国籍別の外国人延べ宿泊者数2025|東京に泊まる国・地方に泊まる国

目次
外国人旅行者は、どの国から来た人が、どこに泊まっているのでしょうか。
観光庁の「宿泊旅行統計調査」には、都道府県別の数字と国籍別の数字があります。ただ、両方を掛け合わせた表は Excel の参考表にあるだけで、ほとんど紹介されていません。私たちMILOKUは、この参考表(2024年・2025年の確定値)を組み直し、21の国籍・地域ごとに「宿泊のうち東京が何割か」を計算しました。
このページの数字と図は、出典を明記いただければ自由に引用できます(このページの「引用のしかた」をご覧ください)。
要点
| 東京に集中する国籍 | 米国48.8%・カナダ46.2%・英国44.6%・オーストラリア42.3%など。欧米豪9国籍では44.9% |
| 地方に広がる国籍 | 台湾19.1%・韓国20.7%・香港24.3%・中国30.2%。東アジア4つでは24.5% |
| 全体 | 外国人の延べ宿泊者数のうち東京は33.2% |
| 東京と東京以外の顔ぶれ | 東京では中国18.7%と米国17.1%がほぼ同じ。東京以外では中国・台湾・韓国で過半 |
| 1年の動き | 東京+7.8%、東京以外+13.2%。21のうち19の国籍・地域で東京の割合が下がった |
- 国籍別:宿泊のうち東京の割合
- 地域で見ると:欧米豪は東京、東アジアは地方
- 東京と東京以外では、泊まる人の顔ぶれが違う
- 2024年→2025年:地方への広がりは東アジアが中心
- 大阪・京都・神奈川・千葉の特徴
- 2026年1〜7月の動き(参考)
- 現場から見た国・地域の違い
- 調べ方と注意点
- 引用のしかた
国籍別:宿泊のうち東京の割合
2025年の外国人延べ宿泊者数(従業者数10人以上の施設)は全国で1億5,425万4,100人泊、そのうち東京都は5,113万8,750人泊で、東京の割合は33.2%でした。国籍・地域ごとに見ると、この割合は大きく違います。

| 国籍・地域 | 東京の割合 2025年 | 2024年 |
|---|---|---|
| ロシア | 49.0% | 48.4% |
| 米国 | 48.8% | 49.5% |
| インド | 46.6% | 46.7% |
| インドネシア | 46.2% | 46.9% |
| カナダ | 46.2% | 47.3% |
| 英国 | 44.6% | 45.8% |
| オーストラリア | 42.3% | 43.8% |
| フィリピン | 41.1% | 43.8% |
| イタリア | 40.3% | 41.7% |
| その他 | 39.3% | 40.4% |
| ドイツ | 38.9% | 40.7% |
| フランス | 37.4% | 38.2% |
| スペイン | 37.2% | 38.8% |
| シンガポール | 37.1% | 38.8% |
| マレーシア | 32.7% | 32.9% |
| タイ | 31.3% | 28.8% |
| 中国 | 30.2% | 33.5% |
| ベトナム | 27.7% | 28.5% |
| 香港 | 24.3% | 26.2% |
| 韓国 | 20.7% | 23.2% |
| 台湾 | 19.1% | 21.2% |
| 全体 | 33.2% | 34.2% |
割合は MILOKU の算出です。もとになった延べ宿泊者数(観光庁の公表値)は次のとおりです。全体には国籍不詳を含みます。
| 国籍・地域 | 全国(人泊) | 東京(人泊) |
|---|---|---|
| ロシア | 951,000 | 466,210 |
| 米国 | 17,217,950 | 8,408,140 |
| インド | 1,367,260 | 637,250 |
| インドネシア | 2,011,230 | 929,500 |
| カナダ | 2,940,140 | 1,358,400 |
| 英国 | 3,400,260 | 1,518,090 |
| オーストラリア | 6,396,210 | 2,703,990 |
| フィリピン | 2,084,890 | 857,200 |
| イタリア | 2,026,060 | 816,780 |
| その他 | 17,654,100 | 6,935,380 |
| ドイツ | 2,546,830 | 991,920 |
| フランス | 2,501,180 | 935,570 |
| スペイン | 1,816,150 | 676,080 |
| シンガポール | 4,075,800 | 1,512,460 |
| マレーシア | 2,033,330 | 665,570 |
| タイ | 4,103,540 | 1,283,510 |
| 中国 | 30,357,910 | 9,179,420 |
| ベトナム | 707,470 | 196,130 |
| 香港 | 6,599,860 | 1,602,530 |
| 韓国 | 17,731,300 | 3,676,390 |
