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お役立ち情報

浅草の体験・アクティビティでインバウンド集客するには|運営者の視点

目次
  1. 1. コト消費は、数字で伸びている
  2. 2. 体験は「動画」で選ばれる
  3. 3. 【最重要】体験系OTAの手数料は、最大30%
  4. 在庫管理は、先に決める
  5. 4. 予約前に取りこぼさない|体験ならではの情報
  6. 5. Googleマップと口コミ|体験の受け皿
  7. 6. 体験の種類別|浅草での効かせどころ
  8. 単価は「体験の質」で上げられる
  9. 7. 取材・メディアを、集客に変える
  10. 8. やらなくていいこと
  11. 9. よくある質問
  12. まとめ
  13. あわせて読む|浅草・台東区クラスター

外国人観光客が、いまお金を使うのは「モノ」より「コト」です。着物、人力車、忍者、寿司づくり——浅草は、体験コンテンツの宝庫です。

追い風は吹いています。 ただし、体験事業には体験事業ならではの落とし穴があります。この記事では、浅草で体験型店舗を自分たちで運営してきた立場から、集客の勘所と、はまりやすい罠をお伝えします。

この記事の結論
  1. コト消費は数字で伸びています。 体験事業には追い風です
  2. 体験は「動画」で選ばれます。 写真より、やっている様子の動画が効きます
  3. 体験系OTAの手数料は最大30%。 集めた需要を、自社の受け皿で受け止めてください

私たちMILOKUは、浅草で忍者体験カフェ・食品サンプルカフェを自社運営しています。代表の川名は、その前は人力車の車夫として現場に立っていました。体験を「売る側」として、成功も失敗も経験している立場から書きます。


1. コト消費は、数字で伸びている

「体験にお金を使う人が増えている」——これは感覚ではなく、統計に出ています。

2026年4-6月期の訪日外国人旅行消費額で、娯楽等サービス費の構成比が前年同期より上昇しました(出典:観光庁 インバウンド消費動向調査 2026年4-6月期 1次速報)。買い物中心の「モノ消費」から、体験中心の「コト消費」へ、お金の使い道が動いています。

体験事業は、時流に乗っています

だからこそ、いま受け皿を整える価値があります。詳しい市場の動きは
2026年インバウンド白書にまとめました。


2. 体験は「動画」で選ばれる

飲食や物販と、体験の集客はどこが違うのか。「やっている様子が見えないと、価値が伝わらない」点です。

人力車に乗る楽しさ、忍者の衣装を着た高揚感、寿司を握る緊張感——これらは、完成写真では伝わりません。動画で「自分がやっている姿」を想像させることが、体験集客の核です。

1
動画で体験の様子を見せる
「自分もやってみたい」を喚起する
▼
2
所要時間と料金を明記する
旅程に組み込めるか、その場で判断される
▼
3
予約のしやすさ
当日でも、スマホで完結できるか
▼
4
持ち帰れるものを用意する
写真・動画・作った作品がSNSで次の客を呼ぶ
私たちの寿司店では、動画だけでフォロワー5万人

新宿で自社運営する寿司店は、言葉を使わないノンバーバル動画だけで、開設4ヶ月でフォロワー5万人に達しました。体験は、言語の壁を動画で越えられます。


3. 【最重要】体験系OTAの手数料は、最大30%

体験事業で最初に知っておくべき、お金の話です。

体験・アクティビティを予約サイト(OTA)に載せると、コミッションが高い傾向があります。

代表・川名

自社の体験を予約サイトに載せる際、コミッション30%を提示されたことがあります。
5,000円の体験を売って、手元に残るのは3,500円。
そこから人件費と材料費を引くと、何のためにやっているのか分からなくなります。

OTAは集客してくれます。しかし、そこだけに頼ると利益が削られます。

OTAで「知ってもらい」、自社サイトで「利益を残す」

OTAは無名の体験を見つけてもらう入口として有効です。
ただし、同時に自社サイト・Googleマップの直販導線を育ててください。
予約が増えても手元に残らない——体験事業で最も多い落とし穴です。
(詳しくは予約サイト12選|手数料と選び方)

在庫管理は、先に決める

複数のOTAに載せると、同じ時間枠を二重に売ってしまうダブルブッキングが必ず起きます。

私たちは自社の忍者体験・食品サンプル体験の在庫を Bokun で一元管理しています。多くのOTAと連結でき、自社直販も同じ仕組みで受けられます。体験は時間枠の設計が命なので、複数サイトに載せる前に在庫管理を決めてください。


4. 予約前に取りこぼさない|体験ならではの情報

体験は、飲食より「事前に知りたいこと」が多い商品です。書いていないと、不安で予約されません。

体験ページに必ず書くこと

□ 所要時間(旅程に組み込めるか)
□ 税込の総額料金(追加費用の有無も)
□ 服装・持ち物(着物・人力車など体験別に)
□ 年齢・人数の制限
□ 集合場所(地図+目印。駅からの徒歩分数)
□ 英語対応の有無(「話せなくても写真で案内」と書く)
□ キャンセル規定(無断キャンセルを防ぐ唯一の方法)

