外国人に人気の日本食ランキング|苦手は納豆より「期待外れ」

目次
外国人に人気の日本食といえば、寿司やラーメン。苦手な日本食といえば、納豆や梅干し。日本語の記事では、よくそう紹介されています。
では、外国人自身は、日本の食べ物について何と言っているのでしょうか。
私たちMILOKUは、浅草で忍者体験カフェや食品サンプル製作体験カフェを自社で運営しながら、飲食店や観光事業者のインバウンド集客を支援しています。今回、英語のYouTube動画40本に付いたコメントを集め、日本の食べ物への評価を分類しました。 コメントの読み取りと分類は AI(Claude)で行い、無作為に選んだ30件を代表・川名が確かめて、すべて一致しています。あわせて、観光庁の調査とも比べました。
先に結論です。
| 人気の上位 | ラーメン・寿司・肉料理(和牛)。英語のコメントでも、観光庁の調査でも同じ並び |
| いちばん多い声 | 料理名ではなく「日本の食事そのもの」へのほめ言葉(18件) |
| 苦手な日本食 | 定番の納豆は1件、梅干しは0件。英語のコメントではほとんど語られない |
| 合わなかった声の中心 | 「期待外れ」(14件中5件)。 |
- 観光庁の調査で見る、外国人に人気の日本食
- 英語のコメントで「好き」と書かれた日本食
- いちばん多いのは「日本の食事そのもの」
- 外国人が苦手な日本食は?納豆・梅干しはほぼ出てこない
- 合わなかった声の中心は「期待外れ」
- 飲食店が英語で先に見せること
観光庁の調査で見る、外国人に人気の日本食
観光庁の「インバウンド消費動向調査」2025年の年次報告書(確報の概要は2026年3月31日公表)では、訪日客が日本滞在中にしたことの1位が「日本食を食べること」で、98.2% でした。「次回したいこと」でも、70.7%で1位です。
「最も満足した飲食」(自由記述を1つ分類)の上位は、次のとおりです。
4位は魚料理(9.7%)でした。満足した理由は「美味しい」が94.4%、「食材が新鮮」が45.2%です(観光庁 インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書 p.22・p.24)。
英語のコメントで「好き」と書かれた日本食
では、外国人は英語でどう語っているのでしょうか。
YouTubeで日本の食べ物に関する英語の動画を8つの語(best food in japan、japanese food tier list など)で探し、コメントの多い40本を選びました。上位コメント4,000件のうち、英語で60字以上の1,991件から無作為に600件を AI で読み取り、日本の食べ物への評価や経験を書いた81件を分類しています(2026年10月取得)。

料理名で見ると、ラーメン7件・寿司5件・和牛5件が上位でした。観光庁の「肉料理・ラーメン・寿司」と同じ並びです。
件数は1桁なので、細かい順位に意味はありません。それでも、書き手の好みではなく、外国人のコメントを数えた結果と国の調査が、同じ方向を指していることは言えます。
動画の選び方を変えて数え直しても、ラーメン・寿司・和牛・天ぷら・そばは上位に残りました。一方で和朝食・焼肉は、朝食や焼肉の動画1〜3本から出ていて、選び方を変えると消えます。この記事では、和朝食・焼肉を「人気」とは書きません。
外国人に人気のラーメンは「外国人に人気のラーメンランキング」でも詳しく紹介しています。
いちばん多いのは「日本の食事そのもの」
「好き」の中でいちばん多かったのは、料理名ではありませんでした。料理を特定せずに日本の食事をほめた声が18件で、ラーメンの倍以上です。
「今まで行った国でいちばんおいしく、いろいろな物を食べた」「いちばんおいしいのは小さな店」のように、特定の料理より、日本で食べること全体や小さな店が語られています。
コンビニもよく出てきます。おにぎり・弁当・ホットスナックなどをコンビニで買ったという話が9件あり、日本で食べた話の中では、コンビニが店と並ぶ「おいしかった場所」として語られていました。
ランキングの上位だけを見ると、見落とすことがあります。
外国人がほめているのは、有名な料理だけではありません。小さな店や、どこで食べてもおいしいという日本の食事そのものです。
外国人が苦手な日本食は?納豆・梅干しはほぼ出てこない
日本語の記事では、外国人が苦手な日本食として、納豆・梅干し・あんこなどがよく挙がります。
ところが英語のコメントでは、苦手の声そのものがほとんどありませんでした。 無作為の600件で、苦手・合わなかったという声は3件だけです。否定の語(didn’t like・gross・disappoint など)で絞って、さらに195件を読み足しても、合わせて14件でした。
答えを見る
もちろん、苦手な人がいないということではありません。動画のコメントは好意的な反応が中心で、合わなかった話は書かれにくいからです。ただ少なくとも、英語のコメントでは、納豆・梅干しは「よく語られる苦手」ではありません。
合わなかった声の中心は「期待外れ」
では、14件の「合わなかった」は何だったのか。理由で最も多いのは、味やにおいではなく「期待外れ」でした。