| 台湾 | 19,971,870 | 3,805,690 |
| 全体 | 154,254,100 | 51,138,750 |
米国の旅行者は、日本で泊まった夜のほぼ半分が東京です。台湾・韓国の旅行者は5分の1ほどで、残りの8割は東京以外に泊まっています。
地域で見ると:欧米豪は東京、東アジアは地方
国籍・地域を3つのまとまりに分けると、違いがはっきりします(まとめ方は MILOKU)。

| まとまり | 東京の割合 2025年 | 2024年 |
|---|---|---|
| 欧米豪(米国・カナダ・英国・ドイツ・フランス・イタリア・スペイン・ロシア・オーストラリア) | 44.9% | 45.9% |
| 東南アジア・インド(7国籍) | 37.1% | 37.2% |
| 東アジア(韓国・中国・香港・台湾) | 24.5% | 26.8% |
東アジアの4つは、東京以外の外国人宿泊の56.8%を占めます。地方の外国人宿泊を支えているのは、主に東アジアからの旅行者です。
東京と東京以外では、泊まる人の顔ぶれが違う
国籍不詳を除いた構成比を、東京と東京以外で並べました。
| 東京 | 東京以外 | ||
|---|---|---|---|
| 中国 | 18.7% | 中国 | 21.3% |
| 米国 | 17.1% | 台湾 | 16.3% |
| その他 | 14.1% | 韓国 | 14.1% |
| 台湾 | 7.7% | その他 | 10.8% |
| 韓国 | 7.5% | 米国 | 8.9% |
| オーストラリア | 5.5% | 香港 | 5.0% |
| 香港 | 3.3% | オーストラリア | 3.7% |
東京では、中国(18.7%)と米国(17.1%)がほぼ同じ大きさです。欧米豪のまとまりは東京の外国人宿泊の36.4%を占め、東京以外(22.1%)より大きくなっています。
全国の訪日客数の順位をそのまま東京に当てはめると、欧米豪の旅行者を小さく見積もることになります。
2024年→2025年:地方への広がりは東アジアが中心
確定値どうしで比べると、外国人延べ宿泊者数は東京が+7.8%、東京以外が+13.2%でした。21の国籍・地域のうち19で東京の割合が下がり、上がったのはタイ(+2.5ポイント)とロシア(+0.6ポイント)だけです。
| 国籍・地域 | 東京 | 東京以外 |
|---|---|---|
| 韓国 | -11.8% | +1.7% |
| 台湾 | -2.6% | +11.5% |
| 中国 | +8.7% | +26.5% |
| 香港 | -21.6% | -13.0% |
| 米国 | +17.3% | +20.4% |
| タイ | +16.5% | +3.4% |
韓国と台湾は、東京では減り、東京以外では増えました。 一方、東京の増加分の中身は「その他」(31.8%)と米国(29.8%)が大きく、米国だけで+1,239,980人泊でした。増加分全体のうち、東京の分は24.5%にとどまります。
大阪・京都・神奈川・千葉の特徴
都府県ごとに国籍の構成を見ると、それぞれに特徴があります(2025年、国籍不詳を除く構成比)。
| 都府県 | 目立つ国籍・地域 |
|---|---|
| 大阪府 | 韓国が12.6%(東京は7.5%) |
| 京都府 | フランス・イタリア・スペインの3国で10.2%(東京は4.9%) |
| 神奈川県 | 米国が19.6%(東京は17.1%) |
| 千葉県 | タイが5.4% |
なお、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県の外国人延べ宿泊者数のうち、85.4%は東京でした(2024年は84.9%)。
2026年1〜7月の動き(参考)
2026年1月分から、観光庁は調査の層化基準を「従業者数」から「客室数」に変えました。国籍別の表の対象も「従業者数10人以上」から「客室数20室以上」に変わったため、2025年との比較は参考値です。
| 国籍・地域 | 東京の割合 2026年1〜7月 | 2025年1〜7月 |
|---|---|---|
| 米国 | 47.2% | 48.5% |
| 中国 | 34.4% | 30.2% |
| 韓国 | 19.5% | 21.3% |
| 台湾 | 18.6% | 19.4% |
中国だけ東京の割合が上がっていますが、これは東京以外での減り方(-54.1%)が東京より大きかったためです。2026年から区分に加わった中東地域は、東京の割合が54.2%でした。
現場から見た国・地域の違い
代表・川名は、人力車の車夫として浅草で外国人のお客様を案内してきました。国・地域によって、喜ぶところが違うと話します。
欧米系はあの綺麗な景色、雄大な景色、壮大な景色を見せる方が喜びますね。例えばスカイツリーがドンって見えるとか。
アジア系は映えスポットとして優秀なところの方が喜ばれ……ご案内の中身よりも、どれだけいい写真を撮れたかをアジア系は重視する。
