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海外の関心ランキング2026|Wikipediaで見る東京の観光地

海外の関心ランキング2026。Wikipediaで見る東京の観光地。外国語版の1位は富士山で1年間に135.5万回、訪日客の伸びと関心のずれは韓国語で+52pt
目次
  1. 要点
  2. 外国語版で読まれた東京の観光地ランキング
  3. 言語別の1位
  4. 観光地の記事は、Wikipedia 全体以上に読まれなくなっている
  5. 訪日客の伸びに、関心が追いついていない
  6. 伸びている場所・落ちている場所
  7. 言語ごとの関心の違い
  8. 季節の山
  9. 浅草まわり
  10. 調べ方と注意点
  11. 引用のしかた
  12. よくある質問
  13. まとめ
  14. 参考・出典

外国人は、東京のどの観光地に関心を持っているのでしょうか。言語によって違いはあるのでしょうか。

私たちMILOKUは、東京とその周辺の観光地84か所の Wikipedia の記事が、英語・中国語・韓国語など10の言語版でどれだけ読まれているかを数えました。Wikimedia が公開している閲覧数のデータ(bot を除いた値)を使っているので、誰でも同じ手順で確かめられます。

このページの数字と図は、出典を明記いただければ自由に引用できます(このページの「引用のしかた」をご覧ください)。

外国語版で最も読まれた富士山の記事
135.5万回
1年間・9言語の計
観光地の記事の閲覧の減り方(Wikipedia 全体比)
-13.1%
9言語の計
韓国の訪日客の伸びと関心のずれ
+52.4pt
2025年10月〜2026年9月

要点

外国語版で最も読まれた記事 富士山(135.5万回)。都内では東京スカイツリー・東京タワー・皇居
言語別の1位 9言語のうち8つで富士山。スペイン語だけハチ公
1年の変化 観光地の記事の閲覧は、Wikipedia 全体の減少を差し引いても-13.1%
訪日客とのずれ 9言語すべてで、訪日客の伸びに観光地の記事への関心が追いついていない。韓国語は+52.4pt
伸びている場所 根津神社(+27%)・秩父(+15%)・江戸東京博物館(+11%)
言語ごとの違い 中国語は寺社、韓国語は上野・隅田川、英語は夜の街に関心が寄る
この記事でわかること
  • 外国語版で読まれた東京の観光地ランキング
  • 言語別の1位
  • 観光地の記事は、Wikipedia 全体以上に読まれなくなっている
  • 訪日客の伸びに、関心が追いついていない
  • 伸びている場所・落ちている場所
  • 言語ごとの関心の違い
  • 季節の山
  • 浅草まわり
  • 調べ方と注意点
  • 引用のしかた

外国語版で読まれた東京の観光地ランキング

2025年10月〜2026年9月の1年間に、外国語9言語(英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語)の Wikipedia で読まれた回数の計です。

外国語版Wikipediaで読まれた東京の観光地の上位12(9言語の閲覧の計、2025年10月〜2026年9月)。富士山135.5万回、ハチ公86.6万回、東京スカイツリー52.5万回、東京タワー37.9万回、皇居35.8万回、渋谷30.9万回、鎌倉25.9万回、新宿24.5万回、東京ディズニーランド24.1万回、歌舞伎町23.9万回、渋谷スクランブル交差点23.0万回、浅草寺21.6万回
出典:MILOKU調べ。Wikimedia Pageviews API(bot除外)で東京の観光地84記事の閲覧数を取得(英・中・韓・仏・独・西・タイ・ベトナム・インドネシア語の計、2025年10月〜2026年9月)
記事 外国語の閲覧 うち英語 増減
1. 富士山 1,355,160 55% -21%
2. ハチ公(犬の記事) 865,923 61% -26%
3. 東京スカイツリー 524,731 66% -21%
4. 東京タワー 379,021 65% -18%
5. 皇居 358,472 68% -20%
6. 渋谷(区の記事) 308,954 65% -27%
7. 鎌倉(市の記事) 258,791 56% -10%
8. 新宿(区の記事) 245,155 78% -17%
9. 東京ディズニーランド 240,691 73% -26%
10. 歌舞伎町 239,300 76% -20%
11. 渋谷スクランブル交差点 229,534 82% -31%
12. 浅草寺 215,614 57% -24%

増減は前の1年との比較です。ハチ公は犬そのものの記事で、映画などへの関心も含みます。浅草(地区の記事)は21位(109,799回)でした。

言語別の1位

英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語の8つの言語版で、1位は富士山でした。スペイン語版だけはハチ公が1位です。日本語版では東京スカイツリーが1位でした。

中国語版では、浅草寺が4位(45,660回)に入っています。

観光地の記事は、Wikipedia 全体以上に読まれなくなっている

前の1年(2024年10月〜2025年9月)と比べると、84記事の外国語の閲覧の計は-21.7%でした。ただし、Wikipedia そのものが読まれにくくなっています。そこで、各言語版全体の増減で割り戻した「全体比」で見ました。

