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インバウンド集客代行の費用|相場より先に見る隠れた費用

目次
  1. 代行で頼める施策と、費用のかかり方
  2. いちばん大きな費用は、代行費とは限らない
  3. 実際に計算してみる
  4. 料金体系の3タイプと、それぞれの落とし穴
  5. 「成果報酬」がかえって高くつくこともある
  6. 費用を左右する4つの要因
  7. 見積もりをもらったら、確認する5つ
  8. 補助金で負担を軽くする
  9. 頼む前に、無料でできること
  10. 払わなくていい費用
  11. よくある質問
  12. まとめ

「インバウンド集客を外に頼みたいけれど、いくらかかるのか分からない」。これは、当然の不安です。

ただ、代行の費用を比べる前に確かめてほしいことがあります。多くの事業者が、すでに毎月払っている「見えにくい費用」です。そこを止めないまま代行を頼むと、支払いが二重になります。

私たちMILOKUは、浅草で忍者体験カフェなどの体験型店舗を自社で運営しながら、飲食店や体験施設のインバウンド集客を支援しています。支援する側であると同時に、自分の店で毎月お金を払っている側でもあります。その両方の立場からお伝えします。

先に結論です。

代行費用の相場 何を頼むかで大きく変わる。「一式でいくら」は比べられない
見落としがちな費用 予約サイト(OTA)の手数料。代行費より大きくなることがある
料金体系 月額固定・成果報酬・スポットの3タイプ。安さより「何が含まれるか」で選ぶ
頼む前に 無料でできることを済ませ、足りない部分だけ頼む
この記事でわかること
  • 代行で頼める施策と、費用のかかり方の違い
  • 代行費より大きくなりがちな「予約サイトの手数料」
  • 料金体系3タイプと、それぞれの落とし穴
  • 見積もりで確認する5つ
  • 補助金で負担を軽くする方法
  • 払わなくていい費用
MILOKUが自社の体験で、予約サイトから提示されたコミッション
30%
5,000円の体験なら手元に3,500円
見積もりをもらったら確認すること
5つ
成果の定義・契約期間・外注の有無など
有料機能を使わずに上がった、トリップアドバイザーの順位
473位→2位
浅草うどん様

代行で頼める施策と、費用のかかり方

「インバウンド集客代行」とひとくくりにされますが、中身はまったく違う施策の集まりです。何を頼むかで、費用のかかり方も変わります。

施策 役割 費用のかかり方
Googleマップ対策(MEO) 旅行中の外国人に見つけてもらう 自分でやれば無料。代行なら月額が多い
多言語Webサイト 安心して選んでもらう、予約の受け皿 初期の制作費が中心
海外向けSEO 旅行前に検討している人に届く 月額の運用費
SNS運用 知ってもらう、動画で魅力を伝える 月額。制作本数で変わる
広告 短期間で露出を買う 広告費+運用の手数料
予約サイト(OTA)への掲載 予約を集めてもらう 予約ごとの手数料

Googleマップ対策は自分で始めれば無料ですが、広告は出し続ける限りお金がかかります。「どの施策に、どの払い方でお金をかけるか」の組み合わせが、総額を決めます。

「インバウンド集客を一式でいくら」と聞かれても、正確には答えられません。何をどこまでやるかで、費用は大きく変わるからです。まず「何が足りていないか」を切り分けるほうが、結果的に安く済みます。

いちばん大きな費用は、代行費とは限らない

費用を調べている方に、最初にお伝えしたいことがあります。
外国人のお客様を予約サイトから多く受けている事業者では、代行会社への月額より、予約サイトに払う手数料のほうが大きくなることがあります。

これは、私たち自身が経験している話です。代表・川名は、自社の体験を予約サイトに載せるとき、コミッション30%を提示されたことがあります。

5,000円の体験を予約サイト経由で売り、手数料が30%なら、手元に残るのは3,500円、手数料は1,500円
出典:私たちMILOKUが自社の体験を予約サイトに掲載する際に提示されたコミッション率(30%)をもとに計算

5,000円の体験を売って、手元に残るのは3,500円です。そこから人件費や材料費を払います。

実際に計算してみる

仮に、次のような店で計算してみます。

  • 月の売上が300万円
  • そのうち外国人のお客様が4割
  • 外国人のお客様の8割が予約サイト経由
  • 予約サイトの手数料が20%
仮の試算。月商300万円、外国人客4割、その8割が予約サイト経由、手数料20%の店では、予約サイト経由の売上が月96万円、手数料が月19.2万円、年230.4万円
仮の試算(月商300万円、外国人客4割、その8割が予約サイト経由、手数料20%として計算)

