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浅草の飲食店がインバウンド集客するには|現場で効いた具体策

目次
  1. 1. 浅草の飲食店が置かれている状況
  2. 2. 外国人は「Googleマップ」で店を決める
  3. 3. 【実例】浅草の飲食店で、検索数が31倍に
  4. 4. メニューの英語表記を直すと、注文が変わる
  5. 蕎麦屋でも「和牛」「天ぷら」を入れる
  6. 5. 決済とアレルギー・宗教対応
  7. 6. 浅草ならではの、立地と時間の使い方
  8. 写真は、料理単体より「シズル感」
  9. 7. 口コミ|浅草は「数」より「強さ」
  10. 8. やらなくていいこと
  11. 9. よくある質問
  12. まとめ
  13. あわせて読む|浅草・台東区クラスター

浅草は、外国人観光客であふれています。それなのに「うちの店には入ってくれない」と感じている飲食店は少なくありません。

通りを歩く人が多いことと、自分の店に入ってもらえることは、別の話です。 この記事では、浅草の飲食店が実際に外国人客を増やすためにやるべきことを、現場で効いた順にお伝えします。

この記事の結論
  1. 外国人は「店の前」ではなく「Googleマップ」で店を決めています
  2. メニューの英語表記を直すだけで、注文は変わります。 直訳は逆効果です
  3. 浅草の飲食店で、実際に検索数が31倍になった事例があります

私たちMILOKUは、浅草で忍者体験カフェ・食品サンプルカフェを自社運営しています。同じ浅草で飲食店を営み、300社以上を支援してきた立場から、地に足のついた話だけを書きます。


1. 浅草の飲食店が置かれている状況

浅草を含む台東区の観光客数は4,121万人。外国人観光客は前年の1.45倍に増えています(詳しくは台東区の観光客数を読み解く)。

客は、すでに来ています。 問題は、その中で自分の店が選ばれるかどうかです。

「立地が良ければ入ってくる」は、もう通用しません

外国人観光客は、行き当たりばったりでは店に入りません。
一生に一度の旅行かもしれない相手は、失敗したくないので、必ず事前に調べます。
その「調べる場所」で見つからなければ、どれだけ良い店でも通り過ぎられます。


2. 外国人は「Googleマップ」で店を決める

浅草の飲食店にとって、最初の戦場はGoogleマップです。

海外の旅行者は、「浅草 ランチ」ではなく 「Asakusa lunch」「ramen near me」 のように、英語と一般名詞で検索します。そのとき地図に出てこなければ、存在しないのと同じです。

1
歩きながらスマホで「near me」検索する
現在地の近くの店が地図に出る
▼
2
写真と評価と料金を見る
3秒で入るか決める
▼
3
口コミを軽く読む
英語の口コミがあると安心する
▼
4
店に向かう
ここで初めて「立地」が効く

立地が効くのは、検索で候補に残った後です。順番を間違えないでください。


3. 【実例】浅草の飲食店で、検索数が31倍に

これは、私たちが支援した浅草の実名事例です。

東京 更科天狐 様(浅草・そば・天ぷら)で、Googleビジネスプロフィールの多言語化・写真設計・口コミ運用を行いました。(事例ページ)

指標 結果
検索数 +3,175%(623件 → 19,780件)
通話数(予約・問い合わせ) +2,033%(約21.3倍)
ユーザー行動(経路検索・サイトクリック等) +746.3%

派手な広告は打っていません。やったのは、見つけてもらう状態を作ることだけです。

特別なことはしていません

多言語化、シズル感のある写真、口コミの運用。どれも浅草のどの飲食店でもできることです。
違ったのは「やったかどうか」だけでした。


4. メニューの英語表記を直すと、注文が変わる

浅草の飲食店で、最も費用対効果が高いのがこれです。

代表・川名

辛子明太子。明太子を海外向けに直訳すると「魚の卵」みたいな表現になるんです。
すごく美味しくなさそうなんですよ。

人の手を入れて 「博多スパイシーキャビア」 と書き直すと、反応がまったく変わります。キャビアという既知の高級食材に接続することで、未知の料理が「試してみたいもの」に変わるからです。

直訳(伝わらない) 書き直す(伝わる)
Fish eggs(明太子) Hakata Spicy Caviar
直訳した油そば 味の説明を足す(Brothless noodles…)
「老舗」 創業年数/浅草寺からの距離
品名だけ 写真+税込価格+辛さ表示
Googleビジネスプロフィールのメニュー欄は、文字数の制限が緩い

主要な料理は、すべて入れてください。しかも説明文は英語で書けば、それが検索に効きます。
「明太子」「和牛」「天ぷら」「日本酒」といった、外国人が検索する語を意識的に入れます。

蕎麦屋でも「和牛」「天ぷら」を入れる

意外なコツがあります。蕎麦だけを推しても、外国人客は増えにくい。

外国人が検索するのは「和牛」「天ぷら」「日本酒」といった、知っている日本食のキーワードです。蕎麦屋でも、それらのメニューがあるなら前面に出す。更科天狐様が「そば・天ぷら」で伸びたのも、この考え方です。(和牛はなぜ外国人に選ばれるのか)