「英語が話せなくても大丈夫」は、体験でこそ効く

言葉が通じない不安は、体験の予約をためらわせます。
代表・川名が人力車の車夫だったとき、台湾から新婚旅行で来たご夫婦を案内しました。
英語も台湾語も話せませんでしたが、必死に向き合ったら、チップまで渡されました。
体験の価値を決めるのは語学力ではありません。それを、正直にページで伝えてください。


5. Googleマップと口コミ|体験の受け皿

体験も、外国人が探す入口はGoogleマップです。

やること 体験事業でのポイント
Googleビジネスプロフィール 体験の動画を載せる。所要時間・料金を明記
店名に「Tokyo」 外国人は地元の地名を知りません
説明文(750字) 体験名の英語表記(ninja experience / rickshaw ride 等)
口コミ 動画付きの口コミが最も強い(通常の約5倍)
口コミは、体験直後に「その場で」

体験の満足度が最も高いのは、終わった直後です。
QRコードをその場で見せて、動画付きの口コミをお願いしてください。
割引や景品と引き換えの依頼は規約違反(景品表示法・Googleポリシー)なので避けてください。


6. 体験の種類別|浅草での効かせどころ

ひとくちに「体験」といっても、集客の勘所は種類で変わります。

体験の種類 効かせどころ 見落としがちな点
着物・浴衣レンタル 映える写真、返却の手軽さ サイズ・時間の表記、雨天対応
人力車・ツアー 動画で「乗っている景色」 所要時間とコース料金の明確化
忍者・侍などの変身系 変身後の写真・動画 持ち帰れる写真データを用意
ものづくり(はんこ・食品サンプル等) 完成品を持ち帰れる価値 予約不要・所要時間の明記
食の体験(寿司づくり等) 握る様子の動画 アレルギー・ハラール表示
「持ち帰れるもの」が、次の客を呼ぶ

写真、動画、作った作品——体験で持ち帰ったものは、そのままSNSで拡散されます。
自分の店の体験に「持ち帰れる形」があるかを見直してください。それが無料の宣伝になります。

単価は「体験の質」で上げられる

体験は、値下げ競争に巻き込まれにくい商品です。同じ人力車でも、案内が面白い車夫のほうが選ばれ、単価も上がります。

代表・川名

自分の人力車が面白いと、自分で思っている車夫が売れるんです。
自分が商品なので、自信を持って高いコースを提案できる。案内が面白い人ほど売れていました。

値段ではなく、体験そのものの魅力で選ばれるのが、体験事業の強みです。押して売るのではなく、体験の質で選ばれる——これが値下げ競争を避ける道です。


7. 取材・メディアを、集客に変える

体験は「絵になる」ため、メディアに取り上げられやすい商品です。これを集客資産に変えられます。

私たちが支援した人力車体験では、タイ国営放送の取材を誘致しました。(事例ページ)浅草の香水ブランド inimu 様のような体験型ストアでも、Googleマップの多言語化で閲覧数が伸びています。(事例ページ)

露出は「受け皿」があって初めて成果になる

取材やSNSでの露出は需要を作ります。しかし、その需要を回収するのは検索とGoogleマップです。
受け皿がないまま露出だけ増やしても、関心は競合へ流れます。
これはインフルエンサー施策の失敗と同じ構造です。


8. やらなくていいこと

売り物を否定できるのは、他に売るものがある会社だけです。私たち自身が体験を売る立場で、正直に書きます。

体験事業が、やらなくていいこと

□ OTAだけに頼る — 手数料30%で利益が消えます。直販の受け皿を並行して
□ 写真だけの訴求 — 体験は動画で価値が伝わります
□ 所要時間・持ち物を書かない — 不安で予約されません
□ 在庫管理を決めずに複数OTA掲載 — ダブルブッキングが起きます
□ 露出だけ増やす — 受け皿がないと競合に流れます
□ 口コミの見返り付き依頼 — 規約違反です


9. よくある質問

Q. 体験事業のインバウンド集客は、何から始めればいいですか。

Googleビジネスプロフィールに、体験の動画・所要時間・料金を載せることです。無料で、1〜2ヶ月で反応が出ます。

Q. OTAには載せるべきですか。

入口として有効ですが、手数料が高い(最大30%)ので、直販の受け皿を並行して育ててください。 OTAで知ってもらい、自社で利益を残す設計にします。

Q. 英語ができないと体験は提供できませんか。

いいえ。必要なのは語学ではなく、体験の質と、書いてある情報です。 言葉が通じなくても、必死に向き合えば伝わります。

Q. 体験の動画は、プロに頼まないとダメですか。

スマホで十分です。大事なのは「やっている様子」が伝わること。完成度より、楽しそうな空気感です。

Q. どのくらいで効果が出ますか。

Googleビジネスプロフィールの整備は、1〜2ヶ月で表示回数が動き始めます。 口コミの蓄積は3ヶ月以降に効いてきます。


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まとめ

1
時流に乗る
コト消費は数字で伸びている。体験には追い風
▼
2
動画で見せる
「自分がやっている姿」を想像させる
▼
3
利益を守る
OTA手数料30%。直販の受け皿を並行して育てる
▼
4
取りこぼさない
所要時間・持ち物・料金・英語対応を書く

浅草は、体験コンテンツで世界と戦える街です。足りないのは、その価値が外国人に見つかり、正しく伝わる状態を作ることだけ。私たちも、自分の店で同じことをやってきました。

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この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどを自社運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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