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治安がいい国ランキング2026|日本は10位、治安だけなら4位

治安がいい国ランキング2026|日本は世界 10位
目次
  1. 治安がいい国ランキング2026 TOP20(世界平和度指数)
  2. 日本は何位? 世界10位、アジア太平洋では3位
  3. なぜ日本は10位なのか|治安は世界4位、下げているのは「軍事化」
  4. 世界平和度指数とは|「治安ランキング」と同じではない
  5. 治安が悪い国ランキング(ワースト10)
  6. 訪日客の多い国と比べると
  7. 同じ「安全」でも、指標で順位はこれだけ違う
  8. 行った人と、行っていない人で、治安の語り方は逆になる
  9. 【浅草の現場】「深夜に女性1人、子ども1人で歩き回れる」
  10. 事業者の方へ|「世界一安全な国」と書かないでください
  11. よくある質問
  12. まとめ

「治安がいい国ランキング」として紹介されることが多い世界平和度指数(Global Peace Index)の2026年版が発表されました。

結論からお伝えします。

1位 アイスランド(19年連続)
日本 163か国中10位(前年13位から3つ上昇)
日本の「社会の安全・治安」分野 163か国中4位

日本は総合では10位ですが、治安の分野だけを見ると世界4位です。
総合順位を押し下げているのは犯罪ではなく、「軍事化」という別の項目でした。

この記事でわかること
  • 治安がいい国ランキング2026のTOP20と、治安が悪い国ワースト10
  • 日本が「総合10位・治安だけなら4位」になる理由
  • 訪日客の多い国・地域と比べた日本の位置
  • 浅草で外国人のお客様に「すごく安全だね」と言われるのは、どんなときか
  • 英語サイトで「世界一安全」と書かないほうがいい理由と、正確な書き方

出典:経済平和研究所(Institute for Economics & Peace)「Global Peace Index 2026」(2026年6月発行・第20版)。
163の国・地域を評価しています。スコアは低いほど平和です。

治安がいい国ランキング2026 TOP20(世界平和度指数)

ニュージーランド
1.343
2位
アイスランド
1.161(19年連続)
1位
スイス
1.363
3位
順位 国 スコア 前年からの変動
1 アイスランド 1.161 →
2 ニュージーランド 1.343 +1
3 スイス 1.363 -1
4 スロベニア 1.369 +2
5 アイルランド 1.371 -1
6 オーストリア 1.421 -1
7 ポルトガル 1.427 +1
8 シンガポール 1.435 -1
9 フィンランド 1.478 +1
10 日本 1.489 +3
11 デンマーク 1.504 -2
12 マレーシア 1.513 -1
13 チェコ 1.517 -1
14 カナダ 1.525 +1
15 ハンガリー 1.538 -1
16 ブータン 1.546 +2
17 オランダ 1.566 →
18 モーリシャス 1.586 +11
19 ラトビア 1.589 →
20 オーストラリア 1.602 +4

アイスランドは19年連続の1位です(報告書の原文も「19年連続」)。
インターネット上には「17年連続」「18年連続」とする記事もありますが、2026年版の報告書では19年連続となっています。

日本は何位? 世界10位、アジア太平洋では3位

日本は163か国中10位、スコアは1.489でした。前年の13位から3つ順位を上げています。

地域別に見ると、日本はアジア太平洋地域で3位です。

アジア太平洋の順位 国 世界順位
1 ニュージーランド 2位
2 シンガポール 8位
3 日本 10位
4 マレーシア 12位
5 オーストラリア 20位

なぜ日本は10位なのか|治安は世界4位、下げているのは「軍事化」

QUIZ
世界平和度指数の「社会の安全・治安」の分野だけで見ると、日本は163か国中何位でしょう?
A. 1位
B. 4位
C. 10位
答えを見る
B. 4位
日本より上はノルウェー・フィンランド・アイスランドの3か国だけ。総合の10位より、ずっと上です(分野別の順位は報告書の付録から私たちが算出)。

