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インバウンド集客でインフルエンサーは効くのか|40万フォロワーの失敗から

目次
  1. 1. 【実話】フォロワー40万人でも、客はゼロだった
  2. なぜ増えなかったのか
  3. 2. だから、インフルエンサーの前に「受け皿」
  4. 3. それでも、インフルエンサーが効く理由
  5. 4. インフルエンサーの選び方|フォロワー数で選ばない
  6. 5. 依頼するときに、必ず伝えること
  7. 6. 業種・目的別|インフルエンサーの向き不向き
  8. 7. 費用と、代理店の使い方
  9. 8. やらなくていいこと
  10. 9. よくある質問
  11. まとめ
  12. あわせて読む

「インフルエンサーに投稿してもらえば、外国人客が増える」——そう思って代理店に依頼する事業者は、とても多いです。

先に、私たちの失敗からお伝えします。フォロワーを40万人まで伸ばしても、外国人のお客様はまったく増えませんでした。

この記事の結論
  1. インフルエンサーは「需要を作る」施策です。「回収する」施策ではありません
  2. 受け皿(検索・Googleマップ)がなければ、生んだ関心は競合に流れます
  3. フォロワー数で選ばない。 依頼するなら「何を、どう投稿してもらうか」が全てです

私たちMILOKUは、浅草で忍者体験カフェなどを自社運営し、300社以上のインバウンド集客を支援してきました。インフルエンサー施策を、自分たちで成功も失敗も経験している立場から、正直に書きます。


1. 【実話】フォロワー40万人でも、客はゼロだった

ある体験事業のクライアントで、SNS運用を担当しました。

結果はフォロワー40万人。 運用の数字としては大成功です。ところが——

外国人のお客様は、まったく増えませんでした。

代表・川名

これが一番大きな失敗だったなという案件です。
数字は伸びた。でも、売上が動かなかった。

なぜ増えなかったのか

原因は、海外の人の「調べ方」を読み違えていたことでした。

海外の旅行者は、SNSで動画を見ても、その店舗名までは調べません。 ましてや、映っていたスタッフや車夫の名前で検索することもありません。

彼らが次に取る行動は、こうです。

1
SNSで人力車の動画を見る
「面白そう」と興味を持つ
▼
2
「rickshaw(人力車)」で検索する
店名ではなく、一般名詞で調べる
▼
3
検索結果に自社が出てこない
SEO・MEO対策ができていないと表示されない
▼
4
関心を持った客が、競合に流れる
せっかくの需要が他社のものになる

SNSは需要を作ります。しかし、需要を回収するのは検索側です。 片方だけやると、穴の空いたバケツに水を注ぐことになります。


2. だから、インフルエンサーの前に「受け皿」

この失敗が教えてくれるのは、順番です。

インフルエンサーは、最初にやる施策ではありません

インフルエンサーが生んだ関心は、その人が「一般名詞で検索した先」で受け止める必要があります。
受け皿がないままインフルエンサーに投資すると、関心はそのまま競合へ流れます。

まずGoogleマップと検索の受け皿を作る。そのうえでインフルエンサーで露出を増やす。
この順番でなければ、費用が無駄になります。

段階 やること なぜ
1. 受け皿 Googleマップ・多言語・検索対策 生んだ関心を回収する場所
2. 露出 インフルエンサー・SNS・広告 需要そのものを作る

順番が逆になっている事業者が、非常に多いのです。


3. それでも、インフルエンサーが効く理由

失敗の話から入りましたが、インフルエンサーの活用が無意味というわけではありません。 狙うターゲットに合い、受け皿があれば、強力な武器になります。

メリット 中身
信頼を借りられる 無名の店でも、信頼される人が紹介すれば試される
動画で「体験」が伝わる 文章より、動画のほうが訪日客に刺さる
その国の言語で届く 韓国人インフルエンサーなら韓国語で拡散する
UGCの起点になる 1本の投稿が、一般客の投稿(口コミ・Instagram)を呼ぶ
訪日客は「動画」で店を選びます

特に体験・飲食は、動画の効果が大きい。私たちが新宿で運営する寿司店では、
言葉を使わないノンバーバル動画だけで、開設4ヶ月でフォロワー5万人に達しました。
言語の壁を越えるのが動画の強みです。


4. インフルエンサーの選び方|フォロワー数で選ばない

40万人の失敗が示すとおり、フォロワー数は成果を保証しません。 見るべきは別の点です。

❌ 選んではいけない ✅ 選ぶべき
フォロワー数だけが多い 狙う国のフォロワーが多い
ジャンルが自店と合わない 食・体験などテーマが一致
数字が不自然に大きい エンゲージメント(保存・コメント)が高い
日本人フォロワー中心 訪日する層に届いている
「在日外国人」と「訪日する外国人」は違います