宿泊先が国・地域で分かれる理由は、この統計からは分かりません。
▼関連記事
外国人宿泊者数の都道府県別ランキング【2025年】地方の伸びも
韓国インバウンドの集客とプロモーション|広告の前に整える受け皿
台湾インバウンドの集客とプロモーション|繁体字で整える受け皿と広告
中国人観光客はなぜ減った?現在と推移、中国インバウンドの今後
調べ方と注意点
- 使った表:観光庁「宿泊旅行統計調査」の確定値 Excel にある参考第1表(都道府県×国籍)。2025年は2026年7月6日公表、2024年は2025年6月27日公表です。2026年1〜7月は各月の第2次速報値の参考第1表です
- 延べ宿泊者数は「人数×泊数」です(1人が2泊すれば2人泊)。人数ではないため、滞在の長い国籍ほど大きく出ます
- 全施設ではありません。 国籍別の表は従業者数10人以上の施設が対象で、全施設の外国人延べ宿泊者数の85.7%(2025年・全国)にあたります。小さな宿が多い地域や国籍では、実態より小さく出る可能性があります
- 割合・構成比・増減は MILOKU の算出です。構成比は国籍不詳(全国で3.7%)を除いた合計で割りました。地域のまとまりの分け方は MILOKU によるものです
- 国籍は宿泊施設が記入したものです。「その他」には、2025年まで北欧・中東・中南米などがまとめて入っています
- 都道府県単位の統計のため、市区町村(たとえば浅草のある台東区)の国籍構成は分かりません
- 埼玉県は値が小さく誤差の大きい月が多いため、構成比の比較には使っていません
引用のしかた
このページの数字と図は、出典として次のように明記いただければ、自由に引用・転載いただけます。 論文・レポート・報道・自治体や観光事業者の資料などにお使いください。
出典:MILOKU「国籍別の外国人延べ宿泊者数2025」(観光庁「宿泊旅行統計調査」2025年確定値をもとに算出)https://miloku.co.jp/column/kokuseki-shukuhaku/
- 図はそのまま使っていただいて構いません。加工する場合は「MILOKU の図をもとに作成」と書いてください
- 人泊の数字は観光庁の公表値、割合・増減は MILOKU の算出です。論文などで使う場合は、原典(観光庁)もあわせてご確認ください
- 2026年の確定値が公表されたら、このページを更新します。数字の詳細や、都府県別の表が必要な場合は、お問い合わせからご連絡ください
よくある質問
Q. 外国人の宿泊のうち、東京はどのくらいの割合ですか。
A. 2025年の外国人延べ宿泊者数(従業者数10人以上の施設)のうち、東京は33.2%でした。国籍・地域によって大きく違い、米国は48.8%、台湾は19.1%です。
Q. 東京に泊まる割合が高い国はどこですか。
A. ロシア(49.0%)・米国(48.8%)・インド(46.6%)・インドネシアとカナダ(46.2%)・英国(44.6%)・オーストラリア(42.3%)などです。欧米豪の9国籍では44.9%でした。
Q. 地方に泊まる割合が高い国はどこですか。
A. 台湾(東京の割合19.1%)・韓国(20.7%)・香港(24.3%)・ベトナム(27.7%)・中国(30.2%)です。韓国・中国・香港・台湾の4つで、東京以外の外国人宿泊の56.8%を占めます。
Q. 外国人の宿泊は地方に広がっていますか。
A. 2024年から2025年にかけて、外国人延べ宿泊者数は東京が+7.8%、東京以外が+13.2%でした。21の国籍・地域のうち19で東京の割合が下がっています。韓国・台湾は東京で減り、東京以外で増えました。
Q. このデータを論文やレポートで使えますか。
A. 出典として「MILOKU『国籍別の外国人延べ宿泊者数2025』(観光庁『宿泊旅行統計調査』2025年確定値をもとに算出)」とこのページの URL を明記いただければ、自由にお使いいただけます。
▼MILOKUの支援サービス
インバウンドコンサルティング
まとめ
観光庁の宿泊旅行統計を国籍×都道府県で組み直すと、外国人の宿泊のうち東京の割合は、米国48.8%から台湾19.1%まで大きく違いました。欧米豪の旅行者は東京に、東アジアの旅行者は地方に、多く泊まっています。
2024年から2025年にかけては、21のうち19の国籍・地域で東京の割合が下がり、韓国・台湾は東京で減って東京以外で増えました。地方への広がりの中心は東アジアです。
私たちMILOKUは、観光庁の確定値が出るたびに、このページを更新します。
参考・出典
- 観光庁 宿泊旅行統計調査
- 観光庁 宿泊旅行統計調査 2025年1〜12月(年の確定値)集計結果 Excel(2026年7月6日公表)参考第1表
- 観光庁 宿泊旅行統計調査 2024年1〜12月(年の確定値)集計結果 Excel(2025年6月27日公表)参考第1表
- 観光庁 宿泊旅行統計調査の層化基準の変更について
- 2026年1〜7月:観光庁 宿泊旅行統計調査 各月の第2次速報値 Excel の参考第1表(2026年3月31日〜9月30日公表)