言語 言語版全体 観光地84記事 全体比
英語 -7.5% -17.7% -11.1%
中国語 -10.5% -35.7% -28.2%
韓国語 -22.1% -47.7% -32.8%
フランス語 -10.2% -10.5% -0.3%
ドイツ語 -7.2% -9.6% -2.6%
スペイン語 -20.5% -25.0% -5.7%
タイ語 -25.7% -44.2% -25.0%
ベトナム語 -24.4% -42.4% -23.7%
インドネシア語 -33.3% -52.7% -29.0%
日本語(参考) -4.3% -12.3% -8.4%

外国語の計では全体比-13.1%です。Wikipedia 全体が減っている以上に、東京の観光地の記事は読まれなくなっています。フランス語・ドイツ語・スペイン語はほぼ全体並みで、大きく下げているのは英語・中国語・韓国語と東南アジアの言語でした。理由は、このデータからは分かりません。

訪日客の伸びに、関心が追いついていない

同じ期間の訪日客数(JNTO)と並べました。言語と国は一致しないため、韓国語版は韓国、英語版は米国・英国・オーストラリア・カナダの合計、スペイン語版はスペインとメキシコ、中国語版は中国・台湾・香港の合計、そのほかの言語はその国に対応させています。

訪日客数の増減と、東京の観光地のWikipedia記事の閲覧(全体比)の増減の差。韓国語→韓国+52.4pt、インドネシア語+40.4pt、タイ語+28.2pt、ベトナム語+28.0pt、スペイン語→スペイン・メキシコ+25.6pt、英語→米英豪加+18.6pt、中国語→中国・台湾・香港+12.2pt、フランス語+11.0pt、ドイツ語+11.0pt
出典:MILOKU調べ。Wikipediaの観光地84記事の閲覧(言語版全体の増減で割り戻した全体比)と、JNTOの市場別の訪日客数(2026年10月21日公表)の増減の差。2025年10月〜2026年9月と前の12か月の比較
言語 関心(全体比) 訪日客の増減 ずれ
韓国語 -32.8% +19.5% +52.4pt
インドネシア語 -29.0% +11.4% +40.4pt
タイ語 -25.0% +3.3% +28.2pt
ベトナム語 -23.7% +4.3% +28.0pt
スペイン語 -5.7% +19.9% +25.6pt
英語 -11.1% +7.5% +18.6pt
中国語 -28.2% -16.0% +12.2pt
フランス語 -0.3% +10.7% +11.0pt
ドイツ語 -2.6% +8.4% +11.0pt

9言語すべてで、訪日客の伸びに観光地の記事への関心が追いついていません。 訪日客は増えていても、観光地を Wikipedia で調べる人は増えていません。

韓国語版のずれ(+52.4pt)は、2025年半ばに一度だけ大きく下がった影響でほぼ説明がつき、その後どうしで比べると+15.1pt でした。また、暦年(2025年と2024年)で比べると、タイ語だけは関心が訪日客を上回りました(-3.6pt)。ずれの理由(リピーターが増えた、動画・SNS・AI で調べるようになった など)は、このデータからは確かめられません。

伸びている場所・落ちている場所

外国語の閲覧が1年で2万回以上の65記事について、月ごとの中央値で比べても全体比がはっきりプラスなのは、根津神社(+27%)・秩父(+15%)・江戸東京博物館(+11%)の3つだけでした。

大きく下がったのは、次の場所です(全体比)。

記事 全体比
三鷹の森ジブリ美術館 -37%
新宿ゴールデン街 -34%
河口湖 -32%
サンリオピューロランド -31%
表参道 -31%
築地市場(旧) -29%
原宿 -26%
秋葉原 -26%
渋谷スクランブル交差点 -25%
新宿御苑 -24%
雷門 -22%

下がっているのは、定番中の定番と、2024年に話題が集中した場所でした。

言語ごとの関心の違い

それぞれの言語の中で、どの記事の比重が大きいかを比べました。

言語 比重が大きい記事・種類
中国語 寺社(構成比10.2%、英語5.4%の約2倍)。日光東照宮
韓国語 上野・隅田川(隅田川の重みを示す指数は292。ほかの外国語は64〜110)
英語 渋谷スクランブル交差点・歌舞伎町。新宿ゴールデン街は外国語の閲覧の95%が英語
タイ語・韓国語・ドイツ語 日帰り先(鎌倉・日光など)の比重が高い(構成比 タイ語46.2%・韓国語40.4%・ドイツ語38.6%、英語は23.3%)

季節の山

外国語の閲覧を月ごとに見ると(2025年、月平均=100)、季節の山がはっきり出る場所があります。

記事 山の月 指数
新宿御苑 3月(桜) 159
上野恩賜公園 3月(桜) 156
日光 11月(紅葉) 159
高尾山 11月(紅葉) 133
河口湖 1月 127
浅草寺 5月 125