在日外国人のインフルエンサーは、フォロワーも在日層が中心のことがあります。
あなたが呼びたいのは、これから日本に来る人です。
フォロワーが「どの国に住んでいるか」を必ず確認してください。


5. 依頼するときに、必ず伝えること

インフルエンサーに漠然と「紹介してください」で終わらせると、効果が薄れます。具体的に指定してください。

依頼時に指定する4点

□ 動画で投稿してもらう(写真より動画。訪日客に刺さります)
□ 狙っているキーワードを本文に入れてもらう(「rickshaw Tokyo」など一般名詞+地名)
□ 場所が分かる情報(地図タグ・最寄り駅)
□ 保存・シェアを促す一言

キーワードを入れてもらうのが、40万人の失敗への答えです

投稿本文に「rickshaw Tokyo」のような一般名詞+地名を入れてもらえば、
見た人がその言葉で検索したとき、自社の受け皿につながりやすくなります。
「需要を作る」と「回収する」を、投稿の中でつなぐわけです。


6. 業種・目的別|インフルエンサーの向き不向き

インフルエンサー活用は、業種や目的によって効き方が変わります。

事業 向いているか ポイント
体験・観光施設 ◎ 非常に向く 動画で「やってみたい」を喚起できる
飲食店 ◎ 向く 料理・店内の動画が拡散しやすい
物販・コスメ ○ 商品レビューとの相性が良い
宿泊施設 △ 単価が高く、比較検討されるため単独では弱い
自治体・観光協会 ○ 地域全体のプロモーションとして
自治体のインバウンドプロモーションでも同じです

地域全体で海外インフルエンサーを招くケースが増えていますが、受け皿の議論は同じです。
招致して発信してもらっても、各店舗のGoogleマップや多言語対応が整っていなければ、
生まれた関心は回収されません。プロモーションと受け皿は、セットで設計してください。


7. 費用と、代理店の使い方

インフルエンサー施策は、代理店を通すと費用がかかります。まず自分でできることを済ませてから検討してください。

段階 費用
来店客に投稿を依頼する ほぼ無料
マイクロインフルエンサーに個別依頼 数万円〜
代理店経由でまとめて手配 月額・案件単位
代理店を選ぶときの確認点

「フォロワー◯万人のインフルエンサー◯人」という提案は、40万人の失敗と同じ罠です。
数ではなく、「どの国のフォロワーに、どう投稿してもらうか」を聞いてください。
成果の定義(表示か、来店か)も、契約前に確認を。


8. やらなくていいこと

売り物を否定できるのは、他に売るものがある会社だけです。私たち自身の失敗も含めて、正直に書きます。

優先度が低い、または逆効果になるもの

□ 受け皿なしでインフルエンサーに投資する — 関心が競合に流れます(40万人の失敗)
□ フォロワー数だけで選ぶ — 数は成果を保証しません
□ 在日中心のインフルエンサーで訪日客を狙う — 届く相手が違います
□ 「紹介してください」の丸投げ — 動画とキーワードを指定する
□ 写真だけの投稿 — 訪日客には動画が効きます


9. よくある質問

Q. インフルエンサーに頼めば、外国人客は増えますか。

受け皿があれば増えます。ければ増えません。 私たちはフォロワー40万人でも客ゼロを経験しました。Googleマップと検索の受け皿を先に作ってください。

Q. フォロワーは何人くらいの人に頼めばいいですか。

数より質です。狙う国のフォロワーが多く、テーマが合う人を選んでください。フォロワー数万人のマイクロインフルエンサーでも、層が合えば十分効きます。

Q. 何を投稿してもらえばいいですか。

動画で、狙うキーワード(一般名詞+地名)を本文に入れてもらってください。見た人がその言葉で検索したとき、自社につながります。

Q. 費用はどのくらいですか。

来店客への依頼はほぼ無料、個別依頼は数万円〜、代理店経由は月額・案件単位です。まず無料でできることから始めてください。

Q. 代理店に頼むべきですか。

自分でできる範囲を試してからで十分です。頼む場合は「フォロワー◯人」ではなく「どの国に、どう届けるか」で選んでください。


▼MILOKUの支援サービス
海外インフルエンサーキャスティング

▼支援事例
東武タワースカイツリー様|エンジョイパックのインフルエンサー動画

まとめ

1
受け皿を先に
Googleマップ・検索。ここがないと関心が流れます
▼
2
数で選ばない
狙う国のフォロワーとテーマの一致で選ぶ
▼
3
動画で頼む
訪日客に刺さるのは動画。キーワードも入れてもらう
▼
4
無料から
来店客への依頼から。代理店はその後

インフルエンサーは、需要を作る強力な施策です。 ただし、生んだ需要を回収する受け皿がなければ、フォロワーが40万人いても売上は動きません。私たちが実際に経験したことです。

順番を守り、数ではなく届く相手で選べば、限られた予算でも成果は出ます。

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この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどを自社運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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