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外国人に人気の体験|満足度9割超、次にやりたいのは温泉と自然

外国人に人気の体験。やった人の満足度は9割超(観光庁2025年)、次にやりたいのは温泉51.4%で今回した人の約2倍
目次
  1. 観光庁の調査で見る、外国人が日本でした体験
  2. 「次はやりたい」が上回る体験
  3. 英語のコメントで見る、やった人の評価
  4. 体験への不満は「やる前の人」から出る
  5. 人気ランキングが作れなかった理由
  6. 体験事業者が英語で先に見せること
  7. よくある質問
  8. まとめ
  9. 調べ方と限界
  10. 参考・出典

外国人観光客に人気の体験は何か。茶道、着物、忍者、料理教室。日本語の記事では、さまざまな体験がランキングで紹介されています。

ただ、その多くは書き手のおすすめです。私たちMILOKUは、国の調査と、外国人自身が英語で書いたコメントの2つで確かめてみました。

私たちは、浅草で忍者体験カフェや食品サンプル製作体験カフェを自社で運営しながら、体験事業者のインバウンド集客を支援しています。今回、観光庁の調査に加えて、英語のYouTube動画31本に付いたコメント562件を読み取り、日本での体験の話123件を分類しました。 コメントの読み取りと分類は AI(Claude)で行い、無作為に選んだ30件を代表・川名が確かめています。

先に結論です。

体験の満足度 観光庁の調査で、体験をした人の満足度はどれも9割以上。日常生活体験は97.2%
次にやりたい体験 温泉(51.4%)、旅館、四季、自然体験ツアーは、「次回したい」が「今回した」を大きく上回る
やった人の評価 英語のコメントでも、評価が書かれた22体験のうち19が「良かった」
不満の中身 体験そのものではなく、値段の見せ方と運営(混雑・請求・動物の扱い)
事業者がやること 申し込む前の不安(場所・所要時間・費用の中身)に英語で先に答える
この記事でわかること
  • 観光庁の調査で見る、外国人が日本でした体験
  • 「次はやりたい」が上回る体験
  • 英語のコメントで見る、やった人の評価
  • 体験への不満は「やる前の人」から出る
  • 人気ランキングが作れなかった理由
  • 体験事業者が英語で先に見せること
「日本の日常生活体験」をした人のうち、満足した人
97.2%
2025年・観光庁。体験の満足度の1位
次に日本に来たら「温泉入浴」をしたい人
51.4%
今回した人は27.0%
英語のコメントで、評価が書かれた体験のうち「良かった」
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MILOKU調べ

観光庁の調査で見る、外国人が日本でした体験

観光庁の「インバウンド消費動向調査」2025年の年次報告書(確報の概要は2026年3月31日公表)では、訪日客が日本でしたことの上位は、日本食を食べること(98.2%)、ショッピング(88.1%)、繁華街の街歩き(81.8%)、自然・景勝地観光(68.0%)でした。

体験に近い項目では、日本の歴史・伝統文化体験が32.7%、日本の日常生活体験が28.2%、温泉入浴が27.0%です。

注目したいのは満足度です。したことごとに「満足した」と答えた人の割合は、ほとんどの項目で9割を超えています。

5%日本の歴史・伝統文化体験32.7%95.6%温泉入浴27.0%94.6%
したこと 今回した 満足した
日本の日常生活体験 28.2% 97.2%
スキー・スノーボード 2.9% 97.1%
日本のポップカルチャーを楽しむ 19.6% 96.9%
スポーツ観戦 2.2% 96.8%
舞台・音楽鑑賞 4.2% 96.