世界平和度指数は、3つの分野の点数を合わせて順位を決めています。

分野 何を測るか
社会の安全・治安 殺人の発生率、犯罪への不安、テロの影響 など
継続中の紛争 国内外の紛争と、それによる死者 など
軍事化 軍事費、兵力、兵器の保有 など

報告書の付録に載っている分野別の表から、日本の順位を数えました。

総合(163か国中)
10位
前年13位から上昇
社会の安全・治安
4位
治安だけなら世界トップクラス
軍事化
約75位
総合順位を押し下げている
分野 日本の順位(163か国中)
社会の安全・治安 4位
継続中の紛争 38位
軍事化 約75位
総合 10位

分野別の順位は報告書に直接の記載がないため、付録の分野別スコア表から私たちが算出しました。
軍事化は表の読み取り上、前後2位程度の誤差があります。

日本の平和度の分野別の世界順位を示すグラフ。社会の安全・治安4位、総合10位、継続中の紛争38位、軍事化約75位(163か国中)
出典:Global Peace Index 2026 付録の分野別スコア表から算出

「社会の安全・治安」の分野では、日本より上位はノルウェー、フィンランド、アイスランドの3か国だけです。
一般に「治安」と聞いて思い浮かべる内容に最も近いのは、この分野です。

一方で軍事化の分野は約75位です。報告書は、日本の軍事化の点数が前年から3.6%悪化した背景として、
2025年に過去最大となる550億ドルの防衛予算を承認したことと、統合作戦司令部の発足を挙げています。

なお、日本が今回3つ順位を上げた理由について、報告書は「継続中の紛争」分野の6.3%改善を挙げています。

日本は「治安がいい」という意味では世界トップクラスで、総合順位を下げているのは治安以外の項目です。

世界平和度指数とは|「治安ランキング」と同じではない

世界平和度指数(Global Peace Index、GPI)は、オーストラリアに本部を置く経済平和研究所が毎年発表している指数です。
2026年版が第20版で、163の国・地域を評価しています。

日本語では「世界の治安ランキング」「治安がいい国ランキング」として紹介されることがほとんどです。
ただし上の表のとおり、この指数は犯罪の少なさだけでなく、紛争や軍事化も含めた「平和度」を測っています。

「治安」に近いのは3分野のうち「社会の安全・治安」だけです。
総合順位だけで「治安がいい・悪い」を判断すると、実態とずれることがあります。
日本はその代表的な例です。

「治安がいい国ランキング」って、犯罪の少なさの順位じゃないんですか?

▶

読者
読者
M
MILOKU

◀

それが、ちょっと違うんです。この指数が測っているのは「平和度」で、紛争や軍事費も点数に入ります。
だから日本は10位なんですね。

▶

読者
読者
M
MILOKU

◀

そうなんです。犯罪の少なさに近い「社会の安全・治安」だけで見ると、4位まで上がります。

治安が悪い国ランキング(ワースト10)

順位 国 スコア
154 マリ 2.996
155 シリア 3.067
156 イエメン 3.081
157 アフガニスタン 3.106
158 南スーダン 3.116
159 イスラエル 3.124
160 ウクライナ 3.184
161 コンゴ民主共和国 3.189
162 スーダン 3.195
163 ロシア 3.367

最下位はロシアでした。下位の多くは、紛争が続いている国・地域です。
この下位の順位は、治安(犯罪の多さ)よりも紛争や軍事化の影響を強く受けています。

訪日客の多い国と比べると

ここからは、インバウンド(訪日外国人)の視点で見てみます。

日本政府観光局(JNTO)によると、2026年1〜8月の訪日客が多かった国・地域の上位は、韓国・台湾・中国・米国でした。
それぞれの世界平和度指数の順位を並べます。

国・地域 訪日客(2026年1〜8月) 世界平和度指数 2026
韓国 742万300人 57位
台湾 540万2,000人 42位
中国 290万4,600人 118位
米国 230万5,300人 134位
日本 — 10位

訪日客数の出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年8月推計値)」(2026年9月16日発表)。推計値です。