5. 決済とアレルギー・宗教対応

浅草の飲食店で、入店前に外されてしまう典型がこれです。

入口で取りこぼさないための確認

□ 現金のみになっていないか(高額なほど選ばれません)
□ クレジットカード(タッチ決済)/Alipay・WeChat Pay(中華圏)
□ ベジタリアン・ヴィーガン表示(欧米で非常に多い)
□ ハラール対応の有無を明記(未対応でも「未対応」と書く)
□ アレルギー表示(写真つきだと伝わる)

自社の忍者体験カフェでも徹底しています

私たちの店では、ムスリムの方も安心して食事できるメニューを用意しています。
「対応している」と書いてあるだけで選ばれます。 これは投資ではなく、機会損失の回避です。


6. 浅草ならではの、立地と時間の使い方

浅草は、エリアと時間帯で客層が大きく変わります。自分の店がどこにあるかで、打ち手が変わります。

立地 客層 効く一手
雷門・仲見世周辺 食べ歩き・回遊。滞在が短い 写真と価格で3秒訴求。テイクアウト表示
ホッピー通り・裏浅草 夜・体験を求める層 雰囲気の動画、英語メニュー
駅周辺 到着直後/出発前 Wi-Fi・両替・荷物の表示
川沿い・スカイツリー側 景色目当て・写真重視 窓際席・映えるメニューを前面に
混雑時間を、事前に伝える

浅草は時間帯で混雑が激しく変わります。「11時前・14時以降が空いています」と
Googleビジネスプロフィールの投稿で伝えるだけで、分散が起き、取りこぼしが減ります。
外国人は行列を嫌う人も多く、「今なら入れる」は強い訴求になります。

写真は、料理単体より「シズル感」

浅草の飲食店で反応が変わるのは写真です。

弱い写真 強い写真
完成した料理を真上から 湯気・断面・焼き目のシズル感
店内の全景 賑わい・提供の瞬間
文字だけのメニュー 写真+英語名+税込価格

更科天狐様でも、「十割そば」「揚げたての天ぷら」といったシズル感のある写真投稿が効きました。


7. 口コミ|浅草は「数」より「強さ」

浅草は競合店がひしめくエリアです。だからこそ、口コミの質が効きます。

弱い強い
コメントなしの星5投稿履歴のないアカウント。ほぼ効果がありません
テキストのみの短い口コミ数はあっても内容が薄い
長文の口コミ具体的な料理名が書かれているもの
ローカルガイドの口コミ投稿実績のあるユーザーは信頼度が高い
画像付きの口コミ料理の写真があるだけで大きく変わります
動画付きの口コミ通常の約5倍の効果があります

浅草うどん様の事例では、口コミの運用でTripAdvisor 473位→2位を実現しました。浅草のレストラン1,000軒以上のなかでの順位です。(473位→2位の具体策)

割引や景品と引き換えの口コミ依頼は、規約違反です

Googleのポリシー違反であり、日本では景品表示法(ステルスマーケティング規制)の対象です。
規制されるのは事業者側です。食事に満足いただいた瞬間に、その場でお願いするのが最も効きます。


8. やらなくていいこと

売り物を否定できるのは、他に売るものがある会社だけです。

浅草の飲食店が、やらなくていいこと

□ グルメポータルの上位プラン — 外国人はほとんど見ていません
□ 自動翻訳メニュー — 検索に乗らず、直訳は食欲を削ります
□ MEO順位の毎日チェック — 位置で変わります。見るのは流入キーワード
□ 全言語の同時対応 — まず英語。中国語・韓国語は後で十分
□ 口コミの見返り付き依頼 — 規約違反。失うもののほうが大きい


9. よくある質問

Q. 浅草の飲食店は、まず何から始めればいいですか。

Googleビジネスプロフィールの整備です。 英語のメニュー・写真・料金を入れ、外国人が検索する語(和牛・天ぷら等)を意識してください。無料で、1〜2ヶ月で反応が出ます。

Q. 英語が話せるスタッフがいません。

問題ありません。必要なのは語学ではなく、写真と価格が書いてあることです。 注文は指差しと写真で成立します。「英語は話せませんが写真でご案内します」と書くほうが親切です。

Q. メニューの翻訳は、翻訳アプリで十分ですか。

接客のその場対応は十分です。ただしメニュー表記は人の手を入れてください。 「明太子=魚の卵」のような直訳は、逆効果になります。

Q. どのくらいで効果が出ますか。

Googleビジネスプロフィールの整備は反応が早く、1〜2ヶ月で検索数が動き始めます。 更科天狐様も、施策開始から約1ヶ月で数字が伸び始めました。

Q. 浅草は競合が多すぎて、埋もれませんか。

だからこそ差がつきます。多言語化と口コミ運用をやっている飲食店は、まだ多くありません。 やるだけで上位に出やすいのが現状です。


まとめ

1
見つけてもらう
Googleビジネスプロフィールに英語のメニュー・写真・料金
▼
2
メニューを直す
直訳をやめる。和牛・天ぷらなど検索される語を前面に
▼
3
取りこぼさない
決済・アレルギー・ハラールを「書く」
▼
4
口コミを集める
数より強さ。満足いただいた瞬間に、その場で

浅草の飲食店には、すでに外国人客が目の前を歩いています。あとは、見つけてもらい、メニューが伝わり、安心して入れる状態を作るだけです。特別な技術も語学も要りません。更科天狐様がやったのも、そういうことでした。

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この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどを自社運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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