この例では、予約サイトに払う手数料は月19.2万円、年に約230万円になります。

ここがポイント

代行費を1万円単位で比べる前に、すでに出ていっている支出を確かめる。
その一部を、Googleマップや自社サイトなど「直接予約してもらう受け皿」に回すほうが合理的なことがあります。

予約サイトを使うのをやめる必要はありません。予約サイトにも載せつつ、Googleマップや自社サイトから直接予約してもらう割合を増やしていく、という考え方です。予約サイトの選び方は「OTAとは?仕組み・手数料・使い方」で解説しています。

代行会社の見積もりを3社から取って、いちばん安いところにしようと思っていました。

▶

店長
店長
M
MILOKU

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その前に、いま予約サイトに毎月いくら払っているかを見てみてください。そちらのほうが大きいこともあります。
予約サイトの手数料は、仕方のない経費だと思っていました。

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店長
店長
M
MILOKU

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それが、ちょっと違うんです。Googleマップや自社サイトから直接予約が入るようになれば、その分は減らせます。

料金体系の3タイプと、それぞれの落とし穴

代行会社の料金は、大きく3つに分かれます。安さではなく、落とし穴で選んでください。

タイプ 向いているケース 確認したい落とし穴
月額固定型 継続して運用してほしい 最低契約期間の長さ。成果が出なくても払い続けることになる
成果報酬型 予算を抑えたい 「成果」が何か(表示回数?予約?売上?)
スポット型 社内に運用できる人がいる 納品後のサポートの範囲

「成果報酬」がかえって高くつくこともある

「成果が出た分だけ」と聞くと安心に聞こえます。ただ、成果の中身が「Googleマップでの表示回数」だと、予約が1件も入らなくても請求が膨らむことがあります。
何をもって成果とするかは、契約の前に必ず書面で確かめてください。

費用を左右する4つの要因

同じ「Googleマップ対策の代行」でも、見積もりが大きく違うことがあります。理由は主に次の4つです。

要因 費用への影響
施策の範囲 Googleマップだけか、Webサイト・SNS・広告まで含むか
対応する言語の数 英語だけか、中国語・韓国語まで作るか
自社でやるか、外に出すか 制作を別の会社に任せている場合、その分が上乗せされることがある
運用の頻度 月1回の更新か、毎週動かすか

見積もりが高い会社ほど良い、とは限りません。「どこまで自社でやっていますか」と聞いてみてください。外注の連鎖が長いほど、費用は上がり、やり取りも遅くなりがちです。

見積もりをもらったら、確認する5つ

1
何が「成果」か
表示回数か、予約か、売上か。書面で決めておく
▼
2
契約期間の縛り
最低何か月か。途中で解約するときの条件
▼
3
制作は自社か外注か
外注なら、その分が費用に含まれている
▼
4
月額に含まれる作業
「レポートを出すだけ」で高額になっていないか
▼
5
広告費は別か
「運用費」と「広告費」は別物。総額で確かめる

「初期費用無料」とあっても、長い契約期間が条件になっていることがあります。初期費用と月額×契約期間を足した総額で比べてください。

補助金で負担を軽くする

インバウンド対策には、使える補助金があります。たとえば東京都の「インバウンド対応力強化支援事業補助金」では、メニューやホームページの多言語化の補助率が3分の2、上限は1施設300万円です(2026年度)。全国の小規模事業者が使える「小規模事業者持続化補助金」では、SNS広告・運用代行費や、効果や作業内容が明確なSEO対策も、対象経費の例に挙がっています。

ただし、補助金には守るべき手順があります。東京都の補助金では、交付決定より前に発注した費用は補助されず、コンサルティング会社(仲介業者を含む)に補助対象の事業を委託することもできません。私たちMILOKUは、補助金の申請代行はしていません。

詳しくは「インバウンド補助金【2026年度】」でまとめています。

頼む前に、無料でできること

代行を頼む前に、自分でできることがたくさんあります。その多くは費用がかかりません。

無料でできること ポイント
Googleビジネスプロフィールのオーナー確認 確認が済んでいないと、情報を編集できない
説明文を英語でも書く 説明文と最新情報(投稿)は、外国語に自動で翻訳されない
写真を30〜40枚以上そろえる 外観・店内・料理や体験・スタッフ。日本人のお客様の写真も
料金・所要時間・支払い方法を明記する 外国人は事前に値段を確かめたい
その場で口コミをお願いする 満足していただけた瞬間に、QRコードを見せる

