9本で5万再生

支援先の飲食店で、SNS運用を始めた初月(2026年7月)の実数字です。

再生(初月)
5万
動画9本・TikTok+Instagram合計
TikTokフォロワー
330
開設1ヶ月で獲得
Instagram再生
1,500〜2,000
全動画がこの範囲で安定

ポイントは、バズった1本に頼っていないことです。9本の動画が、それぞれ着実に再生を積み上げています。Instagramは全動画が1,500〜2,000再生で安定していました。

「1本のバズ」より「安定して回る型」

1本だけ大きく跳ねても、次が続かなければ意味がありません。
同じ型で撮り続けて、毎回一定の再生が取れる状態をつくるほうが、集客には効きます。


4. 実例③:同じ動画が、媒体を変えたら伸びた

最も学びが大きかったのが、これです。

TikTokでまったく伸びなかった動画を、YouTube(ショート)に上げたら、約3,800再生になりました。同じ動画です。中身は変えていません。

媒体 同じ動画の結果 分かること
TikTok 伸びなかった その媒体の「今の空気」に合わなかっただけ
YouTube 約3,800再生 媒体を変えると、届く相手が変わる

これが意味するのは、「この動画はダメだった」と切り捨てるのは早いということです。伸びなかったのは動画の質ではなく、媒体との相性かもしれません。

1本の動画を、複数の媒体で試してください

撮り直す必要はありません。同じ素材を、TikTok・Instagram・YouTubeに横展開するだけで、
どこかで拾われることがあります。制作コストは変わらず、当たる面が増えます。


5. 媒体ごとの「クセ」を知っておく

自社で運用して分かった、実務上の注意点です。公式ヘルプには書かれていません。

媒体 実運用で分かったクセ
TikTok 同一動画の判定が厳しい(2026年に入って厳格化)。使い回しが弾かれやすい
Instagram 同一判定は比較的緩い。TikTokで作った動画を再利用しやすい
YouTube(ショート) TikTokで伸びなかった動画が拾われることがある
同じ動画をそのまま全媒体に上げると、弾かれることがあります

特にTikTokは、2026年に入ってから同一動画の判定が厳しくなっています。
冒頭の数秒を変える、音源を差し替えるなど、少し手を加えてから横展開してください。


6. 失敗事例:フォロワー40万人でも、外国人客は増えませんでした

数字が伸びても集客にならない——これを、私たち自身が経験しています。

ある体験事業で、SNSのフォロワーを40万人まで伸ばしたことがあります。 それでも、外国人のお客様は増えませんでした。

原因は、はっきりしています。フォロワーの多くが、来店しない層だったのです。面白い動画に反応してフォローはするけれど、実際に浅草まで来て、お金を払って体験する人ではなかった。

フォロワー数は、集客の指標になりません

「誰にフォローされているか」が、「何人にフォローされているか」より大事です。
来店しうる層——日本に来る予定のある外国人、体験に関心のある層——に届いているか。
数字の大きさに安心しないでください。


7. だから、見るべき指標はフォロワー数ではありません

失敗事例をふまえると、追うべき数字が変わります。

追ってはいけない指標 代わりに見る指標
フォロワーの総数 保存数・シェア数(「後で行きたい」の意思表示)
再生数の大きさだけ プロフィールへの遷移(店に興味を持ったか)
いいねの数 地図・予約リンクのクリック(来店の一歩手前)
バズった1本 毎回安定して取れる再生(型ができているか)

SNSの数字が、Googleマップの閲覧や予約に「つながっているか」——ここを見てください。つながっていなければ、受け皿(Googleマップ・予約導線)に穴があります。


8. SNSと口コミは、つなげると強い

SNSで撮った動画は、口コミの強化にも使えます。

自社の観測では、動画付きの口コミは、文字だけの口コミの約5倍の反応があります。口コミの強さには、はっきりと序列があります。

弱い ←             → 強い
コメントなしの星だけ < 長文 < ローカルガイド < 画像付き < 動画付き

SNS用に撮った動画を、来店したお客様に「よかったら口コミにこの動画を」とお渡しする。SNSと口コミは、別々にやるより、つなげたほうが効きます。 Googleマップ側の運用はインバウンドMEO対策の完全ガイドをご覧ください。


9. やらなくていいこと

売り物を否定できるのは、他に売るものがある会社だけです。SNSにも、やらなくていいことがあります。

優先度が低い、または不要なもの

□ 全媒体を同時に、毎日更新する — 続きません。まず1媒体で「型」をつくってください
□ フォロワーを買う — 来店しない層が増えるだけです(失敗事例のとおり)
□ 凝った編集・長尺の動画 — 訪日集客では、手元やネタを映す短い動画のほうが効きます
□ 言語ごとにアカウントを分ける — ノンバーバル動画なら、1つのアカウントで国境を越えます
□ バズだけを狙う — 一度跳ねても続きません。安定して回る型が資産です


10. 最初の90日の進め方

いきなり全部はできません。順番があります。

1
1〜2週目:型を決める
「手元」「ネタの断面」など、言葉に頼らず・毎回撮れる型を1つ決める
▼
2
3〜4週目:1媒体で回す
まずTikTokかInstagramのどちらか1つ。週に数本、同じ型で
▼
3
2ヶ月目:横展開する
撮りためた動画を、少し手を加えてYouTube・別媒体へ。当たる面を増やす
▼
4
3ヶ月目:受け皿につなぐ
Googleマップ・予約導線を整え、SNSからの遷移を測る
最初の1ヶ月は、媒体を増やさないでください

1つの媒体で「毎回一定の再生が取れる型」ができてから、横展開してください。
最初から複数媒体に手を広げると、どれも中途半端になります。


11. よくある質問

Q. フォロワーは何人を目指せばいいですか。

フォロワー数は目標にしないでください。40万人でも集客にならなかったのが私たちの経験です。見るべきは、保存・シェア・プロフィール遷移・予約リンクのクリックです。

Q. 日本語と英語、どちらで投稿すべきですか。

言葉をなるべく使わない動画をおすすめします。手元・料理・体験の様子は、翻訳なしで伝わります。自社の寿司店は、これで4ヶ月5万フォロワーに届きました。

Q. どの媒体から始めればいいですか。

まず1つに絞ってください。TikTokかInstagramが始めやすいです。1媒体で型ができたら、同じ動画をYouTubeなどへ横展開します。媒体の特徴はSNS戦略の記事で解説しています。

Q. 動画がうまく伸びません。

動画の質だけの問題とは限りません。同じ動画を別の媒体に上げると伸びることがあります(TikTokで伸びなかった動画がYouTubeで約3,800再生になった実例があります)。切り捨てる前に、面を変えて試してください。


▼MILOKUの支援サービス
海外向けSNS運用代行・内製化支援

▼支援事例
MEO×SNSでGoogleマップ閲覧数259%UP|くくりひめ珈琲様

まとめ

1
型を決める
言葉に頼らず、毎回撮れる型を1つ
▼
2
1媒体で回す
安定して再生が取れる状態をつくる
▼
3
横展開する
同じ動画を複数媒体へ。当たる面を増やす
▼
4
受け皿につなぐ
Googleマップ・予約導線とセットで、初めて集客になる

SNSは認知の道具です。 フォロワー数ではなく、来店につながる動きを見てください。そして必ず、Googleマップや予約の受け皿とセットで設計してください。

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この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどを自社運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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