訪日客の多い国・地域と日本の世界平和度指数の順位を比べたグラフ。日本10位、台湾42位、韓国57位、中国118位、米国134位
出典:Global Peace Index 2026
ここがポイント

訪日客の上位4市場は、いずれも日本より順位が下です。

多くの訪日客にとって、日本の平和さや治安は「自分の国との違い」として体験されているはずです。

これは各国の優劣を示すものではありません。前述のとおり、この指数は軍事化や紛争の影響を大きく受けます。
たとえば米国の順位には、軍事費の規模が強く反映されています。

訪日外国人がどの国からどれだけ来ているかは訪日外国人の推移で、年別・月別・国別にまとめています。

同じ「安全」でも、指標で順位はこれだけ違う

私たちは以前、世界経済フォーラム(WEF)の観光開発指数2024を分析しました。
そこでは、日本の「安全・治安」は119か国中39位でした。

一方、世界平和度指数では、日本の「社会の安全・治安」は163か国中4位です。

同じ「安全」という言葉でも、指数ごとに測り方が違うため、順位が大きく変わります。

日本の「安全」の順位を2つの指数で比べた図。世界平和度指数2026の社会の安全・治安は163か国中4位、WEF観光開発指数2024の安全・治安は119か国中39位
出典:Global Peace Index 2026、WEF Travel & Tourism Development Index 2024

どちらが正しいかではなく、何を測った順位なのかを確認してから使うことが大切です。

前に、日本の安全は39位って記事を見たことがあります。どっちが本当なんですか?

▶

店長
店長
M
MILOKU

◀

どちらも本当です。観光開発指数だと119か国中39位、世界平和度指数だと163か国中4位。物差しが違うんですね。
お客様に言うときは、どっちを使えばいいんでしょう。

▶

店長
店長
M
MILOKU

◀

「どのランキングで何位か」をセットで言えば、どちらでも大丈夫です。数字だけ切り取ると、突っ込まれたときに困ります。

世界の国々がどれだけ観光客を集めているかは世界の観光客数ランキングをご覧ください。

行った人と、行っていない人で、治安の語り方は逆になる

指数とは別に、旅行者自身が日本の治安をどう語っているかも見てみます。私たちMILOKUが、日本の治安を話題にした英語のYouTube動画39本のコメントを集め、治安に触れた125件を分類しました(読み取りと分類はAI〔Claude〕、無作為30件を代表・川名が確認)。

立場 「全体として安全」 安全を疑う
日本で過ごした経験を書いた43件 12件 2件
経験を書かない意見79件 15件 18件

日本に行った人は、指数と同じく「安全だった」と語る声が多く、行っていない人の意見では、疑う声のほうが多くなりました。指数の順位は、実際に訪れた人の実感とも合っています。

ただし、安全な国でも気をつける場面はあります。同じコメントの中で、客引き・ぼったくりに触れたものが22件、白タクや偽メールなどの詐欺が9件ありました。客引き・ぼったくりの22件は、すべて注意を呼びかける題名の動画に付いたコメントです。

コメントの割合は、動画の題名によって大きく変わります。ここで示したのは件数と向きで、犯罪の件数と比べたものではありません。

【浅草の現場】「深夜に女性1人、子ども1人で歩き回れる」

私たちMILOKUの代表・川名は、浅草で人力車の車夫として外国人観光客を乗せてきました。
お客様から治安について何を言われたかを、代表・川名に聞きました。

代表・川名

外国人のお客さんからよく言われるのは、こんな深夜に女性1人、子ども1人で歩き回れるところ。すごく安全だねと言われることが多かったです。

地震や災害については、こう話しています。

代表・川名

地震とか災害の話は、あまり聞かなかったですね。そこまで不安視している印象はありません。

お客様が不安がっていたのは、治安ではなく言葉のことでした。

代表・川名

逆にお客さんが不安になっていたのは、英語が通じないんじゃないかというところ。そこはすごく困っていました。
でも浅草だと、意外と日本語を使わないコミュニケーションに慣れている方が多いので、「割となんとかなるよ」と、ハードルを下げるようなアドバイスをすることが多かったです。

