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台湾インバウンドの集客とプロモーション|繁体字で整える受け皿と広告

目次
  1. 台湾市場の今
  2. 台湾のお客様は何で調べるか
  3. 最初にやること:繁体字で受け皿を整える
  4. 台湾向けの広告・プロモーションの考え方
  5. 業種別|台湾のお客様に効くポイント
  6. やらなくていいこと
  7. よくある質問
  8. まとめ
  9. 参考・出典

台湾は、日本を何度も訪れるリピーターが多く、「また日本に来たい」と考える人の割合も高い市場です。2026年に入ってからは、訪日客の人数も、1人当たりの支出も伸びています。

それでも「台湾のお客様に向けて、何から始めればいいか分からない」という相談をよくいただきます。答えは、繁体字で見つけてもらえる受け皿を整えてから、広告やSNSで知ってもらうことです。

私たちMILOKUは、浅草で忍者体験カフェなどの体験型店舗を自社で運営しながら、飲食店・宿・体験事業のインバウンド集客を支援しています。その立場から、台湾向けの集客とプロモーションの進め方をお伝えします。

先に結論です。

台湾市場 訪日経験率が高く、4回以上来るヘビーリピーターが増えている成熟市場(JNTO)
伸びているもの 2026年4-6月期、人数(+17.4%)も1人当たりの支出(+8.5%)も伸びた
台湾の検索 Googleが約8割(79.48%、2026年9月)
最初にやること Googleマップと店の情報を、繁体字で整える
広告の考え方 旅行前と旅行中で分ける。受け皿がないまま広告を出さない
この記事でわかること
  • 台湾市場の今
  • 台湾のお客様は何で調べるか
  • 最初にやること:繁体字で受け皿を整える
  • 台湾向けの広告・プロモーションの考え方
  • 業種別|台湾のお客様に効くポイント
  • やらなくていいこと
2026年4-6月期の台湾からの旅行消費額
3,618億円
国別で2位・構成比14.4%
同じ時期の、台湾の一般客1人当たりの旅行支出
+8.5%
人数も+17.4%
「必ず日本に来たい」と答えた台湾の旅行者
85.2%
2025年・観光庁

台湾市場の今

JNTO(日本政府観光局)は、台湾を「訪日経験率が特に高い成熟市場」とし、訪日4回以上のヘビーリピーターの比率が増えているとしています。リピーターは旅行消費単価や地方を訪ねる意向が高いとして、JNTOもヘビーリピーターを主なターゲットにしています(JNTO 台湾 市場別戦略)。

観光庁の2025年の年次報告書では、台湾からの一般客(クルーズ客を除く)は648万人(前年比+12.3%)、その旅行消費額は1兆1,958億円でした。旅行全体に「大変満足」と答えた人は70.5%、「必ず来たい」と答えた人は85.2%で、韓国(67.7%)より高くなっています(観光庁 2025年年次報告書)。

2026年4-6月期(2次速報)では、台湾からの旅行消費額は3,618億円で、米国に次ぐ国別2位(構成比14.4%)でした。一般客の人数は前年同期比+17.4%、1人当たりの旅行支出も+8.5%と伸びています(観光庁 2026年4-6月期 2次速報、2026年9月30日発表)。

ここがポイント

台湾は「何度も来て、来るたびに使う額も増えている」市場です。
一度来てくれたお客様に、次の旅でも選んでもらえる受け皿をつくることが大切です。

台湾のお客様は何で調べるか

観光庁の調査では、2026年4-6月期に出発前の情報源としてSNSを挙げた台湾の旅行者は44.1%でした(全目的)。JNTO も台湾向けに、情報収集源として使われるSNSなどを活用して地方の魅力を発信するとしています。

検索はGoogleが中心です。StatCounter の2026年9月の集計では、台湾の検索シェアは Google 79.48%、Yahoo! 11.37%、Bing 8.24% でした(StatCounter)。韓国のように検索が2つに分かれている市場とは違い、Googleの検索とGoogleマップで見つけてもらうことが、そのまま効きます。

調べる場面 よく使われるもの 事業者がやること
旅行前に知る SNS・動画 体験や料理が伝わる写真・動画を出す
旅行前に調べる Google検索 繁体字のホームページ・予約ページを用意する
旅行中に店を探す Googleマップ Googleビジネスプロフィールを繁体字で整える
行ったあと SNS・口コミ 繁体字の口コミをお願いする

最初にやること:繁体字で受け皿を整える

台湾で使われている中国語の文字は、繁体字です。中国本土の簡体字とは文字が違うため、簡体字のまま見せると、台湾のお客様には読みにくい、または自分たち向けではないと受け取られることがあります。

自動翻訳だけでは、説明文は訳されません

Googleビジネスプロフィールは、店名・カテゴリは自動翻訳されますが、説明文や最新情報は翻訳されません。
台湾のお客様に向けては、説明文に繁体字のテキストを入れてください。