出典:観光庁 インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書 p.24 図表6-1・6-2

QUIZ
観光庁の調査で、日本でしたことの中で「満足した」人の割合がいちばん高かったのはどれでしょう?
A. 日本食を食べること
B. 温泉入浴
C. 日本の日常生活体験
答えを見る
C. 日本の日常生活体験(97.2%)
日本食を食べることは95.2%、温泉入浴は94.6%でした。特別な体験より、日本の日常に触れる体験が高く評価されています。

「次はやりたい」が上回る体験

同じ調査では、「次に日本に来たらしたいこと」も聞いています。今回したことと比べると、今回はできなかったが次はやりたい体験が見えてきます。

今回したことと次回したいこと。温泉入浴27.0%と51.4%、旅館に宿泊23.9%と33.5%、四季の体感16.9%と30.7%、自然体験ツアー・農山漁村体験8.7%と20.4%、スキー・スノーボード2.9%と17.9%、舞台・音楽鑑賞4.2%と11.6%、スポーツ観戦2.2%と11.6%、日本の歴史・伝統文化体験32.7%と29.3%
出典:観光庁 インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書 p.24 図表6-1(全国籍・複数回答)

温泉は、今回した人が27.0%なのに対し、次回したい人は51.4%と、およそ2倍です。自然体験ツアー・農山漁村体験は8.7%に対して20.4%、スキー・スノーボードは2.9%に対して17.9%でした。

日本の歴史・伝統文化体験は、今回32.7%、次回29.3%と、どちらも3割前後です。

ここがポイント

「次はやりたい」と言われる体験は、まだ取りきれていない需要です。
温泉・自然・季節の体験は、1回目の旅行では時間や場所の都合で後回しになっているのかもしれません。2回目以降の旅行で選ばれる可能性があります。

英語のコメントで見る、やった人の評価

では、外国人は体験について英語で何と語っているのでしょうか。

YouTubeで「best experiences in japan」「japan bucket list」「tea ceremony experience」など7つの語で探し、条件に合う英語の動画31本を選びました。上位コメント1,547件のうち、英語で60字以上の562件をすべて AI で読み取り、日本での体験の話123件を分類しています(2026年10月取得)。

そのうち、日本で実際にやったと書いたのは25件でした。評価が書かれた22体験のうち19が「良かった」、期待外れは3でした。

期待外れの3件は、混雑(展示施設で、開館時に並んでも混んでいた)、過大請求(カードの明細で気づいた)、動物の扱い(動物カフェの飼育環境)です。どれも体験の中身ではなく、運営のしかたへの不満でした。

良かった理由で多かったのは、「日本ならでは・本物」(6件)、「学べる」(4件)、「美しさ」(4件)です。

体験への不満は「やる前の人」から出る

体験への不満を延べで数えると、14件ありました。

体験への不満の中身(英語コメント延べ14件)。値段が高い・家でできる6件、抹茶の味2件、動物の扱い2件、混雑・過大請求・見た目・観光客向けにされている各1件
出典:MILOKU調べ。英語のYouTube動画31本のコメント562件を AI で読み取り、体験の話123件を分類(2026年10月取得)

いちばん多いのは「値段が高い」「家でもできる」の6件です。ところが、この6件はすべて、その体験をしていない人が、動画に映った値段を見て書いたものでした。体験した人で値段に不満を書いたのは、過大請求の1件だけです。

値段は「体験したあとの不満」ではなく、「申し込む前の壁」です。何が含まれるのか、作ったものを持ち帰れるのか。それが見えないと、「高い」「家でできる」と思われてしまいます。

予約前の質問も13件ありました。どこで予約するか、何分かかるか、個人で参加できるか、カメラを持ち込めるか、費用に何が含まれるか。ほとんどが申し込む前の実務の質問です。

うちの体験、英語のページに値段は載せているんですが、「高い」と言われることがあります。

▶

店長

店長

M

MILOKU

◀

英語のコメントでも、値段の不満はやる前の人から出ていました。体験した人からは、ほとんど出ていないんです。
じゃあ、値段を下げたほうがいいんでしょうか。

▶

店長

店長

M

MILOKU

◀

下げる前に、値段の横に「何が含まれるか」を書いてみてください。道具、先生、作ったものを持ち帰れること。それが見えると、受け止め方が変わります。

人気ランキングが作れなかった理由

英語のコメントで最も多く語られていたのは、デジタルアートの展示施設でした(43件)。2番目は、ものづくりの工房(20件)です。

ただ、この2つは、それを題名に掲げた動画を除くと、ほとんど消えます。体験をまとめて紹介する動画だけで数えると、どの体験も6件以下で横並びでした。英語のコメントで語られるのは、動画が取り上げた体験です。