富士山・河口湖は冬から春に高く、夏は低くなっていました。浅草寺は春から初夏が高く、12月が最も低い(82)月でした。

浅草まわり

浅草まわりの8記事(浅草・浅草寺・雷門・仲見世・かっぱ橋・スカイツリー・隅田川・蔵前)の外国語の閲覧は、全体比-13%で、84記事全体(-13.1%)と同じでした。84記事の中の比重も、前の1年と同じ10.7%です。浅草だけが落ちている、伸びているということはありません。

一方、英語版には仲見世通り・蔵前・東京ソラマチの記事がありません。 外国人がよく通る場所でも、英語の百科事典の記事にはなっていないところがあります(仲見世通りは浅草寺の記事の中で触れられています)。

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調べ方と注意点

  • データ:Wikimedia が公開している閲覧数の API(Pageviews API)で、東京とその周辺の観光地84記事の月別の閲覧数を、日本語を含む10の言語版で取得しました(2024年1月〜2026年9月、agent=user=Wikimedia が bot と判定したアクセスを除いた値)
  • 比較の期間:直近12か月(2025年10月〜2026年9月)と、その前の12か月(2024年10月〜2025年9月)
  • 全体比:(1+記事の増減)÷(1+その言語版全体の増減)−1 で計算しました。Wikipedia そのものの閲覧の減少を差し引くためです
  • 閲覧は関心の目安です。 訪問者数や予約数ではありません。行く前に調べる人、行った後に調べる人、旅行と関係なく読む人(歴史・映画など)がすべて含まれます
  • 言語は国ではありません。 英語版は世界中の人が読み、中国語版は1つの版で中国本土・台湾・香港などを分けられません
  • 記事の範囲が観光と一致しないものがあります(渋谷・新宿は区、鎌倉は市、ハチ公は犬、富士山は山の記事)
  • 1か月だけ極端に多い月(月別の中央値の5倍以上かつ1,000回以上)は、bot の判定をすり抜けたアクセスの可能性があるため、中央値に置き換えて集計しました
  • 訪日客数は JNTO の市場別の推計値(2026年10月21日公表)です
  • データは毎月取り直します。このページは定期的に更新します

引用のしかた

このページの数字と図は、出典として次のように明記いただければ、自由に引用・転載いただけます。 論文・レポート・報道・自治体や観光事業者の資料などにお使いください。

出典:MILOKU「海外の関心ランキング2026」(Wikimedia Pageviews API をもとに算出)https://miloku.co.jp/column/wiki-kanshin/

  • 図はそのまま使っていただいて構いません。加工する場合は「MILOKU の図をもとに作成」と書いてください
  • 閲覧数は「関心の目安」であり、訪問者数ではない点を、引用の際も添えていただけると助かります
  • 84記事すべての表や、言語別・月別のデータが必要な場合は、お問い合わせからご連絡ください

よくある質問

Q. 外国人が最も関心を持っている東京の観光地はどこですか。
A. 外国語9言語の Wikipedia で最も読まれたのは富士山(2025年10月〜2026年9月に135.5万回)でした。都内では東京スカイツリー(52.5万回)・東京タワー(37.9万回)・皇居(35.8万回)が上位です。

Q. 訪日客が増えているのに、観光地への関心は増えていないのですか。
A. Wikipedia の観光地の記事の閲覧で見る限り、9言語すべてで訪日客の伸びに関心が追いついていません。たとえば韓国は訪日客が+19.5%だったのに、韓国語版の観光地の記事の閲覧は全体比で-32.8%でした。

Q. 言語によって関心のある場所は違いますか。
A. 違います。中国語版は寺社の比重が英語版の約2倍、韓国語版は上野・隅田川の比重が大きく、英語版は渋谷スクランブル交差点・歌舞伎町など都心の夜の街の比重が大きくなっていました。

Q. Wikipedia の閲覧数は、訪問者数と同じですか。
A. 同じではありません。行く前・行った後に調べる人や、旅行と関係なく読む人も含む「関心の目安」です。

Q. このデータを論文やレポートで使えますか。
A. 出典として「MILOKU『海外の関心ランキング2026』」とこのページの URL を明記いただければ、自由にお使いいただけます。

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まとめ

外国語版 Wikipedia で最も読まれた東京の観光地は富士山で、9言語のうち8つで1位でした。観光地の記事の閲覧は、Wikipedia 全体の減少を差し引いても1年で-13.1%で、9言語すべてで訪日客の伸びに関心が追いついていません。

伸びているのは根津神社・秩父・江戸東京博物館などごく一部で、定番の場所ほど読まれなくなっていました。言語によって関心の向きも違います。私たちMILOKUは、データを毎月取り直し、このページを更新していきます。

参考・出典

この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどをグループで運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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