英語が苦手なまま外国人のお客様を迎える方法は「日本人の英語力は世界96位|英語力ランキング2025」にまとめています。

事業者の方へ|「世界一安全な国」と書かないでください

インバウンド向けの英語のサイトや案内に、「Japan is the safest country in the world」と書かれているのをよく見かけます。

うちの英語サイトにも「世界一安全な国」って書いてあります。日本は治安がいいので、間違いではないですよね?

▶

店長
店長
M
MILOKU

◀

世界平和度指数では、日本は163か国中10位です。1位ではないので、「世界一」と書くと正確ではなくなります。
じゃあ、どう書けばいいんですか?

▶

店長
店長
M
MILOKU

◀

出典と順位を添えて書くのがおすすめです。「治安の分野では世界4位」のように書けば、正確で、しかも強い言い方になります。

世界平和度指数では日本は10位で、1位ではありません。
正確に伝えるなら、次のような書き方になります。

避けたい表現 正確な表現
世界一安全な国 世界平和度指数で163か国中10位(2026年)
世界で最も治安がいい 「社会の安全・治安」の分野で世界4位
— アジア太平洋で3位

数字の出典と年を添えて、正確に書くほうが、外国人のお客様には信頼されます。
旅行者は、自分の国の順位も含めてこうしたランキングを知っていることが多いからです。

代表・川名は、世界の人気の観光地と比べた日本を、こう見ています。

代表・川名

世界中にはいろいろな観光地がありますけども、人気の観光地ってどうしても犯罪と隣り合わせだったりするんですよね。スリが多かったり、観光客相手に詐欺を働くような方がいたり。
そういった国々に比べると、日本は犯罪的なものが圧倒的に少ないのかなと思っているので、人気の観光地の中では、すごく治安がいい安全な国だといっても過言ではないのかなと思っております。

よくある質問

Q. 世界で一番治安がいい国はどこですか。
A. 世界平和度指数2026ではアイスランドが1位です。19年連続の1位です。

Q. 日本は治安がいい国ランキングで何位ですか。
A. 世界平和度指数2026では163か国中10位です。分野別では、「社会の安全・治安」で世界4位です(報告書の付録の表から算出)。

Q. なぜ日本は1位ではないのですか。
A. 世界平和度指数は、治安だけでなく軍事化や紛争も含めて評価するためです。日本は「軍事化」の分野が約75位で、これが総合順位を押し下げています。

Q. 外国人観光客は、日本の治安のどこに驚きますか。
A. 浅草で人力車の車夫として外国人観光客を乗せてきた代表・川名は、「こんな深夜に女性1人、子ども1人で歩き回れる」ことを、「すごく安全だね」と言われることが多かったそうです。

Q. 世界で一番平和でない国はどこですか。
A. 2026年版ではロシアが163位で最下位でした。

Q. 世界平和度指数とは何ですか。
A. 経済平和研究所が毎年発表している、国の「平和度」を測る指数です。社会の安全・治安、継続中の紛争、軍事化の3分野で評価しています。スコアは低いほど平和です。

まとめ

ポイント
1位 アイスランド(19年連続)
日本 163か国中10位(前年13位から上昇)、アジア太平洋3位
治安の分野だけなら 世界4位
総合順位を下げている項目 軍事化(約75位)
最下位 ロシア
注意点 この指数は「治安」ではなく「平和度」。総合順位だけで治安を判断しない

日本は「治安がいい国」として、世界でもトップクラスにあります。
ただしそれを伝えるときは、「世界一」ではなく、出典と順位を添えて正確に伝えるのがおすすめです。

私たちMILOKUは、浅草で自ら店舗を運営しながら、訪日外国人のお客様と日々向き合っています。
正確なデータに基づいた多言語での情報発信を、ご一緒に整えることができます。
インバウンド集客でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどをグループで運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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