1
店名とカテゴリを確かめる
繁体字で表示されたときに、何の店か伝わるか
▼
2
説明文に繁体字を入れる
店の特徴・メニュー・体験の内容を、簡体字ではなく繁体字で書く
▼
3
写真を増やす
料理・体験・店の外観。言葉がなくても伝わる写真
▼
4
ホームページ・予約ページも繁体字に
Google検索から来た人が、そのまま予約できるようにする

Googleマップの多言語対応の詳しいやり方は「インバウンドMEO対策とは?」で解説しています。

台湾向けの広告・プロモーションの考え方

受け皿が整ったら、広告やSNSで知ってもらう段階です。旅行前と旅行中で、届けるものと媒体を分けます。

段階 届ける相手 主な手段 気をつけること
旅行前 これから日本に来る人 SNS広告・動画・インフルエンサー 季節の風景・体験・料理など「行ってみたい」が伝わる写真や動画。広告の行き先は繁体字にする
旅行中 すでに日本にいる人 Google広告(検索・Googleマップへの配信)、Googleマップの整備 配信する地域を店の周りに絞る

台湾の検索はGoogleが中心なので、旅行中の人にはGoogle広告とGoogleマップで届けるのが基本です。旅行中の外国人に絞って広告を出した例が、大阪・道頓堀のネットカフェ「DiCE 難波道頓堀本店」様です。海外全体ではなく、すでに日本にいる旅行者に絞り、配信地域を大阪周辺に絞りました(事例)。

受け皿がないまま広告を出さない

広告を見たお客様は、次にGoogleマップや公式サイト、口コミを調べます。そこが日本語や簡体字のままなら、そこで離れてしまいます。
私たちの体験事業でも、SNSのフォロワーが40万人いたのに、外国人のお客様は増えませんでした。知ってもらうことと、来てもらうことは別です。

広告の媒体の選び方や、広告代理店に頼むときの確かめ方は「インバウンド広告代理店の選び方」で詳しく解説しています。

中国語のメニューは用意しているので、台湾のお客様にも大丈夫だと思っていました。

▶

店長
店長
M
MILOKU

◀

そのメニュー、簡体字ではありませんか。台湾で使われているのは繁体字です。
同じ中国語だと思っていました。

▶

店長
店長
M
MILOKU

◀

文字が違うので、台湾向けには繁体字で用意するのがおすすめです。Googleマップの説明文も、繁体字で入れておきましょう。

業種別|台湾のお客様に効くポイント

観光庁の2025年の調査では、台湾の旅行者がお菓子を買った割合は79.0%で、消費税の免税手続きをした人も6割を超えていました。

業種 効くこと 見落としがちな点
飲食店 繁体字のメニュー、写真で分かる料理 簡体字のまま出していないか
物販・お菓子 免税の案内、お土産向けの詰め合わせ 繁体字の商品説明
体験・観光施設 季節ごとの体験、写真を撮りたくなる場面 繁体字の所要時間・料金の表示
宿泊施設 立地とアクセスの分かりやすさ 繁体字の予約ページ

やらなくていいこと

やらなくていいこと 理由
受け皿がないままのSNS広告 見てもらっても、調べた先で離れてしまう
簡体字だけの中国語対応 台湾で使われているのは繁体字
自動翻訳だけの対応 説明文や最新情報は翻訳されない
すべての言語を同時に対応 台湾のお客様が多いなら、まず繁体字に集中する
見返り付きの口コミ依頼 Googleのポリシー違反

▼関連記事
インバウンド広告代理店の選び方|旅行前と旅行中で分ける運用のコツ
韓国インバウンドの集客とプロモーション
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よくある質問

Q. 台湾インバウンドは、まず何から始めればいいですか。
A. Googleビジネスプロフィールを繁体字で整えることです。店名・カテゴリは自動翻訳されますが、説明文は翻訳されないため、繁体字のテキストを入れてください。

Q. 中国語(簡体字)の対応で、台湾のお客様にも届きますか。
A. 台湾で使われているのは繁体字です。台湾のお客様に向けては、繁体字で用意するのがおすすめです。

Q. 台湾向けの広告は、何から出せばいいですか。
A. 受け皿が整ってからにしてください。旅行前の人にはSNSや動画、旅行中の人には店の周りに絞ったGoogle広告、と分けて考えます。台湾の検索はGoogleが約8割なので、Googleの検索とマップで見つけてもらうことが基本です。

Q. 台湾のお客様はリピーターが多いのですか。
A. JNTOは台湾を訪日経験率の高い成熟市場とし、訪日4回以上のヘビーリピーターが増えているとしています。2025年の観光庁の調査でも、「必ず来たい」と答えた台湾の旅行者は85.2%でした。

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インバウンド向け広告運用代行

まとめ

台湾は、リピーターが多く、来るたびに使う額も伸びている市場です。検索はGoogleが中心なので、Googleマップと店の情報を繁体字で整えることが、そのまま集客につながります。

まず繁体字の受け皿をつくること。広告やSNSは、そのあとに旅行前と旅行中で分けて使うこと。これが、台湾インバウンドの集客とプロモーションの近道です。

参考・出典

この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどを自社運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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