期待外れの5件のうち3件は、観光地の屋台の和牛の串でした。「A5と言うのに硬い」「いちばん高くて、まずかった」という声です。残りは、有名なラーメン店と、東京のおまかせの寿司でした。
食べ物そのものが合わないのではなく、言われた中身や値段ほどではなかったことへの不満です。私たちの別の調査でも、飲食店の値段の話は否定的な声が多く、反発が起きるのは「差の理由が見えないとき」でした(「二重価格を外国人はどう思う?」)。
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店長
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店長
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浅草の現場で見えたこと
【要確認:人力車のお客様に食べ物のおすすめを聞かれたとき・自社店舗で見た外国人の食事の様子について、川名さんの実際の発言をここに入れます(質問リスト18)】
飲食店が英語で先に見せること
英語のコメントと観光庁の調査から、飲食店ができることをまとめます。
| やること | 理由 |
|---|---|
| 和牛・高級食材は、等級・部位・産地・値段の理由を英語で書く | 合わなかった声の中心は「期待外れ」。とくに観光地の和牛の串 |
| 生魚が苦手な人向けに、火を通した選択肢を英語で一行書く | 来日前に「生魚が苦手だが、火を通してもらえるか」と聞く声があった |
| 食べ方・頼み方を写真つきで見せる | 外国人がほめるのは料理名より「日本で食べること全体」。初めてでも入りやすい店が選ばれる |
| 「コンビニより一段おいしい」「同じくらい手軽」を伝える | 日本で食べた話では、コンビニが店と並んで語られる |
| 英語の情報は、まずGoogleマップと口コミサイトに置く | 東京の飲食をテーマにした Google の AI 概要(米国の検索)では、日本の飲食店の公式サイトは出典にほぼ出てこない |
最後の点について。私たちが米国の Google 検索で東京の飲食10テーマの AI 概要を調べたところ、出典62,654件のうち、日本の飲食店の公式サイトは0件でした。出典の多くは YouTube・Reddit・SNS(48.0%)と、口コミ・予約サイト(24.3%)です。英語の情報は、自社サイトより先に、Googleマップや口コミサイトで見つけてもらえる形にしておくのが近道です。
Googleマップの整え方は「インバウンドMEO対策とは?」、飲食店の集客の進め方は「浅草の飲食店がインバウンド集客するには」で解説しています。
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よくある質問
Q. 外国人に人気の日本食は何ですか。
A. 観光庁の2025年の調査で「最も満足した飲食」は、肉料理32.5%・ラーメン19.7%・寿司13.7%でした。私たちが英語のYouTubeコメントを分類した結果でも、「好き」と書かれた上位はラーメン・寿司・和牛で、同じ並びでした。
Q. 外国人が苦手な日本食は何ですか。
A. 日本語の記事では納豆や梅干しがよく挙がりますが、英語のYouTubeコメント1,991件では、梅干しは0件、納豆は8件で、苦手として出てきたのはほかの話のたとえの1件だけでした。合わなかった声の中心は「期待外れ」で、観光地の和牛の串などでした。
Q. 外国人に日本食を勧めるなら、何がいいですか。
A. 迷ったらラーメン・寿司・和牛などの肉料理です。英語のコメントでは、有名な料理だけでなく、小さな店やコンビニで食べた物をほめる声も多くありました。生魚が苦手な人には、天ぷら・そば・焼き魚も「好き」の声に挙がっています。
Q. 飲食店は、外国人向けに何から始めればいいですか。
A. メニューと Googleマップに、料理の中身・値段の理由・食べ方を英語で書くことです。合わなかった声の多くは「期待と違った」というもので、先に中身を見せておけば防ぎやすくなります。
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まとめ
外国人に人気の日本食は、英語のコメントでも観光庁の調査でも、ラーメン・寿司・肉料理(和牛)が上位でした。ただ、いちばん多かったのは料理名ではなく、日本の食事そのものへのほめ言葉です。
苦手の定番とされる納豆・梅干しは、英語のコメントではほとんど語られません。合わなかった声の中心は「期待外れ」でした。飲食店にできるのは、中身と値段の理由、食べ方を英語で先に見せることです。
調べ方と限界
- 対象:YouTube で日本の食べ物に関する英語の動画40本(8つの語で検索、2025年10月以降、コメント550件以上)。各動画の上位コメント最大100件(関連度順)、計4,000件
- 英語で60字以上の1,991件から、無作為に600件を AI で読み取り、日本の食べ物への評価・経験を書いた81件を分類
- 苦手の声は少なかったため、否定の語で絞って195件を読み足した(合計14件)。語で絞った分を含むので、苦手は割合を出していません
- 読み取りと分類は AI(Claude)。分類の基準は MILOKU が決め、無作為の30件を代表・川名が確かめて、すべて一致
- 件数が小さいため、順位は目安です。食べ物ごとでは最大7件で、「◯%の外国人が」とは言えません
- 和朝食・焼肉などは特定の動画に偏っています。動画の選び方を変えても上位に残ったのは、ラーメン・寿司・和牛・天ぷら・そばです
- コメントを書くのは動画の視聴者で、訪日客全体の代表ではありません。 日本で食べたと分かるのは81件中36件です。日本に住んでいた人の声(5件)も含みます
- 観光庁の調査は「最も満足した1つ」、この調査は「好きと書いたもの(複数可)」で、数え方が違います。割合どうしは比べていません
- 取得:2026年10月(YouTube Data API)
参考・出典
- 観光庁 インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書(確報の概要は2026年3月31日公表)p.22 図表4-4、p.24 図表6-1
- MILOKU調べ:英語のYouTube動画40本のコメント(2026年10月取得)
- MILOKU調べ:Google の AI 概要の出典(米国の検索・東京の飲食10テーマ、2026年10月取得)