自分でやってみて、それでも足りない部分だけを頼む。これが、費用の面ではいちばん無駄のない順番です。
やり方は「インバウンドMEO対策とは?」で解説しています。

代表・川名

基本的には全ての手法をやっていくことが大事。ただしここで大事になるのは、正しい順番で予算配分を間違えないこと。

払わなくていい費用

ほかに売るものがある私たちだから言えることを、正直に書きます。

払わなくていい費用 理由
Googleマップ対策の、自分でできる部分の代行 オーナー確認・写真・説明文などは自分で始められる
トリップアドバイザーの有料機能 上位表示に必須ではない。浅草うどん様の473位→2位も課金なしで達成
余分な連携ツール アンケートから口コミへ誘導する機能など。必要なのは基本の整備
すべての言語の同時制作 まず英語から。ほかの言語は、来ているお客様に合わせて足せばよい
成果の定義があいまいな成果報酬の契約 予約がなくても請求が膨らむことがある
口コミの購入やサクラ Googleのポリシー違反。制限を受けるのは店のほう
正直、全部お任せできるなら、そのほうが楽なんですが。

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店長
店長
M
MILOKU

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任せていただくことはできます。ただ、自分でできる部分まで月額で払う必要はありません。
どこまで自分でやればいいか、分からないんです。

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店長
店長
M
MILOKU

◀

それなら、まず今の状態を一緒に確かめましょう。足りないところが分かれば、頼むべき部分もはっきりします。

よくある質問

Q. インバウンド集客代行の費用相場はいくらですか。
A. 何を頼むかで大きく変わるため、一律の相場はありません。Googleマップ対策だけなら比較的抑えられますが、Webサイト制作・SNS・広告まで含めると、初期費用も月額も上がります。まず「何が足りないか」を切り分けてください。

Q. いちばん安く始める方法はありますか。
A. Googleビジネスプロフィールを自分で整えることです。オーナー確認、英語の説明文、写真、口コミのお願いは、費用をかけずに始められます。そのうえで、足りない部分だけを頼むのがおすすめです。

Q. 月額固定と成果報酬、どちらが得ですか。
A. 一概には言えません。成果報酬は「成果」の中身しだいで高くなることがあります。表示回数を成果とする契約は避け、予約や問い合わせを成果とするものを選んでください。

Q. 補助金は使えますか。
A. 使える補助金があります。東京都の「インバウンド対応力強化支援事業補助金」は多言語化の補助率が3分の2です。ただし、交付決定より前に発注した費用は補助されず、コンサルティング会社や仲介業者に補助対象の事業を委託することもできません。

Q. まず何を相談すればいいですか。
A. 「いま毎月、予約サイトや広告にいくら払っているか」を持って相談してください。その金額が、費用の配分を見直す出発点になります。

▼MILOKUの支援サービス
インバウンド集客支援のサービス一覧

まとめ

1
止める
予約サイトの手数料など、すでに出ていっている費用を先に確かめる
▼
2
切り分ける
何が足りないかを決める。「一式」で頼まない
▼
3
自分でやる
無料でできることを済ませてから、足りない部分を頼む
▼
4
確認する
金額より「成果の定義」「契約期間」「自社でやっているか」

インバウンド集客代行の費用は、金額の大小だけで選ぶものではありません。そして多くの場合、最初にやるべきことは支払いを増やすことではなく、すでに出ていっている費用を見直すことです。

まずは、私たちが実際の支援で使っているインバウンドMEO対策チェックリスト(無料・メールアドレスの登録だけでダウンロードできます)で、自分でできる部分を確かめてみてください。
予約サイトの手数料・広告費・代行費の内訳を見ながら、どこを止めてどこに回すかを一緒に考えたい方は、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人
川名 友貴
川名 友貴 (かわな ゆうき)
株式会社MILOKU 代表取締役/インバウンド集客コンサルタント

オリックス銀行で法人融資を3年経験したのち、D2Cアパレル事業を創業。その後浅草で人力車の車夫として現場に立ち、マーケティング責任者として人力車業界にいち早くWeb施策を導入。ロサンゼルス支店の立ち上げも担当しました。2025年に株式会社MILOKUを共同設立。

浅草で忍者体験カフェなどを自社運営しながら、宿泊・飲食・観光施設・自治体まで、セミナー・相談を含めて300社以上のインバウンド集客を支援しています。

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