そのため、この記事では体験の人気ランキングを作っていません。日本語の一覧記事でよく紹介される茶道・料理教室・食品サンプルづくりも、ふつうの旅行動画のコメントではほとんど話題になっていませんでした。私たちが運営している食品サンプル製作体験も、英語のYouTubeのコメントではほぼ語られていません。

裏を返せば、体験の人気は、英語の動画やSNSで取り上げられるかどうかで大きく変わる可能性があります。

体験事業者が英語で先に見せること

観光庁の調査と英語のコメントから、体験事業者ができることをまとめます。

1

申し込む前の不安に答える
場所と集合場所、所要時間、個人で参加できるか、何人までか。予約前の質問の多くはここ
▼

2

値段の横に「含まれるもの」を書く
道具・材料・先生・作ったものを持ち帰れるか。値段の不満は、中身が見えないやる前の人から出る
▼

3

服装と体の負担を書く
正座があるか、裸足になるか、濡れるか、写真やカメラはどうか
▼

4

営業しているかを確かにする
Googleマップの営業時間と予約の受付を最新にする。休業しているように見えると、それだけで候補から外れる
▼

5

運営の不満を作らない
混む時間の入場の調整、明朗な会計、動物を扱うなら飼育環境を見せる
▼

6

「次はやりたい」人に届ける
温泉・自然・季節の体験は、2回目以降の旅行で選ばれやすい。リピーターに向けて季節ごとに発信する

体験の集客の全体像は「インバウンドの体験型観光とは?」、浅草での進め方は「浅草の体験・アクティビティでインバウンド集客するには」で解説しています。

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よくある質問

Q. 外国人観光客に人気の体験は何ですか。
A. 観光庁の2025年の調査では、体験に近い項目で多いのは日本の歴史・伝統文化体験(32.7%)、日本の日常生活体験(28.2%)、温泉入浴(27.0%)でした。次回したいことでは温泉入浴が51.4%と、今回の約2倍でした。

Q. 外国人は日本での体験に満足していますか。
A. 観光庁の調査では、したことごとの満足度はほとんどが9割以上で、日本の日常生活体験は97.2%でした。英語のYouTubeコメントでも、評価が書かれた22体験のうち19が「良かった」でした。

Q. 体験の値段が高いと言われたら、下げるべきですか。
A. 英語のコメントでは、値段の不満はすべて体験していない人から出ていました。値段を下げる前に、道具・先生・持ち帰れるものなど、値段に何が含まれるかを英語で書いておくことをおすすめします。

▼MILOKUの支援サービス
インバウンド集客支援のサービス一覧

まとめ

外国人に人気の体験を、国の調査と英語のコメントで見ると、体験そのものの満足度はとても高いことが分かりました。次回は、温泉・旅館・自然・季節の体験をしたい人が多くいます。

不満が出るのは、体験の中身より、値段の見せ方と運営です。体験事業者にできるのは、申し込む前の不安に英語で先に答え、値段に何が含まれるかを見せることです。

調べ方と限界

  • 観光庁:インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書(全国籍・複数回答)。「今回したこと」「次回したいこと」「今回した人のうち満足した人の割合」
  • 英語のコメント:YouTube で日本の体験に関する英語の動画31本(7つの語で検索、2025年10月以降、コメント20件以上)。各動画の上位コメント最大100件(関連度順)、計1,547件。英語で60字以上の562件をすべて AI で読み取り、日本での体験の話123件を分類
  • 読み取りと分類は AI(Claude)。分類の基準は MILOKU が決め、無作為の30件を代表・川名が確かめた
  • データは小さいです。体験の話は123件、日本でやったと書いたのは25件です。体験ごとの件数は動画の選び方で大きく変わるため、順位は出していません
  • コメントを書くのは動画の視聴者で、訪日客全体の代表ではありません
  • 茶道・料理教室・食品サンプルが「ほとんど話題にならない」は、ふつうの旅行動画のコメント25,075件で語を機械的に数えた上限です(茶道3件・料理教室9件・食品サンプル2件)
  • 取得:2026年10月(YouTube Data API)

参考・出典

この記事を書いた人

川名 友貴

川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどを自社運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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